By ftake @
2014-11-18 22:13
10月17と18日に初のアジア地域でのopenSUSE Summit が北京航空航天大学で開催されました。
顔を合わせることが重要
openSUSEの開発は世界中からの多くの人が関わっているため、主なコミュニケーション手段は、メールやオンラインシステムを通して行われます。openSUSE.Asia Summit の重要な目的の1つは、普段オンラインでしか交流の無い人と実際に会うことです。実際に、会場入りすると、次々と挨拶が始まります。まずはopenSUSE.Asia Summitの準備を一緒にしてきた運営メンバー、そして日本語入力まわりを協力してパッケージングしているHillwood(中国人)と出会いました。
実際に会うことで初めて「どのような人か」分かることは多く、今後のオンラインコミュニケーションにも役立つのではないかと思います。 Asia Summitの発起人で、台湾のコミュニティメンバーのsakanaは「イベントの規模や、話す言葉は重要ではない。会う機会を作ることが重要」といっていました。実際に、今回もほとんどのセッションが中国語でした。
openSUSEの今後の方向性
基調講演では、openSUSE Board長のRichard BrownとSUSEのエンジニアリング副社長であるRalf FlaxaがともにopenSUSEとSLESの今後の役割についてふれました。13.2のリリースと同時に、ローリングリリースのTumbleweedがFactoryのスナップショットベースとなり、より最新のフルパッケージがディストリビューションとして提供されます。13.2に向けて整備してきた自動テストフレームワークopenQAがこれを可能にしました。
一方、エンタープライズ向けのSLESと、新しさを求めるopenSUSEの間にはギャップがあります。このギャップを埋めるアイデアとして、バージョン番号付きのopenSUSEのリリースサイクルを見直すこと、長期サポートをするEvergreenプロジェクトが紹介されました。
主な講演
Max Linは13.2以降のリリースの鍵となる、openQAとStagingプロジェクトの紹介を行いました(2セッション)。この2つの役割を簡単に説明すると、パッケージメンテナーによって更新されたパッケージは Factory に取り込む前に、まずはStagingプロジェクトに送られ、Staging プロジェクトのパッケージとFactoryの他のパッケージを合わせた状態でテストが行われます。このテストに使われるフレームワークがopenQAです。OSを仮想マシンで起動し、アプリケーションの起動・キーの入力などから構成されるテストケースを自動で実行します。openQAはGUIのテストにも対応しており、画面上に表示されている文字列が期待したものと同じかを判定することもできます。
その他には、Gary Linによるセキュアブートが有効な環境下でopenSUSEを動かす仕組みの解説もありました。現在のセキュアブートの環境では、Microsoftの鍵で署名されたブートローダーしか起動できませんが、署名されたプリローダーのShimを通してShimの鍵で署名されたGRUBを起動できます。また、マシン所有者のカスタムブートローダーやカーネルはmachine owner keyという鍵を用いて署名し、セキュアに起動できることが紹介されました。ブートローダーやカーネルの署名はOBSを通して簡単に行うこともできます。
台湾・日本・インド・北京のopenSUSEコミュニティの活動についての紹介も行いました。(日本は筆者が担当)インドコミュニティでは頻繁にパーティを開くようで、これがコミュニティを盛り上げる秘訣だと言っていたのが印象的でした。 私の発表スライド「A closer look at fonts and font rendering system on openSUSE」のスライドはこちらです。Notoフォントの話や、fontconfig、ヒンティングについて話しました:
ワークショップ
会場で実際に手を動かすワークショップもいくつか開催されました。OBSワークショップでは学生ボランティアのメンバーが初めてのパッケージングに挑戦していました。
昼食は吉野家! (#matsuyanow ならず)
北京の町中にはセブンイレブンを始めとする日本でお馴染みのお店がちょくちょく見られますが、吉野家もそのうちの1つです。Summitの昼食は2日とも吉野家でした。とても人気があるようで、お昼の大混雑の中、参加者全員でお店に押しかけました(残念ながら、OSC界隈で人気のある松屋は見当たりません)。お店の雰囲気は日本のハンバーガーチェーン店に似ています。牛丼・豚丼・鶏丼・きのこ丼と一緒にコーラを頼むのが定番だそうです。
ライトニングトーク
OSCでお馴染みの、最後のLT大会にしてみました。時間を拡大して当日申し込みを可能にしてみました。中でも面白かった発表は、Justin Wongによるgdanmakuの紹介です。gdanmakuはニコニコ動画のようなコメントを、スクリーン上に表示するアプリケーションで、LT会場からブラウザ経由でコメントを投稿していました。
その他、食べ物など
次回以降は?
2日間を通して、アニメが好きだとか、今度日本に行くけど、どこに行くべきか、次回は秋葉原で開催して欲しいといった話題が上がっていました。次回は台湾になりそうですが、より多くの人が日本から参加してもらえれば…と思います。(写真は主にボランティアのみなさん)
By ftake @
2014-11-06 00:13
12月30日(火) コミックマーケット87に参加します。場所は 西い35a です。
配布物は、いつもの Geeko Magazine を拡大した Geeko Magazine を予定しています。openSUSE について、盛りだくさんで貴重な1冊にしたいと考えていますのでよろしくお願いします。
現段階では次のような内容を予定しています。
- 特集: openSUSE で同人活動(原稿書きや入稿データ作成、お絵かきなど)
- 小説
- openSUSE 女子部 (イケメン?)
詳細は決まり次第お知らせします
執筆者募集
今回の Geeko Magazine の発行への貢献者を募集しています。
記事の提供
- 特集枠: 上記のお題に沿った記事を提供して下さい(特に音楽とか、誰か書きませんか?)
- ネタ枠: ちょっと見に行ってみようかなと思うような、ネタを募集しています
- 自由枠: 他の人の記事の挿絵、イラスト、漫画、特集枠に入らない技術ネタ
当日のスタッフ
貢献して頂いた方には、できあがった Geeko Magazine を進呈します。
応募方法: コメント、Twitter、opensuse-ug のメーリングリスト、Facebook など何かしらの方法でお知らせ下さい。
記事の最終締め切り: 11月30日(ネタ枠はできるだけ早い方が良い)
フォーマット: テキストと画像など
レイアウトや文章等の調整はこちらで行います。
Geeko Magazine が欲しい人募集
いつもの A4 1枚の Geeko Magazine とは異なり、ある程度の印刷代がかかる見込みです。多くの部数を作成すると、単価は安くはなります。(50部であれば500円程度)
そこで、どの程度需要があるかを調査するために、事前予約を受け付ける予定です。また会場・または関東エリアでは受け取れない人のために、各地方で欲しい人に頒布して頂ける方がいれば、ご協力をお願いします。
openSUSE.Asia Summit のレポートはもう少しお待ち下さい。
By ftake @
2014-09-14 11:19
この方法で、どのような条件でも確実にインストールできるか怪しいですが、本家 wiki にも書いていないので紹介します。依存パッケージが入らないケースがあれば教えてください
- openSUSE 用の RPM を Skype のウェブサイトからダウンロード
- ダウンロードしたファイルのあるディレクトリへターミナルで移動し、次のコマンドを実行(ファイル名はダウンロードした実際のファイル名に合わせてください)
sudo zypper in skype-4.3.0.37-suse.i586.rpm
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By ftake @
2013-11-29 13:39
2014/06/03 必要なパッケージを追加
mikutterは ruby で記述されたオープンソースの Twitter クライアントです。
残念ながら、今のところ openSUSE 向けの保守されているパッケージはありませんので、開発元から提供されているアーカイブからインストールする事になります。注意する点は GTK の ruby バインディングをインストールする必要があることです。
まず、ビルドに必要なコンパイラなどの開発ツール一式、依存するライブラリのヘッダファイル類、mikutter が使う notify-send コマンドをインストールします。
$ sudo zypper install -t pattern devel_basis
$ sudo zypper install libnotify-tools ruby-devel gtk2-devel
次に、ruby-gtk2 をインストールします。ruby-gtk2 は rubygem でインストールします。
$ sudo gem install gtk2
ここでは、ホームディレクトリの下に apps/mikutter というディレクトリを作り、そこにインストールします。
$ cd
$ mkdir apps
$ cd ~/apps
mikutter のアーカイブは「ダウンロード」フォルダに保存してあるものとします。ファイル名は実際にダウンロードしたファイルに合わせて下さい。
$ tar xvf ~/Download/mikutter.0.2.2.1430.tar.gz
次のようにして起動できます
$ cd mikutter
$ ./mikutter.rb
2回目以降の起動は、~/apps/mikutter/mikutter.rb へのショートカットを作成するのが良いでしょう。
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By ftake @
2013-10-20 21:41
On October 19th and 20th, we participated Open Source Conference 2013 Tokyo/Fall held at Meisei University. About 130 groups and companies came together, and about 1400 people visited the event during two days. Japan openSUSE User Group had a booth and a seminar.
Seminar
I had a presentation titled “Let’s use Linux desktops, not only Linux servers!” Starting from introducing desktop environments such as KDE, GNOME, Unity, I also mentioned what users should keep in mind, Raspberry Pi, GIMP, and benefits of using Linux desktops for application developers. About 20 people joined our seminar. While the seminar, I got the following questions:
- Can we use WACOM’s stylus for GIMP on openSUSE?
- How can we set up samba to share files with Windows PCs?
I do not have a good answer for the latter one. I know YaST allows to launch samba quite easily, but I am not sure how we can add users to samba from GUI instead of running ‘smbpasswd -a geeko’.
Booth
We demonstrated 12.3 on a laptop surrounded by many stacked up Geekos. We also distribute manga about openSUSE and the latest issue of Geeko Magazine, which describes what is new in openSUSE 13.1 and how to use openSUSE on Raspberry Pi. We did not prepare installation medias this time since 13.1 will be released in the next month. More than 100 people visited our booth.
One of FAQ was where we can buy stuffed Geekos. Is there any plan to produce new ones?
PDF version: Geeko Magazine vol.7
Several people were interested in CubieBoard, which is a Raspberry Pi like ARM Board with Cortex A8, 1 GB Memory, and SATA. We need usable openSUSE image for it.
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By ftake @
2013-05-31 02:29
openSUSE 12.3 では、TeX Live 2012 になり、導入の方法が少し変わりました。 卒論シーズンを迎える前に、日本語を扱える TeX 処理系の1つ、pTeX (platex など) のインストール方法を紹介します。
TeXLive 一式と、pTeX を入れるには、zypper であれば、次のコマンドでインストールできます。なお DVD には含まれていないパッケージのため、インストール時にはネットワークへの接続が必要です。 (YaST であれば、ソフトウェアの管理から texlive-ptex を入れて下さい)
$ sudo zypper install texlive-ptex
これで platex などのコマンドは使えるようになりますが、dvipdfmx で PDF に変換する時にフォントが埋め込まれません。PDF に IPAex フォントを埋め込むのに必要な ptex-ipaex.map ファイルは、TeXLive 2012 に含まれていますので、以前のように自分でファイルを書く必要はありません。 TeXLive を構成するファイルがどのパッケージに属しているかを検索するには zypper wp ‘tex(ファイル名)’ が使えます。ptex-ipaex.map では次のようにして、texlive-jfontmaps に含まれていることが分かります:
$ zypper wp 'tex(ptex-ipaex.map)'
S | 名前 | 種類 | バージョン | アーキテクチャ | リポジトリ
--+-------------------+------------+------------------------+----------------+------------------
| texlive-jfontmaps | パッケージ | 2012.60.svn25887-4.2.1 | noarch | openSUSE-12.3-1.7
‘tex(ファイル名)’ はインストールするときにもそのまま使えます:
$ sudo zypper install 'tex(ptex-ipaex.map)'
インストールしたら、dvipdfmx が自動的にフォントを埋め込むように設定します
$ sudo updmap-setup-kanji ipaex
また、日本語でドキュメントを書くときに、旧来の jarticle.cls ではなく、jsarticle.cls を使う人も多いでしょう。これも同様にインストールできます。
$ sudo zypper install 'tex(jsarticle.cls)'
残念ながら TeXLive には含まれていない TeX パッケージもあります。(日本語を含むソースコードのフォーマットに便利な jslisting など)そのような TeX パッケージは ~/texmf/tex の下に配置すると良いでしょう。
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By ftake @
2013-02-28 01:40
先日の OSC 東京では、多くの方にブース・セミナーに来て頂き、ありがとうございました。今回は SUSE Studio の活用して、クラウドインフラで openSUSE を使う方法を中心に紹介しました。
セミナーの資料は SlideShare で公開しました:
クラウドインフラのゲストOSはopenSUSEで
ブースで配布した資料はこちらです:
Geeko Magazine vol. 6.1
来月には openSUSE 12.3 の公開があります。リリースイベントも開催する予定です。
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