16日に日本 Microsoft で行われたオープンソースカンファレンス.Cloud に参加してきました。当日は衆議院選挙の日でしたが、OSC 会場ではクラウドインフラ用(ゲスト)OS 総選挙を行いました。

この総選挙ではクラウドインフラ(EC2, Azure, VPS, …)のゲストに導入している OS と、その OS の理想とするサポート年数(パッチ提供期間)を投票してもらいました。使用用途での分類もしました。

投票結果

「お仕事・本格的」カテゴリでは、事前の予想通り CentOS がトップとなり、RedHat Enterprise を使っている方もいるようです。興味深いのはサポート期間で、

  • クラウドでも長ければ長い方が良い
  • 仮想化するとハードウェアが壊れても使い続けられるので長くなりそう
  • Web フレームワークのサポート期間が3年くらいなので、OSもそれくらいで十分
  • ハードウェアの減価償却で5年+α 欲しい

などの意見があり、3年以内と、5年、それ以上に分かれるようです。5年以上となると、やはり Enterprise 版の出番かと思いますが、3年であれば、コミュニティサポートのディストリビューションでも考えても良いのでは無いかと思います。(openSUSE には Evergreen と呼ばれる LTS サポートチームもあります)

個人的な用途や研究開発ではサポート期間は特に関係ないという意見が占めました。openSUSE 表が7票入っていますが、そのうち4票はユーザ会関係者以外により投じられています。また Ubuntu の割合も多くなっています。

最新号の Geeko Magazine では SUSE Studio を使ってカスタマイズ済の openSUSE のディスクイメージを作り、VPS と Azure 上に簡単に仮想マシンを構築する方法を紹介しました。後日公開予定です。

Tips: Zypper が遅い…そんなときは?

zypper コマンドで search や install をするのに、実行後出力が出るまで待たされることは無いでしょうか?

Zypper が裏で何をしているか、何に時間がかかっているかを知るには、-v オプションを使います。

$ zypper -v search ibus
冗長性: 1
オプション以外のプログラム引数: ‘ibus’
ターゲットを初期化しています
取得しています: repomd.xml ………………………………..[完了 (548 B/s)]
取得しています: content ……………………………………………[完了]
取得しています: media ……………………………………………..[完了]
取得しています: content ……………………………………………[完了]
取得しています: media ……………………………………………..[完了]
取得しています: repomd.xml …………………………………………[完了]
取得しています: repomd.xml …………………………………………[完了]
リポジトリのデータを読み込んでいます…
インストール済みのパッケージを読み込んでいます…
強制的な解決: いいえ (N)

S | 名前 | 概要 | 種類
–+————————————–+———————+—————–
i | ibus | Linux OS 向けイン-> | パッケージ

遅くなる大きな原因はリポジトリの自動更新です。リポジトリの自動更新を有効にすると、上記の例の場合は、検索をする前に、リポジトリの内容が変更されているかをサーバーに問い合わせ、変更されていればリポジトリの情報を取得し直します。 software.opensuse.org の 1-click インストールで、たくさんのリポジトリを登録している場合、これらのリポジトリを1つ1つ調べに行くので、時間がかかります。

手っ取り早い解決策は自動更新を無効にすることです。zypper コマンドからであれば

$ zypper mr –no-refresh リポジトリ番号or名前

で指定したリポジトリの自動更新を無効にできます。リポジトリ番号は

$ zypper repos

で確認できます。もちろん YaST からも変更できます。

自動更新を無効にすると、適当なタイミングでリポジトリの情報を取得しなければいけません。サーバーなどであれば

$ zypper refresh

を、検索やインストールする前に1回だけ実行して下さい。デスクトップであれば Packagekit が定期的にリポジトリの更新を行っていますので、上記のコマンドはあまり必要ありません。

参考: 覚えておきたい! zypper コマンドの使い方

IRC Proxy (znc) を導入する

By ftake @ 2012-09-23 00:46

12.2 が公開されたというのに、最近、更新が少なくてすみません。写真をアップロードしたりするのは Facebook が手軽すぎて…。アカウントを持っている人は日本 openSUSE ユーザ会のページももチェックしてみて下さい。

さて、毎週土曜日の夜に行われている IRC の定例をやっていると、次のようなことがあります。

  • 参加していない日のログが欲しい
  • 途中で抜けて戻ってきたときに、その間の発言を受け取りたい(特に途切れやすいモバイル環境で)

そこで便利なのが IRC Proxy です。IRC Proxy をどこかのサーバーにインストールしておくと、proxy が IRC サーバ(freenode など)に接続し続けてくれます。手元の IRC クライアントから proxy に接続すると、そのまま会話ができ、ログなども取得できます。

今回は、IRC proxy に znc を選びました。通信の暗号化にも対応しています。またサーバーは OSC で無料の VPS アカウントを配布している、Joe’s の VPS に openSUSE 12.1 をインストールして行いました。

znc は公式リポジトリには収録されてなく、OBS の server:irc に入っています。まずは、リポジトリを登録してから、znc をインストールします。

$ sudo zypper ar -R obs://server:irc/openSUSE_12.1 sever:irc
$ sudo zypper install znc

znc を動かすのに使うアカウントでログインして設定をします。こちらの記事を参考に設定しました。非常に手抜きですみませんが、今日はここまでです。

OSC名古屋 初参戦!

By hashimom @ 2012-05-15 22:44

openSUSE ユーザ会名古屋支部開設(?)から約半年。

オープンソースカンファレンス名古屋に初参戦しました!!!

1日限りの名古屋のお祭り。
特大ぎーこ君も、そんなお祭りのために名古屋初上陸でしたね!
(つか、あの子は東京から出たこと自体が珍しいのだけど…。)

そんな特大ぎーこ君&ちびぎーこ軍団を見に来てくださった方に話を聞いてみると、
思っていたより、「SUSE、使ったことあります!」という方は多かったように感じます。

ちびぎーこ君ピラミッド in 名古屋

そんでもってセミナ-。

…まさか立ち見が出るとは思わなかったよ(笑)。

今回は初心者向けのセミナー(というより僕の担当は初心者向け「専用」^^;)でしたが、
思いの外、反響も良かったように思います。

知ってるようで知らない、そんな openSUSE の使い方が紹介できたのではないでしょうか?

資料はこちらに置いておきました。↓

Osc nagoya 2012

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openSUSE 定例、始めました!

By hashimom @ 2012-03-24 12:46

こんにちわ。ご無沙汰(?)しております。

この度、openSUSE 定例会を、毎週土曜 22 時から、開くことにしました。
場所は、IRC チャットの下記場所となります。

  • サーバ 「freenode」
  • チャンネル 「#opensuse-ja」
  • 文字コード 「UTF-8」

…と書かれても、「入り方がわからない!」という方は、下記の手順でお願いします。

  1. ブラウザで「http://webchat.freenode.net/?channels=opensuse-ja」を開く。
  2. 次の情報を入力して、Connect をクリックします。
    1. Nickname :表示させたいニックネーム
    2. Channel :opensuse-ja
    3. reCAPTCHA :画像内に表示されている文字列

もちろん、IRC クライアントからもログインできます。
但し、一点注意していただきたいのは、 文字コードを UTF-8 にしていただくこと。
これを忘れられると、他の方には文字が読めなかったりするので、レスができません(^^;

この定例は、日本語で行われ、毎週特に目的などが決まってるわけではありません
どなたでも参加できます。
「単に openSUSE についてだべりたい!」という方でも、
「実は他のディストリビューション使ってて、まだ openSUSE を使ったことがない」という方でも、
お気軽に遊びに来てください。

これを始めたきっかけについては…「続きを読む」をクリックしてください。

皆様のご来訪をお待ちしておりますm(_ _)m

※ユーザ会が始めた企画ではありませんので、ご了承ください(^^;

続きを読む »

ご無沙汰してます。桔梗です。

本日の午前中に利用したセミナーのスライドをアップしておきます。
PDF形式で、ほかのセミナー等に利用する場合はコメント欄に残していただけると幸いです。

近日中に設定ファイル記載例をのせる予定ですので待っていてください。

ファイル

今年も OSC に参加します

By ftake @ 2012-02-19 18:13

3月16日、17日に明星大学日野キャンパスで行われるオープンソースカンファレンスに出展します。 まず、セミナーは「あなたのサーバーは大丈夫?― Linux セキュリティ事始め」というタイトルで桔梗さんが行います。

本セミナーでは Linux のセキュリティ対策の基本を紹介します。VPS やクラウドサービスの普及により、自前でサーバーを管理している人が多くなっている一方、サーバーの運用方法、特にセキュリティの確保に不安のある管理者も増えているのではないでしょうか?また、実際に勉強用で借りた VPS が乗っ取られたという話もあります。

公開鍵認証って何?/sbin/nologin とは?ファイアウォールをどのように設定しすれば良いのか分からない…など、セキュリティに自信が無い方は、ぜひ本セミナーにご参加下さい。

展示での配布物の詳細は今のところ未定ですが、前回に引き続き 12.1 のインストールメディアと新しい Geeko Magazine を配布する予定です。 お時間がある方は是非ご参加下さい。

さて今年は今まで以上に OSC に参加することになりそうです。openSUSE のコミュニティを少しでも広げられればと思っています。

  • 3月16日(金)、17日(土) 東京/春
  • 5月12日(土) 名古屋
  • 6月16日(土) 北海道
  • 8月3日(金)、4日(土) 関西・京都
  • 未定 東京/秋

初めてのオンライン勉強会を聞いてくださった皆様、
ご清聴、ありがとうございました!

さて、勉強会で紹介しました「ルーターを構築しよう」の資料は、そのまま置いておきます。

openSUSEでルーターを構築しよう!

オンライン勉強会を聴けなかった(?)という皆様は、読んでもわからない箇所とかあると思いますので、
その不足分については、またこのブログにアップしようと思います。

というわけで、添付資料にありますが、、、
3/10 (の午前中の予定)の OSC 東京では、セキュリティ講座?を予定しています。

そちらも併せてよろしくどうぞです!