Geekoを作ろう

By tokamoto @ 2009-06-12 00:04

自分のGeekoを作ってみるという企画をNovellがやっていますね。

http://www.geekobuilder.jp/?cm_mmc=Novell-_-SLE11-_-Geeko+Builder-_-orchestra_JP

「な~んだ、サムライGeekoの着せ替えじゃん!   Mii作ってて思いついた企画じゃないの!? ポーズも変えられないし、HabitatみたいにAvatarになるわけでもなし…」と侮っていましたが、ポチポチとクリックしていたら、いつの間にか楽しんでいました。

みんなで選ぶようですが、組織票でなんとかなるものではないとしても、選ばれれば自分のデザインしたものを貼り付けた世界でひとつのFlip MinoHD Video Cameraをくれるらしいので、ちょっとした楽しみとしていいカモと思いました。

マーケティング視点で最近ものをみることが多くなったのですが、こういう企画は楽しくていいですね。

Geeko

By tokamoto @ 2008-06-07 03:46

さて、SUSEと言えばGeeko。ノベルではそのキャラクタをぬいぐるみにし、販促物としてお配りしています。2004年からですから、お持ちの方も多いことでしょう。

今日現在、日本でリリースしているぬいぐるみは4種類あります。いずれも、型を日本で起こしていますので、愛嬌のある顔かと。

手のひらサイズのものは3種類。

三種混合の図 (撮影:tokamoto)
写真●三種混合の図

真ん中のものが最初のものです。

右のものは、IBMとのコラボバージョンで、少々レアもの。最近だとLinuxWorld Expo/Tokyo 2008の最終日にお配りしていました。IBMとの共同イベント、ブースでないと、手に入りません。

左のものは、サイズが少し小さくなっています。

比較してみると、こんな感じ。

Geekoの身長 (撮影:tokamoto)
写真●Geekoにも身長差がある!
左が最初のもの。

どっちが出るかは、営業とイベント担当Kさん次第。

この3種に加えて、大Geekoがあります。SUSE Linux Professionalご購入者の方へのプレゼントとして作成したと記憶しています。

大Geeko (モデル:社長秘書Tさん;撮影:総務Fさん)
写真●ビッグサイズGeeko

写真で見ると、その大きさと、差が歴然ですね。こちらはいまや、特別なイベントで景品として出るか出ないかというもの。

そのほか、日本ではお配りしていませんが、さらにちっこいGeeko、足にマグネットがついているものなどの生息が海外で確認されています。

ちなみに、もっと前のGeeko、確か2004年のSUSE買収時にドイツより連れ帰ったときのものと記憶していますが、ノベルの受付にはこんなのもいまして、来訪者をお迎えしております。

レアGeeko (撮影:tokamoto)
写真●始祖Geeko?

また、Geekoグッズはぬいぐるみ以外にもたくさん出していまして、立体系でカレントなものは、オープンソースカンファレンスなどでよくお配りしているHPとのコラボで作ったストラップ。

Geekoストラップ (撮影:tokamoto)
写真●Geekoストラップ
USBメモリは社員番号を隠すためのものでストラップとは関係ありません

余談ですが、ノベルは現在、私の知る限り、販促物で最高額のモノをお配りしているのではないかと思います。

USBメモリ (撮影:tokamoto)
写真●Interop USBメモリ

NovellはMicrosoftと相互運用性に関する提携を行いましたが、それに関する販促物で、USBメモリです。白文字のものが2GB、黒文字のものが1GB。2GBのものは、なんと1個$25!! Gartner SYMPOSIUM ITxpo 2007でブースの前を通られた方に、アンケートも何もいただかずにお配りしていました。

たとえば、こんな風にして使います。

手首に装着の図 (手タレ、撮影:tokamoto)
写真●装着方法の一例

これは、マイクロソフトとの共催イベントでお配りしています。受け取るとただのリストバンドかと思ってしまう方も多いかと思われますが、実はUSBメモリですのでよければお使いください。

そのほか、ちょっと古いサイトですけど、Novellの販促物を集めたサイトがありますので、最後にご紹介しておきます。(サポートのYさん、情報ありがとう)

これを読んでおられる方で、Geekoグッズを集めたサイトをご存知であれば、お知らせください。

リアルタイム

By tokamoto @ 2008-06-06 00:27

SUSE Linux Enterpriseファミリには、SUSE Linux Enterprise Real Time 10(以下SLERT)という製品があります。今回のSP2リリースでは少し遅れて、17日FCS予定です。仮想化に比べるとあまり目立っていませんが、技術的にはとっても面白いものなのではないかなと思っています。

使い方はいろいろあるでしょうが、Novellではよく、SQLトランザクションを一例にご紹介しています。

要件の厳しいDBの場合、全トランザクションがもれなくxx以内に応答を返すことなんていうこともありますが、Linux上でこれを実現しようとされた方は、その大変さに苦労されたのではないでしょうか。それがSLERTを使うと、特異点をなくして平準化できると。

これを実現するためにはカーネルの手当てが必要なわけですが、これだけでは出来上がったものをホスティングするぐらいしかできないわけで、そこに至るためのチューニングツールが充実しているのがSLERTというディストリビューション(製品)なわけです。まぁ、実際に本気でやると、「BIOSを直させました」という先人の言葉があるくらいで、ソフトウェア部分だけでなく、ハードウェアまで突き抜ける技術力が必要なときもあるようですが。

 

2008/6/18のBest of BrainShareでは、このSLERTもご紹介します。

リアルタイムカーネルについては、developerWorks Japanの記事に譲ります。

日本ではハンズオンセミナーなど行っていませんが、パートナーさんであれば今年はシンガポールで費用無料のトレーニングがあります。(渡航、滞在費は必要)

今からでもパートナー登録間に合いますので、よければ是非。

私も昨年、出張先で小便小僧を観たので、今年もせっかくですから世界三大がっかりの2つ目を観たいのですが、OSC/Kyotoと重なるため…。

SLE10SP2

By tokamoto @ 2008-06-05 23:09

SUSE Linux Enterpriseの最新版、SLE10SP2がリリースされていますので、よろしければお試しください。

何が変わったの? (英語)

あと、WindowsやRHELを、XenのFullvirtualizationで動かすには、Paravirtualドライバを入れるのがオススメ。

ところで、SUSE Linux EnterpriseにはSDKがあるのをご存知でしょうか?

今日、お客様のところで「SLES10でSubversionを使いたくていろいろやったんだけど、結局SDKっていうものがあることに後から気づいた」とのことでしたので、ノベルの告知不足ですね。

内容物一覧

これまでSLE10にパッケージがないときは、10.1のリポジトリをインストールソースに追加して持ってきていたのですが、先日消えてしまいましたのでメディアかリポジトリをコピーしていないとこれはダメですね。

今なら、openSUSE Build Serviceで探すのがよいかな。

 

個人的には今回のリリース、以下のところが気に入っています。

  1. Xen
    • Windows Server 2008が結構速く動く
    • FullvirtualizationでWindowsなどがLive Migrationできる
    • blktapが裏技を使わなくても使える
  2. heartbeat 2.1.3でorder制約をつけたcloneリソースがちゃんと使えて片系障害時にもマトモに動作する
  3. OpenOffice.org 2.4 Novell Editionで、最近のMicrosoftからのダウンロード物が.*xなので、これに苦労しない

LinuxWorld Expo/Tokyo 2008

By tokamoto @ 2008-06-04 17:49

今年もLinuxWorld Expo/Tokyo(以下LinuxWorld)が開催されました。

2004年来、ノベルはこのイベントに出展しているのですが、今年は初めて展示ブースを自前で構えませんでした。

毎年恒例で、かつ展示コンテンツの責任を担ってきた自分としては、とても寂しく、気が抜けた感じです。例年、このイベントの前は、営業系エンジニアであるにも関わらず、ほとんどの案件対応を休ませてもらい、コンテンツの内容を決め、その調達、仕込みなど、準備に追われていました。それこそ、電源ケーブルの数を数え、テーブルタップの数を決めたり、ネットワークケーブルの長さ、スイッチの位置、展示テーブルの奥行き、パネル…などベタなところから、ホント、LinuxWorld一色だったのです。

LinuxWorldの東京開催は、外資系のベンダーにはつらいと言われます。それは、後に控えているLinuxWorld Expo/San Franciscoに合わせて、いろんな発表、製品リリースがあったりするから、ネタがないと。

でも、ノベルブースは世界初を目指してきました。

2004年であれば、リリース前のSLES9。2005年であれば、Oracle 10g RAC on Xen。2006年はSLES10。

そして、記憶に新しい2007年のブースは、キューブ状に構成されるcompizの世界を模して、ブースを囲ってしまい、そのキューブの中に観客が入り、プラネタリウムのように壁を全面使って、プレゼンを展開するというのが最初のアイデアでした。でも、このアイデアは、そのキューブを構成するための高さに必要なコマ数が足らず断念。

そこで、こんな感じの4面になりました。

ただの4面同時表示ではなく、その当時はまだ一般に出ていなかったcloneやcompiz-fusionのannotation、さらにはここに出てるbouncing cowはcompizに対応した特殊モジュールだったりと、デモ用に作りこまれたもの。

人の情報吸収は、視覚からが80%以上と言われています。ならば、展示はアイキャッチーでなければならない。そのコンセプトで、David Revemanを擁するNovellらしいものを展示したい。

Webの時代にありながら、わざわざビッグサイトまで来ていただけるんですから。

ところでXgl+compizは、2005年のLinuxWorldの私の講演の中で、そのテクノロジープレビューをご紹介しています。

2008年は、IBMブースに間借りしてXenのソリューションを出展していました。

森君のLinuxWorld 2008現場レポート

今年のGive-Awayは、フリスク。

フリスク

そのほか、マイクロソフトの市橋さんの基調講演でゲストとしてお時間をいただき、Moonlight等のデモをさせていただきました。

また、私が担当させていただいたセッションでは、XenとHyper-Vの相互関係も、デモを交えてその技術的な実装をご紹介。

このどちらも、日本初。またどこかでデモする機会もあろうかと思いますので、ご興味のある方はぜひノベルのイベント情報をチェックしていてください。

しかし、いつもながら、市橋さんのプレゼンテーションには感嘆します。私が人前でプレゼンする機会が増えてきた頃、あるセッションで市橋さんの後を受けたことがありましたが、そのときはあまりの上手さにタジタジになって、ダメダメでした。市橋さんの言葉、「岡本君、その役を演じるんだよ」。上司だったときに言われたことが、気合の入ったプレゼンをするときにはいつも思い出されます。

SUSE Linuxを担当するようになって、たくさんのすばらしい人たちと出会いましたが、LinuxWorldは毎年、七夕のようにそれらの人々と再会する機会でもあります。

アメリカのBlog

By tokamoto @ 2008-06-03 18:50

Novellアメリカ地域のエンジニアが書いているBlogをご紹介しておきます。

Tipsは少ないですが。

私とSUSE

By tokamoto @ 2008-05-31 02:16

最初の頃の話。

ずーっと開発チームにいたのですが、いろいろあり、ちょっと鬱屈としていたところ、「Linuxのディストリビューションを買う」というニュースが飛び込んできました。ノベルって、いろいろ買収してきましたが、これはかなりの大事件。2003年末のことでした。

年末年始休暇、ボケーッとしていたら、こりゃやらねばと、持ち前の猪突猛進スイッチが入ってしまい、年始初日、社長室に飛び込んで「日本市場での普及を担当させてください」と言っていました。したら、当時の社長が、「じゃあ、提案書を持ってきなさい」というので、提案書を書いてメールで送ったんですね。

Googleで「SUSE」と入れて日本語検索したとき現在xxx件だが、x年でxxxxxxx件にする。

そのために、A、B、C、D、…..

とかって書いて。でも、返事がない。

数日後、トイレでばったり社長に会ったとき、「岡本、あれじゃぁダメだよ」と。

そもそも日本での展開をどうするかという根幹さえ議論になっていなかった時期でしたから、まったくの勇み足でした。

ですが、この件は後のLinux特別チーム編成に少なからず影響したようです。

時は下り、ある日の社長を含んだ数人の社員とのランチミーティングの席。

「”SUSE”ってなんて発音するんだ?」との社長の質問。やっぱり、みんなそう思いますよね。

で、「Googleで検索したら”スーゼ”が一番多いです」と回答したところ、「じゃあ、”スーゼ”にしよう」と社長が言うので、そこに当時の広報担当K女史がいたこともあり、そのまま「スーゼ」がノベルが使う公式な発音および読みが必要なときの表記となりました。

ドイツ語に堪能な方には怒られそうですが、裏では、SUSE Labsの岩井さんにはちょっと聞いていたりします。

さらに時は下り、2004年の3月。ノベルは1年に一度、米国Utah州のSalt Lake CityでBrainShareという技術者向けの全世界イベントを開催するのですが、この年は私は行けず。SUSE Linux買収直後ですから、それはそれは、面白そうなセッションのタイトルがズラッと並んでいるのにです。

そんな不運から気を紛らわすべく…というわけでもないですが、買収後初のSUSE Linux 9.1のリリースが近づいている時期で、せっかくだから日本語翻訳の範囲を広げようということになったんです。

で、ドイツにいるもともとSUSE Linuxの岩井さんを経由して、コミュニティ向けのリリースを管理しているAndreasと協調し、YaSTからインストールのスプラッシュスクリーンなどなど、かなりのタイトスケジュールでやったんですね。

それでこのバージョンから初めて、CDで起動して日本語を選べるようになり、日本語の表示がされるようになったと。

この年のLinusが出た基調講演は、Emacsのpo-modeで小指を引きつらせながら、Webストリーミングで観ていました。

この日本語化、仕事じゃないので、いわゆるコミュニティ活動と一緒ですね。

ここまでが、SUSE Linuxという製品がノベル株式会社のメインストリームに載る前までのお話。

この後の怒涛の時代は、また今度。