ご承知のように,多くのWebには,Excel,Word,PowerPoint等のドキュメントが置かれてあります.
これらのドキュメントを一々ダウンロードし,OpenOffice.org を起ち上げて見る,というのは手間ですね.
ブラウザー上でこれらのドキュメントを見,必要ならダウンロードし保存する,というのが便利でしょう.

そのやり方をお示しします.
必要なのは,mozplugger ですが,残念なことに,openSUSE には mozplugger が同梱されておらず,また,Packman にも置かれてはいません.

さて,mozplugger ですが,http://mozplugger.mozdev.org/ からソース,

mozplugger-1.10.2.tar.gz

を取得し,以下のように実行して下さい.

# tar zvxf mozplugger-1.10.2.tar.gz
# cd mozplugger-1.10.2
# make linux

こうすると,

mozplugger.so
mozplugger-controller
mozplugger-helper

の三つのファイルが作成されます.そうしたら,

# sudo cp mozplugger.so /usr/lib/browser-plugins
# sudo cp mozplugger-controller /usr/local/bin
# sudo cp mozplugger-helper /usr/local/bin

を実行.次に,mozpluggerrc をインストールするのですが,私は,Video や Audio といったマルチメディア関連のファイルは,MPlayer + mplayerplug-in で再生していますので,mozpluggerrc の ### MPlayer,### Totem,### Acrobat Reader の部分,それと,

###################
### Video ###
###################

から

#######################
### Documents ###
#######################

の直前までをざっくり削除しています.
このように,ご自分の環境に合わせて mozpluggerrc を編集して下さい.

その上で,

# sudo cp mozpluggerrc /etc

を実行.この後,ブラウザーを起ち上げ,「ヘルプ → プラグインについて」と進み,
「インストールされているプラグイン」一覧に

Mozplugger 1.10.2 …..

という表示が現れれば,それでOKです.
これで,Excel 等のドキュメントが置かれてあるサイトで,そのファイルをクリックすると,ブラウザーの中で OpenOffice.org が起動してドキュメントの内容が表示されます.

(注意) ドキュメントを見終ったら,ブラウザー上の OpenOffice.org の「閉じる」を実行してから,ドキュメント表示ブラウザーをクローズするようにして下さい.こうしないと,次のドキュメント見ようとした際,前に見たファ イルを修復するか?,と必ず訊かれるという少々鬱陶しいことになりますので.

siga と supportconfig

By HeliosReds @ 2008-06-06 16:36

SUSE には、他のディストリビューションにはないオリジナルの便利なコマンド(代表格といえば、SuSEconfig でしょうか…)が同梱されてたりしますよね。

そんなオリジナルコマンドの一つに siga(System Information GAthering) というコマンドがあることはご存知でしょう(…えっ!? 知らない!? でしたらこの機会に覚えてしまいましょう)。root 権限でこのコマンドを実行すると、その名の通りシステム情報を収集して /tmp/siga 以下に siga.txt、siga.html というファイルにして書き出してくれるので、リモートの相手をサポートしてあげなければならない場合等、いちいち相手の環境を問い質すより、このコマンドの実行結果を送ってもらった方が正確で話が早かったりするわけです。

で、実は最近Cool Solutionsを見ていて見つけたのですが、siga と同じような用途で使える supportconfig というツールがあるとのこと。SLE についての情報として紹介されているんですが、実は openSUSE でも使えるツールなので、早速試してみました。

上記リンク先でインストール手順に書かれている

1. Uninstall the supportconfig and chkbin RPM packages

…については、openSUSE であればデフォルトで入っているようなパッケージではないので省略可能です。また、同リンクからダウンロードできる ntsutils パッケージは既にちょっと古くなってしまっているので、ここは BuildService にある最新パッケージを 1-Click Install で入れてしまいましょう。

インストールしてしまえば、後は root 権限で supportconfig コマンドを実行するだけ。これで、/var/log 以下に nts_HOSTNAME_YYMMDD_hhmm.tbz という名前の圧縮されたファイルが出来上がります。そのファイルを展開すると、basic-environment.txt、basic-health-check.txt、boot.txt、chkconfig.txt…といった形で、小分けにされたテキストファイルが見つかります(このへんが、単一のファイルとして出力される siga と違うところでしょうか…)。

siga も supportconfig も、本来の用途は Novell のサポートを受けるための基本情報収集にあるわけですが、それは抜きにしても、一度実行してみてどんな結果が出力されるか一通り見ておくと、とても勉強になります。是非お試しください。

もう一つの”OpenOffice.org”

By HeliosReds @ 2008-06-06 13:57

openSUSE(デスクトップ環境として KDE や GNOME を選択した場合) や SLED をインストールすると、デフォルトでインストールされる OpenOffice.org(以下、OOo) 。当たり前のように使ってしまっているので見落としがちですが、実はこれ、Sun の本家サイトや OOo 日本ユーザ会から入手できるものとはちょっと内容が異なっていて、細かい部分で独自のチューンナップが施された、いわば”Enhanced by Novell”なバージョンであるということ、ご存知だったでしょうか?

で、この独自の OOo 、他のディストリビューションでも使える RPM も公開されているんですが、実は Linux バージョンだけでなく、Windows バージョンも公開されています。
“Your Office Suite” — go-oo.org


Novell の FTP サイトの projects 以下からも入手できますので、Windows 環境でも SUSE で使い慣れた OOo を使いたい!という方は是非お試しください。

アメリカのBlog

By tokamoto @ 2008-06-03 18:50

Novellアメリカ地域のエンジニアが書いているBlogをご紹介しておきます。

Tipsは少ないですが。