openSUSEでは OpenH264 により、インストールした状態で H.264 の動画を再生できるようになっています。しかしながら、高解像度、高フレームレートの動画を再生すると、CPUが100%に張り付いてしまい、スムーズに再生できません。

これは、GPUに含まれているハードウェアデコーダーが使えないためです。openSUSE の公式パッケージとして提供されている gstreamer や VLC は、特許に関連した知財リスクを避けるため、OpenH264以外のx264、ハードウェアデコーダーを使用した H.264 を無効化してビルドされています。

Packman リポジトリから提供されている VLC や ffmpeg では、ハードウェアデコーダーが使えるようになっています。必要な場合は、無効化されている背景を考慮の上、試してみて下さい。

openSUSE16でKDEを使うとRDPは使えない

By ribbon @ 2026-06-18 15:36

openSUSE 16 では、画面を表示させるために Wayland を使っています。そのため、X Window System が前提のアプリケーションは動作しない場合があります。リモートからの接続に使う XRDP もそうでした。
いろいろ調べてみたのですが、KDE と Wayland の組み合わせで XRDP がうまく動作した、という例はWeb では見つけられませんでした。XRDP を入れてみたのですが、

[20260530-22:49:39] [ERROR] sesman_data_in: scp_process_msg failed
[20260530-22:49:39] [ERROR] sesman_main_loop: trans_check_wait_objs failed, removing trans

というようなエラーが出てしまいます。
どうやら、Linux の RDP サーバ XRDP と KDE の間がうまくいっていないような感じでした。
openSUSE 16 で RDP を使いたい場合は GNOME を選ぶしか手がなさそうです。

GNOME には操作性等を拡張するための、種々の拡張機能が用意されています。このうち、Windows のように、デスクトップ上にファイルを直におけるようにする、Desktop icons NG(DING) は、GNOME 環境での操作性を大きく改善するため、よく使われている拡張機能です。
しかし、openSUSE 16 の GNOME に、この拡張機能をインストールしても、そのままでは動作しません。インストールはできますが、設定メニューが動かないのです。

調べてみたところ、/var/log/messages に

2026-05-25T10:11:38.899231+09:00 16gnm gnome-shell[5172]: Launching DING process
2026-05-25T10:11:39.088697+09:00 16gnm gnome-shell[5172]: DING: (gjs:12931): Gjs-CRITICAL **: 10:11:39.087: JS ERROR: Error: Requiring GLibUnix, version 2.0: Typelib file for namespace ‘GLibUnix’, version ‘2.0’ not found

というエラーが出ていました。そこで調べてみたところ、ものは
https://docs.gtk.org/glib-unix/unix.html
のようです。openSUSE の場合はどうやら typelib-1_0-GLibUnix-2_0 のようなので、これをインストールすると正常に動作するようになりました。

普段はほとんど仮想環境で openSUSE を使っているのですが、久しぶりに実機に openSUSE 16.0 をインストールしようとして引っかかりました。インストール時、USB メモリからインストーラが起動していく途中でエラーになってしまうのですね。マシンとの相性かなと思ったのですが、別の機種でもやはり起こります。
Slack で相談してみたところ、DVDイメージがうまく焼けていないのではないか、dd モードにしてみてはどうか、というアドバイスをいただきました。実際試してみたところ、dd モードで作成した USB メモリでは全く問題なく起動しました。15.6 まではうまくいっていたのですけれど。どうも、ISO モードで書き込むと、Rufus がファイルを飛ばして書き込んでしまう場合があるみたいだそうです。

というわけで、Rufus で openSUSE DVD イメージを USB メモリにコピーする際には、dd モードを使用しましょう。

音が出ていなかった dynabook XP ですが、音が出るようになりました。

dmesg を見ると、以下のように sof-lnl-rt722-l0-2ch.tplg というファイルがないとメッセージが出ていました。


[    7.311245] [    T110] sof-audio-pci-intel-lnl 0000:00:1f.3: SOF firmware and/or topology file not found.
[    7.311966] [    T110] sof-audio-pci-intel-lnl 0000:00:1f.3: Supported default profiles
[    7.311969] [    T110] sof-audio-pci-intel-lnl 0000:00:1f.3: - ipc type 1 (Requested):
[    7.311971] [    T110] sof-audio-pci-intel-lnl 0000:00:1f.3:  Firmware file: intel/sof-ipc4/lnl/sof-lnl.ri
[    7.311976] [    T110] sof-audio-pci-intel-lnl 0000:00:1f.3:  Topology file: intel/sof-ipc4-tplg/sof-lnl-rt722-l0-2ch.tplg

まずは先日リリースされた sof-firmware を 2025.05.1 にアップデートしました。しかしながら、これには肝心の sof-lnl-rt722-l0-2ch.tplg が含まれていません。そこで、他の sof-lnl-rt722* に従い、sof-lnl-rt722-l0-2ch.tplg から sof-tgl-rt712.tplg へのシンボリックリンクを作成したところ音が出るようになりました。

2026/07/05 追記

カーネルを 7.0 にしたところ、sof-lnl-rt722-l0-2ch では読込み時にエラーになり、動作しなくなってしまいました。似たような名前のファイルを探したところ、1つ前のMeteor Lake 用のファイルがありましたので、シンボリックリンクを貼り直したころ動くようになりました。

sudo ln -s -f sof-mtl-rt712-l0-2ch.tplg  sof-lnl-rt722-l0-2ch.tplg

この記事は openSUSE Advent Calendar 2025 の8日目です。

openSUSE 16.0 から linux-pam のバージョンが1.7.0 になりました。オリジナルサイト

https://github.com/linux-pam/linux-pam

の最新は1.7.0 なので openSUSE は最新に追いついたと言えます。

openSUSE 15.x の pam は 1.3.0 だったのでかなり新しくなります。そのためいくつか違いがあるようです。どう違っているかを調べるため、マニュアル等を見てみることにしたのですが、オリジナルのマニュアルは xml なので、コンパイルして読みやすくしてみることにしました。

環境の準備

ソースを引っ張ってきてコンパイルするだけですので、わざわざそのために新しく環境を作るのは大変です。そこで、Proxmox VE の LXC コンテナを使うことにしました。単純なコンパイルとかはこれで十分です。フットプリントも小さいですし。
そして、とてもありがたいことに、 opensuse-15.6 のテンプレートがあります。それを使えばサクッと LXC 上の環境を作ることができます。
ただ、提供されているテンプレートはとても基本的なものなので、外から入ることができません。そこで、インストール後は zypper update し、さらに openssh-server、git と nano を入れます。また作業用のユーザも作っておきます。

ソースをダウンロード

git clone https://github.com/linux-pam/linux-pam.git

でソースをダウンロードします。

meson を使う

linux-pam のコンパイルには、meson が必要です。以前は autotools だったらしいですが。このため、いろいろ入れないと動きません。最低限コンパイラが必要です。今回は gcc を使います。

% cd linux-pam

で作業ディレクトリに移り、

% meson build

で configure を作り、さらに、

% meson -C build

で一応ビルドはできるようになります。ただし出来るのはバイナリだけ。マニュアルは出てきません。マニュアル作成には結局

libxslt-tools
docbook_5
docbook5-xsl-stylesheets

を追加インストールすることで、できるようになりました。

で、build/modules 配下ににある各モジュールディレクトリ中にマニュアルが、man 形式で生成されます。

ちなみにbuildした時点では、ディスク容量は 884M しか使っていませんでした。コンテナだと本当にフットプリント小さいですね。

この記事は openSUSE Advent Calendar 2025 の1日目です。

openSUSE 15.6 を teraterm から使っているのですが、何かの拍子にカーソルが■からアンダーラインになってしまいました。teraterm 側で端末リセットしてもダメ、コンソール側で clear コマンド叩いてもダメ。視認性が悪くなって困ってしまいました。

しかし、https://infrapod.net/teraterm/manual/4.74/html/usage/tips/vim.html にヒントが。teraterm 側でカーソルのコントロールシーケンスを受ける設定に変更後、
echo -en “\033[0 q”
と入力すれば元に戻りました。

コンソールでトラブったときにお試し下さい。