By ribbon @
2022-12-19 00:12
第四世代の Intel CPU を使ったマシンで openSUSE を使っていると、シャットダウンコマンドで電源をOffにしようとしても( poweroff など)電源が切れません。一旦切れたようになりますが、再度起動してしまいます。この動作は、なぜか Windows と BSD (Dragon Fly BSD)では起こらず Linux のみ起こる現象のようです。 openSUSE 意外に Debian でも現象を確認しています。
色々調べたのですが、正解にはたどり着けず、毎回手動で電源を落としていました。そうすると、マジックパケットを飛ばして WOL による起動ができなくなり、ちょっと不便に感じていました。
結局、Kernel の詳しい人に正解をいただきました。Grub のオプションにxhci_hcd.quirks=0x2000 を付けるのだそうです。これでちゃんと電源が切れ、さらに WOL も動くようになりました。
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By ribbon @
2022-12-18 00:00
この記事は openSUSE Advent Calendar 2022 の18日目です。
systemd が使われるようになると、daemon の制御とかのやり方は大きく変わりました。/etc/init.d にあるスクリプトから、systemd パッケージに含まれるコマンドを使うようになってきました。それらのコマンドは、xxxxxctl という、末尾に ctl が含まれるものが多いように感じました。そこで、/usr/bin/ の中にある、末尾が ctl なプログラムがどんなものかを簡単に調べて見ることにしました。
今回は、wdctl を紹介します。
コマンド名: wdctl パッケージ: util-linux-2.37.2-150400.8.8.1.x86_64 動作: ○
wdctl は、システムのウオッチドッグ情報を表示するコマンドです。引数なしで起動すると以下のように表示します。
% wdctl
Device: /dev/watchdog0
Identity: Software Watchdog [version 0]
Timeout: 10 seconds
Pre-timeout: 0 seconds
オプションによって表示形式を変更することは出来ますが、基本的に上記のような情報を表示するだけです。ですので、あまり使い道はないかと思います。
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By ftake @
2022-12-17 13:01
Geeko Magazine の新刊を発行します。最初の頒布はコミックマーケット C101 2日目 12/31(土)です。スペースは西地区 “さ” ブロック 22b です。https://webcatalog.circle.ms/Perma/Circle/10269059/
今回の記事は以下のとおりです
iPXE を使って openSUSE を自動インストール Proxmox VE 上で AutoYaST を使う
openSUSE で iSCSI QNAP に iSCSI で繋げてみる
openSUSE で Qsync を動かす QNAP を使ったファイル同期機能
WordPressがメモリー不足で落ちた! いまさらだけどApacheのMPMを見直した話
CombustionでMicroOSをプロビジョン
eBPFとLinux カーネルコードリーディング
小説: エーデル・シュティメ 〜とあるカメレオンの雪解けな平日〜
コロナ禍で過去号を手にしていない方も多いと思いますので、2022年夏号、2021年冬号とのセットも予定しています。コミックマーケットC101への参加には入場券の事前 購入が必要ですのでお気をつけください。最後までいますので、午後券でも大丈夫です。
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By Syuta Hashimoto @
2022-12-15 08:59
この記事は openSUSE Advent Calendar 2022 の15日目です。
CombustionはMicroOSのプリメイドイメージをプロビジョンしてくれるスクリプトです。
ここ数年でMicroOSのプリメイドイメージのプロビジョンソフトが移り変わったので、紹介させて頂きます。
cloud-init
cloud-initはもともとUbuntuのクラウドイメージのプロビジョンソフトウェアでした。MicroOSは初期の頃対応していました。今はOpenStack用のプリメイドイメージ専用になっています。
ignition
CoreOSのプロビジョンソフトウェアで、JSONで記述した設定ファイルを使います。
MicroOSは今もignitionに対応しています。MicroOSのignitionのwikiはこちら です。
Combustion
MicroOS専用のプロビジョンソフトウェアです。スクリプトを書くことで、かなり柔軟な設定をすることが出来ます。dracatモジュールとのことですので、追っていろいろ見てみたいと思います。Combustionのwikiはこちら です。
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By Syuta Hashimoto @
2022-12-14 08:54
この記事は openSUSE Advent Calendar 2022 の14日目です。
大分遅くなりましたが、先月、自宅のopenSUSEを15.4にアップデートしました。なお、SLES15 サービスパック3(Leap 15.3のベース)は、2022年12月でサポートが切れる(セキュリティパッチの提供などが終了する)ので、皆さん15.4にアップデートすることをおすすめします。
さて、15.4にアップデートしたところ、emacsを起動した時に初期設定が反映されなくなりました。
そこでXDDCのもくもく会 で力を貸して頂いて対処したので、書いてみます。なお、最終的な解決までには至りませんでした。
結論
/usr/share/hunspell に、ja_JP.affとja_JP.dicを配置する(中身は何でも良い)
症状
emacsを起動しても初期設定が反映されない
*Messages*に以下のメッセージが表示されている
ispell-find-hunspell-dictionaries: Can’t find Hunspell dictionary with a .aff affix file
教えてくださった方法
Ubuntuの開発者の方に、まずstraceでemacs.d/init.el読んでるかみてみたら?と教えて頂きました。
strace -f emacs > strace.log
straceはシステムコールやシグナルをトレースするプログラムです。
このログをinit.elでgrepしても、ヒットしませんでした。なので、そもそもinit.elを読んで無いようです。
どうやら、メッセージにある通り、hunspellの起動が失敗していて、init.elの読み込みまで進んでないようです。
それでhunspellでログをgrepしていると、/usr/share/hunspell/ja_JP.affと/usr/share/hunspell/ja_JP.dicを読みに行く跡がありました。
そこで、/usr/share/hunspell/en_US.affと/usr/share/hunspell/en_US.dicをそれぞれコピーして/usr/share/hunspell/ja_JP.affと/usr/share/hunspell/ja_JP.dicとして配置した所、無事init.elを読み込みました。
hunspellは日本語チェックをする事はないので、このファイルがあることは問題にならないのですが、回避策にしかならないですね・・・
hunspellはどうやらLANGの値を見ているらしく、以下のように起動するとエラーなく起動できました。
LANG=en_US.UTF-8 emacs
hunspellがLANGの値を見る所を探っていけば、根本解決までいけそうですね。
By Syuta Hashimoto @
2022-12-13 08:38
この記事は openSUSE Advent Calendar 2022 の13日目です。
さて、前回 AkamaiさんがLinodeサービスアピールしてますと紹介させて頂いたのですが、各リージョンのスピードテストが出来る場所があったので紹介させて頂きます。
なお、ちゃんとリージョンに日本もありました。
このページ はログインせずとも使えるみたいですね。
日本で測定してみました。
試しに、ムンバイで測定してみました。
それぞれ一回測定しただけなので信憑性は微妙ですが、確かにpingやDLで差が出ていますね。
Akamaiが親会社なので、近いところのリージョンへのアクセスは期待できるのでは無いでしょうか。
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By ribbon @
2022-12-12 00:49
この記事は openSUSE Advent Calendar 2022 の12日目です。
systemd が使われるようになると、daemon の制御とかのやり方は大きく変わりました。/etc/init.d にあるスクリプトから、systemd パッケージに含まれるコマンドを使うようになってきました。それらのコマンドは、xxxxxctl という、末尾に ctl が含まれるものが多いように感じました。そこで、/usr/bin/ の中にある、末尾が ctl なプログラムがどんなものかを簡単に調べて見ることにしました。
今回は、timedatectl を紹介します。
コマンド名: timedatectl パッケージ: systemd-249.11-150400.6.8.x86_64 動作: ○
詳細: timedatectl は、システム時刻の表示/変更を行うコマンドです。引数なしで起動すると以下のような形で日付と時刻を表示します。また、引数 show を指定すると、機械で処理しやすい形で表示します。
% timedatectl
Local time: 日 2022-12-11 14:27:55 JST
Universal time: 日 2022-12-11 05:27:55 UTC
RTC time: 日 2022-12-11 05:27:55
Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900)
System clock synchronized: yes
NTP service: active
RTC in local TZ: no
% timedatectl show
Timezone=Asia/Tokyo
LocalRTC=no
CanNTP=yes
NTP=yes
NTPSynchronized=yes
TimeUSec=Sun 2022-12-11 14:30:45 JST
RTCTimeUSec=Sun 2022-12-11 14:30:45 JST
日付の変更もできます。但し、NTP が動作している場合は、一旦 NTP の同期を止めてからでないと変更ができません。ここは date コマンドと違うところです。
# timedatectl set-time "2022-12-11 15:40:00"
Failed to set time: Automatic time synchronization is enabled
# timedatectl set-ntp no
# timedatectl set-time "2022-12-11 15:40:00"
# timedatectl
Local time: Sun 2022-12-11 15:40:07 JST
Universal time: Sun 2022-12-11 06:40:07 UTC
RTC time: Sun 2022-12-11 06:40:07
Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900)
System clock synchronized: no
NTP service: inactive
RTC in local TZ: no
日付や時刻の変更は、時刻同期機能を入れておけば使う事は少ないと思いますが、date コマンドよりは情報量が多いので、場合によっては便利かもしれません。
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