音が出ていなかった dynabook XP ですが、音が出るようになりました。

dmesg を見ると、以下のように sof-lnl-rt722-l0-2ch.tplg というファイルがないとメッセージが出ていました。

[    7.311245] [    T110] sof-audio-pci-intel-lnl 0000:00:1f.3: SOF firmware and/or topology file not found.
[    7.311966] [    T110] sof-audio-pci-intel-lnl 0000:00:1f.3: Supported default profiles
[    7.311969] [    T110] sof-audio-pci-intel-lnl 0000:00:1f.3: - ipc type 1 (Requested):
[    7.311971] [    T110] sof-audio-pci-intel-lnl 0000:00:1f.3:  Firmware file: intel/sof-ipc4/lnl/sof-lnl.ri
[    7.311976] [    T110] sof-audio-pci-intel-lnl 0000:00:1f.3:  Topology file: intel/sof-ipc4-tplg/sof-lnl-rt722-l0-2ch.tplg

まずは先日リリースされた sof-firmware を 2025.05.1 にアップデートしました。しかしながら、これには肝心の sof-lnl-rt722-l0-2ch.tplg が含まれていません。そこで、他の sof-lnl-rt722* に従い、sof-lnl-rt722-l0-2ch.tplg から sof-tgl-rt712.tplg へのシンボリックリンクを作成したところ音が出るようになりました。

Proxmox では、いくつか標準でコンテナイメージが用意されています。その中には openSUSE もあります。ただ、存在しているのは 15.6 で、16.0 はありません。しかし、コンテナソフトの開発をしている、Linux Containers のサイトには、openSUSE 16.0 のイメージが用意されていました。そこで、それを使って openSUSE 16.0 のコンテナイメージをインストールしてみることにしました。

コンテナイメージは https://images.linuxcontainers.org/ にあります。その中に openSUSE 16.0 があります。

opensuse 16.0 amd64 default

というエントリの所にリンク (2025/12/21 では 20251216_04:20) がありますので、そのリンクをクリックします。すると、ファイルの一覧が表示されますので、その中から rootfs.tar.xz をダウンロードします。このファイルを、たとえば opensuse16.tar.xz というファイルに改名して、proxmox が動いているサーバの /var/lib/vz/template/cache に配置します。
あとは通常通りコンテナを作成すると、openSUSE 16.0 のイメージをコンテナとして利用することができます。

Geeko Magazine 2025冬号を発行します

By ftake @ 2025-12-17 22:24

openSUSE Advent Calendar の16日目です。

Geeko Magazine 2025冬号を発行します。最初の頒布はコミックマーケットC107です。スペースは南2ホールh-42bです。色々な技術同人誌が集まっていますので、ぜひお越しください。

今回の記事は

  • openSUSE Leap 16.0 リリース
  • Proxmox Datacenter Managerを試してみた
  • いつの間にか増えた Windows のファイル属性は Samba でどう扱われる?
  • openSUSE Leap をノート PC に入れるには?
  • 小説 おひとり様ブツリ部の活動報告〜冬の海のカメレオンとの記憶〜
  • Krita と Qwen-Image と冬の海のカメレオン

この記事は openSUSE Advent Calendar 2025 の8日目です。

openSUSE 16.0 から linux-pam のバージョンが1.7.0 になりました。オリジナルサイト

https://github.com/linux-pam/linux-pam

の最新は1.7.0 なので openSUSE は最新に追いついたと言えます。

openSUSE 15.x の pam は 1.3.0 だったのでかなり新しくなります。そのためいくつか違いがあるようです。どう違っているかを調べるため、マニュアル等を見てみることにしたのですが、オリジナルのマニュアルは xml なので、コンパイルして読みやすくしてみることにしました。

環境の準備

ソースを引っ張ってきてコンパイルするだけですので、わざわざそのために新しく環境を作るのは大変です。そこで、Proxmox VE の LXC コンテナを使うことにしました。単純なコンパイルとかはこれで十分です。フットプリントも小さいですし。
そして、とてもありがたいことに、 opensuse-15.6 のテンプレートがあります。それを使えばサクッと LXC 上の環境を作ることができます。
ただ、提供されているテンプレートはとても基本的なものなので、外から入ることができません。そこで、インストール後は zypper update し、さらに openssh-server、git と nano を入れます。また作業用のユーザも作っておきます。

ソースをダウンロード

git clone https://github.com/linux-pam/linux-pam.git

でソースをダウンロードします。

meson を使う

linux-pam のコンパイルには、meson が必要です。以前は autotools だったらしいですが。このため、いろいろ入れないと動きません。最低限コンパイラが必要です。今回は gcc を使います。

% cd linux-pam

で作業ディレクトリに移り、

% meson build

で configure を作り、さらに、

% meson -C build

で一応ビルドはできるようになります。ただし出来るのはバイナリだけ。マニュアルは出てきません。マニュアル作成には結局

libxslt-tools
docbook_5
docbook5-xsl-stylesheets

を追加インストールすることで、できるようになりました。

で、build/modules 配下ににある各モジュールディレクトリ中にマニュアルが、man 形式で生成されます。

ちなみにbuildした時点では、ディスク容量は 884M しか使っていませんでした。コンテナだと本当にフットプリント小さいですね。

この記事は openSUSE Advent Calendar 2025 の1日目です。

openSUSE 15.6 を teraterm から使っているのですが、何かの拍子にカーソルが■からアンダーラインになってしまいました。teraterm 側で端末リセットしてもダメ、コンソール側で clear コマンド叩いてもダメ。視認性が悪くなって困ってしまいました。

しかし、https://infrapod.net/teraterm/manual/4.74/html/usage/tips/vim.html にヒントが。teraterm 側でカーソルのコントロールシーケンスを受ける設定に変更後、
echo -en “\033[0 q”
と入力すれば元に戻りました。

コンソールでトラブったときにお試し下さい。