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LinuxWorld Expo/Tokyo 2008

By tokamoto @ 2008-06-04 17:49

今年もLinuxWorld Expo/Tokyo(以下LinuxWorld)が開催されました。

2004年来、ノベルはこのイベントに出展しているのですが、今年は初めて展示ブースを自前で構えませんでした。

毎年恒例で、かつ展示コンテンツの責任を担ってきた自分としては、とても寂しく、気が抜けた感じです。例年、このイベントの前は、営業系エンジニアであるにも関わらず、ほとんどの案件対応を休ませてもらい、コンテンツの内容を決め、その調達、仕込みなど、準備に追われていました。それこそ、電源ケーブルの数を数え、テーブルタップの数を決めたり、ネットワークケーブルの長さ、スイッチの位置、展示テーブルの奥行き、パネル…などベタなところから、ホント、LinuxWorld一色だったのです。

LinuxWorldの東京開催は、外資系のベンダーにはつらいと言われます。それは、後に控えているLinuxWorld Expo/San Franciscoに合わせて、いろんな発表、製品リリースがあったりするから、ネタがないと。

でも、ノベルブースは世界初を目指してきました。

2004年であれば、リリース前のSLES9。2005年であれば、Oracle 10g RAC on Xen。2006年はSLES10。

そして、記憶に新しい2007年のブースは、キューブ状に構成されるcompizの世界を模して、ブースを囲ってしまい、そのキューブの中に観客が入り、プラネタリウムのように壁を全面使って、プレゼンを展開するというのが最初のアイデアでした。でも、このアイデアは、そのキューブを構成するための高さに必要なコマ数が足らず断念。

そこで、こんな感じの4面になりました。

ただの4面同時表示ではなく、その当時はまだ一般に出ていなかったcloneやcompiz-fusionのannotation、さらにはここに出てるbouncing cowはcompizに対応した特殊モジュールだったりと、デモ用に作りこまれたもの。

人の情報吸収は、視覚からが80%以上と言われています。ならば、展示はアイキャッチーでなければならない。そのコンセプトで、David Revemanを擁するNovellらしいものを展示したい。

Webの時代にありながら、わざわざビッグサイトまで来ていただけるんですから。

ところでXgl+compizは、2005年のLinuxWorldの私の講演の中で、そのテクノロジープレビューをご紹介しています。

2008年は、IBMブースに間借りしてXenのソリューションを出展していました。

森君のLinuxWorld 2008現場レポート

今年のGive-Awayは、フリスク。

フリスク

そのほか、マイクロソフトの市橋さんの基調講演でゲストとしてお時間をいただき、Moonlight等のデモをさせていただきました。

また、私が担当させていただいたセッションでは、XenとHyper-Vの相互関係も、デモを交えてその技術的な実装をご紹介。

このどちらも、日本初。またどこかでデモする機会もあろうかと思いますので、ご興味のある方はぜひノベルのイベント情報をチェックしていてください。

しかし、いつもながら、市橋さんのプレゼンテーションには感嘆します。私が人前でプレゼンする機会が増えてきた頃、あるセッションで市橋さんの後を受けたことがありましたが、そのときはあまりの上手さにタジタジになって、ダメダメでした。市橋さんの言葉、「岡本君、その役を演じるんだよ」。上司だったときに言われたことが、気合の入ったプレゼンをするときにはいつも思い出されます。

SUSE Linuxを担当するようになって、たくさんのすばらしい人たちと出会いましたが、LinuxWorldは毎年、七夕のようにそれらの人々と再会する機会でもあります。

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