By ftake @
2016-06-25 00:51
今日は Windows や Mac でおなじみの商用のアンチウイルスソフト Sophos Antivirus の個人向け無償版のを Leap 42.1 にインストールする方法を紹介します。
まずはダウンロードします。以下の URL からダウンロードできます。
https://www.sophos.com/ja-jp/products/free-tools/sophos-antivirus-for-linux.aspx
ダウンロードまでの間に、氏名とメールアドレスなどを2回求められます。2回目は米国輸出管理法の輸出先の確認のためのようです。職業は「個人利用者」、会社名は「個人」とでもしておけばよいでしょう。
ここからはターミナルで作業です。ファイルを回答してインストーラーを走らせるだけです
tar xvf sav-linux-free-9.tgz
cd sophos-av
sudo install.sh
ここからはインストーラの指示に従って作業を進めます。まずは使用許諾契約に同意します。Enter キーを押して契約書を表示して、読んだあとに、Yキーで同意します。
ライセンス内容に同意しますか? はい(Y)/いいえ(N) [N]
> y
次にインストール先を求められます。特にこだわりがなければそのままで問題ありませんので、何も入力せずにEnterを押します。なお、インストール先には1GB程度の空き容量が必要なようです。
Sophos Anti-Virus のインストール先を指定してください。 [/opt/sophos-av]
>
アプリケーションからファイルにアクセスしたときに検索を行う、オンアクセス検索を有効にします。
オンアクセス検索を有効にしますか? はい(Y)/いいえ(N) [Y]
>
アップデートのダウンロード元です。そのままでOKです。
オートアップデートの種類を選択してください: ソフォス(s)/自社サーバー(o)/なし(n) [s]
>
今回は無償版を使うので f を入力します。
SAV for Linux の無償バージョン (f) と サポート対応付きバージョン (s) のどちらをインストールしますか? [s]
> f
プロキシは必要に応じて設定してください。
ソフォスからアップデートを行うためにプロキシが必要ですか? はい(Y)/いいえ(N) [N]
>
しばらくすると、インストールが終わります。動いているかを確認するには、savdstatus コマンドを使います。
sudo /opt/sophos-av/bin/savdstatus
Sophos Anti-Virus はアクティブで、オンアクセス検索を実行中です
openSUSE にこの方法でインストールすると、オンアクセス検索を行うために、fanotify とよばれるファイルへのアクセスイベントを捉える仕組みが使われます。現時点では fanotify を使った検索が、NFS と CIFS (Samba) で有効になっていると問題があるようです:
https://www.sophos.com/ja-jp/support/knowledgebase/14377.aspx
対策としては、NFS や CIFS でマウントしたディレクトリを検索対象から除外すれば良いようです。どうやって除外するかというと、savconfig コマンドの ExcludeFilePaths で、除外するファイルまたはディレクトリのパスを指定します。複数のパスを追加したいときは、繰り返しsavconfigを実行します:
sudo /opt/sophos-av/bin/savconfig add ExcludeFilePaths /path/to/dir1/
sudo /opt/sophos-av/bin/savconfig add ExcludeFilePaths /path/to/dir2/
除外する範囲は、ファイルシステム名でも指定できるようです。ExcludeFilesystems で除外するファイルシステムを指定します。ファイルシステムの名前は /proc/filesystems に書かれたものを入力すればよいそうです。
sudo /opt/sophos-av/bin/savconfig add ExcludeFilesystems nfs
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By ftake @
2016-05-16 23:15
5月14日(土) に群馬で初めてオープンソースカンファレンスが開催されたので行ってきました。一応、首都圏とは言え、神奈川からは上野東京ラインで2時間半の旅です。埼玉と群馬の県境に何かあるのか、休日おでかけパスも埼玉県内の神保原までしか行けない(240円乗り越し)そんな場所です。
会場は、駅前のヤマダ電機のイベントスペースです。ヤマダ電機は高崎が創業地のようで、地元の人が集まるちょっとしたショッピングセンターになっていました。各種イベントに対応できるようにするためか、舞台袖のあるステージや、各所に天井モニターまであり、展示スペースからもちゃんとセミナーの資料が見られるようになっており、レベルの高い会場でした。駅周辺のヤマダ電機の広告スペースで OSC の告知がされており、いつもの OSC とはちょっと違う様子でした。
ユーザ会では、ブースとセミナーを行いました。セミナーは「開発環境として Linux デスクトップを使ってもらおう」作戦で、コマンドラインテクニックです。今回は SSH 環境で使えるような物が集まっていますが、次回以降は Konsole や GNOME Terminal の使い方なども取り入れていこうと考えています。
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By ribbon @
2016-05-15 18:10
ほぼ、autoyast がうまくいきました。
うまくいかなかった原因はいくつかありますが、おそらく、openSUSEインストール時に作成するautoinst.xmlがバグってます。たぶん。
通常はインストールするパッケージがずらっと並ぶのですが、なぜか、そのパッケージを*削除*する一覧がくっついているのですね。こんな感じで。
<patterns config:type=”list”>
<pattern>yast2_basis</pattern>
<pattern>x11</pattern>
<pattern>sw_management</pattern>
<pattern>lxde</pattern>
<pattern>fonts</pattern>
<pattern>enhanced_base</pattern>
<pattern>apparmor</pattern>
<pattern>base</pattern>
<pattern>multimedia</pattern>
<pattern>remote_desktop</pattern>
</patterns>
<remove-packages config:type=”list”>
<package>zypp-plugin-python</package>
<package>zisofs-tools</package>
<package>ypbind</package>
<package>yp-tools</package>
<package>yast2-vm</package>
<package>yast2-users</package>
<package>yast2-tune</package>
….
これじゃ、パッケージの依存関係が正しくなるわけがありません。セクションを手動で削ったらほぼうまくいきました。あと、セクションもうまくハンドリング出来ないので、ここも削ります。
ただ、lxde環境だと、更に問題があります。起動時にlxdmが設定されません。xdm になってしまいます。しかし、kde環境を指定してインストールすると、ちゃんとkdm が指定されて、起動するので、lxdmに設定するという部分が抜けちゃっているのだと思います。
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By ribbon @
2016-05-06 22:40
autoyastを使って自動インストールをしようとしていますがうまくいきません。普通にインストールするとき、インストールした状況を/root/autoinst.xml というファイルに書き込むように指示出来るのですが、そのファイルを自動インストール時に使ってもインストール途中に、パッケージの依存関係解決に失敗します。
そもそも、インストールパッケージに不要なものが入ってしまいます。たとえばこんな感じで、本来DVDに入っていないパッケージが入ってしまっています。

試しにこれらのファイルを手でautoinst.xml から取り除いても結果は同じでした。途中でこんな感じになります。

bashはインストールされ、存在するパッケージなのですが、なぜか依存関係が破綻していると思われています。理由は謎です。
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By ribbon @
2016-04-23 23:00
前回(http://blog.geeko.jp/ribbon/1296) では、途中までしかうまくいきませんでしたが、その後いろいろとやってみて、ほぼうまくいくようになりました。
大まかな流れは、ipxe起動->pxelinux起動->autoyastによる自動インストールとなります。要するに、pxelinux を ipxeでキックしてあげる、ということになります。よってipxe起動以後の手順は、SUSEのマニュアルにある、自動インストールの説明とほぼ同じになります。
準備
◆1 dhcpの設定
前回と違い、ipxe起動ファイルをtftpのroot直下に置きました。こんな感じになります。
default-lease-time 14400;
subnet 192.168.10.0 netmask 255.255.255.0 {
range 192.168.10.101 192.168.10.127;
default-lease-time 14400;
max-lease-time 172800;
}
if exists user-class and option user-class = "iPXE" {
filename "boot.ipxe";
}
else {
filename "iPXE/undionly.kpxe";
}
next-server 192.168.10.41;
この設定により、iPXEが、OSを起動するための初期スクリプト boot.ipxeをダウンロードすることが出来ます。
◆2 boot.ipxe の準備
内容を整理し、以下のようにしました。
#!ipxe
:start
menu Please choose an operating system to install
item --gap openSUSE
item pxelinux pxelinux boot
item shell enter iPXE shell
item exit exit to BIOS
choose --default pxelinux --timeout 30000 target && goto ${target}
:pxelinux
boot http://192.168.10.41/pxelinux.0
boot || goto failed
:shell
echo Type 'exit' to get the back to the menu
shell
set menu-timeout 0
set submenu-timeout 0
goto start
:failed
echo Booting failed, dropping to shell
goto shell
◆3 pxelinxの準備
前回の失敗は、ipxeから起動するLinuxローダに、isolinuxを使用したことでした。これはISOしか見ないようで、ネットワークブートには対応していなかったようです。ネットワークブートに必要なのはpxelinuxなので、これを、/usr/share/syslinux/pxelinux.0 から /srv/tftpboot にコピーします。続いて、/srv/tftpboot配下にpxelinux.cfg ディレクトリを用意します。
◆4 ブート用ファイルの準備
SUSEの自動インストールの説明のように、linux initrd message biostest memtest を、インストールCDイメージから(たとえば/srv/tftpboot/install/leap42/CD1/boot/x86_64/loader/から)コピーします。
◆5 pxelinux.cfg/default ファイルの作成
pxelinuxが使う設定ファイルを用意します。基本的には インストールイメージ内にあるisolinux.cfgをコピーし、配下の以下のように用意しました。単なる自動起動だけであれば、不要な項目も多いですが….
default linux
# hard disk
label harddisk
localboot -2
# install
#label linux
# kernel linux
# append initrd=initrd splash=silent showopts
# install
label linux
kernel linux
append initrd=initrd splash=silent showopts install=http://192.168.10.41/install/leap42/CD1
# upgrade
label upgrade
kernel linux
append initrd=initrd splash=silent upgrade=1 showopts
# rescue
label rescue
kernel linux
append initrd=initrd splash=silent rescue=1 showopts
# mediacheck
label mediachk
kernel linux
append initrd=initrd splash=silent mediacheck=1 showopts
# memory test
label memtest
kernel memtest
#ui gfxboot bootlogo message
implicit 1
prompt 1
timeout 60
◆7 autoyast.xml を用意する
あらかじめ作成したautoyast.xml をインストールイメージに(この場合は、/srv/tftpboot/install/leap42/CD1/)コピーします。
◆8 起動する
まず、ipxeで起動すると以下の画面が出ます。

enterを押すか、タイムアウトまで待つと、ipxeがsyslinuxを起動します。

enterを押すか、タイムアウトまで待つと、openSUSEが起動します。そして、autoyast.xml が処理され、自動インストールが始まります。

ただ、手動でインストールしたautoyast.xmlが、なぜか不正なため、インストール処理は失敗します。

とりあえずここまで出来るようになりました。
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By ftake @
2016-03-02 01:09
2月26日、27日にオープンソースカンファレンスが明星大学日野キャンパスで開催されました。来場者は1日目約650名、2日目約900名の合計1550名でした。日本openSUSEユーザ会として2日間のブース出展と、土曜日の午前にセミナーを行いました。
ブース

オープンソースカンファレンスといえば、ブースや懇親会で色々なコミュニティの人と話をすることです。ユーザ会ブースでは、いつものように特大ギーコを中心とするギーコたちと、Geeko Magazine、Leap 42.1 のデモ、Raspberry Pi での Tumbleweed のデモを行いました。
2日間で100人以上の方に立ち寄って頂けたようです。ブースでの会話は、およそ対象者別に3パターンです。openSUSE を知らない人向けには、まずは YaST でネットワークや Samba などの設定が、設定ファイルを vi で変更せずにできることを紹介し、openSUSE を知っている人向けには、Leap 42.1 が SLE ベースになったことを説明しました。利用している人には openSUSE mini Summit やIRC定例にぜひ参加して下さいと声かけをしました。
残りわずかだった Geeko Magazine 冬号は売り切れました。2015夏号も持って行った分はすべてなくなりました。次の号では、「使ってみた」のような、簡単な記事で構いませんので、ぜひ執筆にも関わっていただければと思います。もちろん、記事の技術的な内容のサポートもします。

この日は LPIC くんではなく、HTML 5 プロフェッショナル認定試験のマスコット、セマンくん襲来。さっそく一緒に記念撮影をする特大ギーコ。

OSC東京の懇親会は少し特別で、1000円の会費で軽い食事と飲み物を飲みながら、立食でわいわい、レアなノベルティが手に入る恒例のじゃんけん大会、飛び入り LT 大会が行われます。
セミナー
セミナーのネタ切れ感が漂う中、太田さんにGeeko Magazine の冬号から、 Microsoft Azure を使ってみた話をお願いしました。その前後に、Tumbleweed と Leap 42 シリーズの話と、SUSE Studio の紹介、openSUSE.Asia Summit のレポートを挟みました。

参加者は最終的には12名程度で、全員が openSUSE を知っていて、半数が利用したことがあるとのことでした。それなら、もっとコアな話をすれば良かったのですが、そういう内容はぜひ openSUSE mini Summit に聞きに来ていただければなと思います。
参加者には openSUSE のロゴ入り USB メモリーをプレゼントしました。読み書きが遅いので、openSUSE のインストールに使ってもらえればと思います。まだ残っていますので、地方の方は今後の OSC をお楽しみに。
その他

議事録アプリケーション SIGN のブースでもらった変わったノベルティグッズ「イケメンチップス」。中にはイケメンカードが入っていました。

最後は OSC 名物 LT 大会と表彰式です。今回の LT はopenSUSE ユーザ会のさとうさんと不破さんのダブル司会でした。写真は法林さんによる受賞者紹介のプレゼン中の様子です。(司会者の写真を撮るのは難しく…)
最後はみんなで会場の撤収作業を手伝って解散です。
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By kimitoboku @
2016-02-14 18:44
1月の23日に開催された、オープンソースカンファレンス 2016 浜名湖に参加しました。
OSC浜名湖は他のOSCと違い、展示ブースとセミナーブースが同じスペースで行われる少し変わったOSCです。
その御蔭もあり、多くの参加者がセミナーを聞きながらその合間合間にスペースを回って楽しくがやがやお話したりする事が出来ます。
また、展示ブースからセミナーをすぐに見に行けるため、展示していても見たいセミナーをすぐに見に行けるので大変便利な会場です。
また、ブースに猫ブース鬼パーセント芋!の声優さんによるインタビューもありました。インタビューの動画はニコニコ動画にて公開されています。
【ニコニコ動画】【OSC2016浜名湖】展示ブース回っちゃいました! Part1