OSC 2020 online/kyoto

By ribbon @ 2020-08-30 15:58

今年のOSCは感染症の影響ですべてオンラインになりました。京都開催のOSCもZoom+Youtube配信。openSUSEのセッションは、2020/08/28 に
「あつまれ!openSUSEユーザーの森」というタイトルで、LTに近い感じで数人がどのようにopenSUSEを使っているかを紹介するという内容でした。
おもしろかったのは、タスクバーをどこに置くか、と言う事が人それぞれだったということです。システムで決まっている位置はあるのですが、使い勝手とかを考慮して、上だったり右だったり左だったり。

自分はリモート接続で繋いだとき、実画面よりも仮想画面の縦方向が長いと、タスクバーが下にあると操作ができなくなってしまうため、常時上にしています。いわゆるMac風ですね。ただ、Windowsだと、メッセージの一部(通知)が右端にしか表示されないため、右に寄せている、という話も出ました。それはそれでしょうが無いと納得でした。

Cross Distro Developers Camp 2019 秋 行ってきました

By Syuta Hashimoto @ 2019-12-17 06:38

この記事はopenSUSE Advent Calendar 2019の17日目です。

前回にCross Distro Developers Campの春の合宿のレポートを書きましたが、今回は秋の合宿です。11/16(土)、17(日)に行われた開発合宿をレポートします。

Cross Distro Developers Campとは

日本語入力など、ディストロに関係せず解決するべき課題を共有・解決していくための有志の集まりです。前回にも紹介文を書いていますので、そちらもぜひお読み下さい。今回の参加は、Debian、Ubuntu、openSUSEのメンバーの方達でした。あと、LibreOfficeからも参加して頂きました。

秋の合宿

9月に日程は決まっていたのですが、趣味でやっているキックボクシングの試合などで私がちょっと疲れてしまっていて、肝心の場所探しなどは10月になってから慌ててやりました。(みなさん申し訳なかったです)

千葉や熱海の方に開発合宿プラン有りの評判の宿がいくつかあったのですが、日程がタイトだったためどこも予約でいっぱい。都内のホテルフクラシア晴海なども検討したのですが、結局、真鶴のペンションshiosaiさんにお世話になることにしました。開発合宿用の設備(ホワイトボード、wifi、プロジェクター)などを貸してくれることと、食事が美味しいということ、お値段も良心的な所などで決めました。チェックイン・チェックアウトの時間を調整して頂けたこともポイント高かったです。

ペンションshiosai

私はLibreOfficeのnaruogaさんの車に家の近くから乗せて頂いたのですが、最寄りの駅(真鶴)からペンションshiosaiまではちょっと距離があった様子です。丘の中で起伏もある感じでした。そのかわり、海を見下ろせる景色はすごく良かったです。

部屋は6人ぐらいの大きめの和室と、3人のベッドありの洋室をとって頂きました。 和室はそのまま開発合宿に使用して良いとのことで、ずっとここで作業を行い、食事になったらテーブルを並べて食事をして、夜になったら布団を敷いて寝る、みたいな感じでした。

露天風呂もあって、男性は午後から夕方までの利用だったのですが、温泉合宿な感じは充分でました。まぁペンションですので前回のマホロバマインズ三浦のようなリゾートホテルといったイメージではないのですが、男性の開発合宿や、家族旅行などでしたら愉しめると思います。今回の合宿の時も、ご高齢の方達が料理を愉しんだりしていらっしゃいました。

舟盛り

舟盛りが一つ12kだったのですが、電話予約で6kにしてくださるとのことでしたので、二つ頼みました。8人でしたので、1人2kいかないぐらいですね。この他にもさらにお刺身が出たり、ステーキも出たり、で、量、質、ともに満足な食事でした。さすが予約時に自信たっぷりに「うちは料理がいいですよー」とおっしゃっていただけのことはあります。

土曜日の昼11時にチェックインして、日曜日の16時まで使わせて頂いて、1人14kな予算感でした。真鶴までの交通費や日曜日の昼などもあるのでこの限りではないのですが、納得のお値段でした。

作業

私は前回同様、今回もGeekoMagazineの執筆をさせて頂きました。合宿の時期がGeekoMagazine執筆締め切り前になりがちなので、どうしても原稿作業になってしまう模様。お陰で、難航必死の執筆が、第一校があがるまで進みました。

他の方はDebianのneologdのパッケージングや、Cross Distro Developers Campのサイト作成、橋本雅彦さん作のかな漢字変換エンジンの試用など、色々と作業されてました。

夜に共通話題についての意見交換も行いました。前から議題になっているインプットメソッドの問題や、フォントに関する現状などがトピックになりました。

今回サイトが作成されましたので、ここで出たトピックの取りまとめなど、情報発信も積極的に行っていきたいと思います。(なかなかコンテンツを作成できず、すみません・・・)

また、OSC 2020 Tokyo/Springで、ディストロ横断でセッションを持ったら面白いんじゃないか、という話になり、現在、実現に向けて準備していますので、来年2/21(金)、22(土)のOSC 2020 Tokyo/Springを楽しみにしていて下さい。場所は駒沢大学、アクセスも良好かと思いますので皆さんの参加をお待ちしています。内容は、各ディストロがどうやって開発してるか、開発するにはどんな方法があるか、といった話になりそうです。

次回の合宿は

次回は2020年2月を予定しています。これは蕪さんの温泉合宿にあいのりさせてもらう予定です。

また、その前に1月11日(土)に、もくもく会を開催いたします。ディストロに興味のある方、実際に開発している方、参加歓迎ですので検討してみてください。

さて、Advent Calendar、明日はribbonさんによるnmapの記事です。お楽しみに〜

この記事はopenSUSE Advent Calendar 2019の10日目です。

今更ですが、今年の6/21(金)-6/23日(日)で、Cross Distro Developers Camp 6月の開発合宿に行ってきました。

Cross Distro Developers Camp

これは、インプットメソッドやかな漢字エンジンなど、日本のディストリビューションを横断して解決すべき問題についての情報交換や共同開発を目的とした集まりです。

もともとは2月のOSC Tokyo/Springの時に、DebianさんたちとopenSUSEのftakeさんとで、日本語インプットメソッドの問題について意見交換したのがきっかけで、じゃぁ開発合宿でもして解決に臨もうか、となったのでした。(ちょうど、Debianの方が、GNOME + Waylandでインプットメソッドが使えない、という問題を解決しているところでした。)

8月のODCでは、一連の問題提議や、この会の説明などのセッションを持たせて頂き、多くの方に興味を持って頂きました。

インプットメソッドの問題はアジア圏など広い範囲でも共通する問題ですので、アクターが広がっていくと良さそうですね。

マホロバマインズ三浦

宿は、いろいろな宿泊施設を試してみたい、とおっしゃっていたDebianの吉田さんの提案で、マホロバマインズ三浦に決定、私は予約などをさせて頂きました。

ここの研修プランにしたのですが、見積り依頼時から担当がついてくださって、こちらの要望(追加料金を払うので最低10人を8人で利用したい)やタイムスケジュールの調整(3人は前泊したい)などを柔軟に聞き入れてくださり、サービス力は高いと感じました。また、当日も担当のコンシェルジェがついてくださり(結局利用させていただくことはありませんでしたが)、「研修を心地よく有意義に過ごして頂こう」というホテル側の気配りを感じることができました。

場所は三浦半島の海に近い場所、朝方はみんなで浜辺に散歩にいったり、食事も肉に魚と美味しいものばかりでした。(メニューはみんなで事前に選びました。朝食のバイキングも、内容がよくて満足でした。)

お値段は、土-日組が17k弱、金-日組で23k程度だったと思います(すみません、記憶なので確かではないかもです)。温泉の他に、水着を持参するか借りるかすれば温水プールも利用できて、オンオフ両方充実できる場所でした。研修室は15名ほどで利用できる会議室に机をコの字に並べての贅沢利用。給茶機、WiFi、ホワイトボードも利用可能でした。(プロジェクターだけは借りると1日10kほどだったため、メンバーの方が持参してくださいました)

売店も地ビールなどがおいてあって、おみやげにも困らず、開発合宿をオールインワンでしたい場合の良い候補地だと思いました。

売店にあったクラフトチューハイ

私の課題

私はこの合宿ではGeeko Magazine 夏号の原稿を書いていました。もくもく会的なところがあって、皆さんそれぞれの作業をしていました。その他、時間をとってみんなでインプットメソッドの話や、ユーザー会の運営的なところのお話などを共有しました。

私は作業はあまり外に出ないタイプなのですが、こうやって意見交換できる場所は色々と新しいことがあって、非常に良い刺激になりますし、何より楽しいですね。見識が深まりますし、モチベーションも上がりました。

次回

年に二回ぐらい?というお話がでたとおり、この次は秋に合宿をしてきました。その様子は来週にレポートさせて頂きたいと思います。

また、この時にあまりスムーズでない進行にかかわらず付き合ってくださったみなさん、ありがとうございました。こういう段取りや準備も、徐々に慣れていこうと思います。

OSC Tokyo/Fall 行ってきました

By Syuta Hashimoto @ 2019-12-08 18:47

この記事はopenSUSE Advent Calendar 2019の8日目です。

ftakeさんなどユーザー会の人たちと一緒に、11/23、24に明星大学で開催されたOSC Tokyo/Fall 2019に参加してきました。ftakeさんのレポートはこちらです。

セミナーは川上さんの「最近よく聞く!? ― eBPF (extended Berkeley Packet Filter) を用いた PostgreSQL の性能測定」でした。そこそこ聴衆も集まったようです。eBPF、私も使ってみたい・・・

ということで、私は他に自分のセミナーもなかったので、ブース対応と、セミナーを少し聞いてきました。

ブース

いやぁ、やっぱり特大ぎーこくん、人気者ですね。今回はお子様も多く、特大ぎーこくんは大人気でした。(一部、大人の方にも人気でした)

ブースに来てくださった方に、openSUSE知ってます?と尋ねると、知ってますよー、と返してくださる方が増えた印象です。今回は新ネタもとくになかったこともあり、YaSTやKubicのお話を中心にさせて頂きました。

また、Netpbmの漆畑さんが同じ部屋にブースを出していらっしゃって、行列などの数学の本をお勧めして頂きました。私は体系的に数学を学んでいないにもかかわらず、機械学習やりたいなーとか思っているので、ものすごく助かりました。

セミナー

主に以下のセミナーを聴かせて頂きました。

ストレージもSoftware Definedな時代です。OpenSDS,始めてみませんか。

伊藤さんによる、OpenSDSのセミナーです。OpenSDSは興味を持っていて、私は5月のopenSUSE Conference 2019では、OpenSDSの概要とKubicから使う方法についてセミナー持たせて頂きました。

OpenSDSは名前が「SODA」に変わり、そのローンチイベントを12/17日に日本で行うそうです。参加したいのですが、その日はあいにく・・・

ちなみに、OpenSDSは、Software Defined Storageのソリューションで、簡単に言いますと、ストレージのプロビジョニング、レプリケーション、バックアップなどを行うコントローラーです。それも抽象化されたコントローラーで、実際の動作は各ドライバに委譲しています。各ドライバのための統一インターフェース、といったところでしょうか。Kubic(Kubernetes)からも使えるので、Kubic(Kubernetes)のストレージ利用を柔軟にしてくれます。

コンテナーにてBittorrentメカニズムを使ったデプロイサーバの実行

Clonezillaさんのセッションです。Clonezillaはディスクを複製するソリューションですね。

アプリケーションをコンテナ実行し、Bittorrentを使って配信することで、利用を簡単・効率的にしたとのことです。コンテナにはDockerではなくSingularityを使っているそうで、理由としてSingularityの、権限制御を簡素化したりしてコンテナのアプリを動かすという所にフォーカスした設計をあげていました。また、デプロイにはBittorrentが効率的に配信できてよい、とのことです。

ITエンジニアが誤解している2020年度からの「小学校プログラミング教育」

さくらインターネットさんの前佛さんのセッションです。さくらインターネットさんは地域貢献の一環として、学校でのプログラミング授業の補佐を行っているそうで、現場視点での現状をお話してくださいました。「主役は子供」というフレーズを語る前佛さん、かっこよかったです。

まだIT業界視点、また、学校視点でも、「プログラミング教育」というものに対する誤解や不理解が多いらしく、そのあたりを整理して解説していました。プログラムをかけるようにする、という視点ではなく、プログラムが書けるような思考力を養う、また、問題を解くときにプログラムを利用するような発想ができるようなる、という視点での教育だということを強調していました。

懇親会

初日夜に開かれた懇親会に参加しました。ここでは、おーぷん万葉の(東海道LUGの?日本openSUSEユーザ会の?)橋本雅彦さんやUbuntuの柴田さんと、ibusと橋本さん作のかな漢字変換エンジンをつなぐ部分の仕様詰めなどをさせて頂いたり、さくらインターネットさんの前佛さんとコンテナのことやプログラミング教育のことについて、色々とお話させて頂いたりしました。まさに懇親会、私なりにネットワーキングさせて頂きました。

次回は

OSC Tokyo/Spring 2020は、都内駒沢大学にて、2/21(金)、2/22(土)で開催予定です。日本openSUSEユーザ会も、もちろん出展・セミナー予定ですので、是非そこでお会いしましょう!

さて、Advent Calendarの明日は、ftakeさんによる「openSUSE で M5STACK の開発環境を整える」です。IoTよりのお話ですね。乞うご期待です。

Geeko Magazine Special Edition 2019 冬

By ftake @ 2019-12-05 00:29

openSUSE Advent Calendar 4日目です。

2019年12月31日(火)東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケットC97でGeeko Magazine Special Edition 2019 冬を発行します。スペースは南ラ-02aです。

今回の内容は次のようになっています:

  • Linux から Azure Files を使う
  • システム構成管理ツール Uyuni を触ってみた
  • 自動テストツール openQA を使って Live Image をテストする
  • ~ゼロからスタート~30分で作る仮想マシンコンテナホスト
  • openSUSE のデフォルト NTP サーバ設定は使えるのか?pool.ntp.org で提供する NTP サーバを調べてみた
  • 我が輩はギーコである ~続・ちゃんおぷ学園の一日~

当日は2019夏号も若干数持ち込み予定です。コミケ以降も2月のOSC東京や openSUSE 新年会(京都・東京)などでも頒布予定です。

きれいに印刷できるかちょっと心配な表紙

OSC 2019 Tokyo/Fall に参加しました

By ftake @ 2019-12-04 00:42

openSUSE Advent Calendar 3日目です。

11月23日、24日に東京都日野市の明星大学で開催されたオープンソースカンファレンス2019 Tokyo/Fall に日本 openSUSE ユーザ会として参加しました。

今回は久しぶりに超特大カメレオンぬいぐるみが登場!宅急便で送ることのできるぎりぎりのサイズの箱に詰められてやってきました。

ブースでは フリーチラシ版の Geeko Magazine を配布しました。

セミナーは川上さんによる「最近よく聞く!? ― eBPF (extended Berkeley Packet Filter) を用いた PostgreSQL の性能測定」で、Asia Summit の内容を日本語で話してもらいました。難しい内容でしたが、そこそこの人数が集まったので良かったです。

次回は2月21日(金)、22日(土)で、会場は9年ぶりに23区内に戻り駒澤大学です。

10月5日から6日にかけて、インドネシアのバリ島にある Udayana 大学で開催された openSUSE.Asia Summit 2019 に参加してきました。2014年に始まった Asia Summit はもう6回目で、インドネシアでの開催は2016年のジョグジャカルタに続き2回目です。

今年は地元のインドネシアを中心に約350名が集まり盛大に開催されました。アジア(台湾6人、日本5人、他)はもちろん、今年はヨーロッパ圏からも参加者が集まりました。

バリ島へは成田から1日1便だけの直行便で行きました。4日の夕方に到着して、Udayana 大学のボランティアの学生さんにホテルまで連れて行ってもらいました。

0日目(Community meeting)

中国の重慶から来ている Hillwood に誘われ、GWK カルチャラルパークへ。ホテルからちょっとした散歩かと思えば、けっこうな山道で炎天下の中1時間ほど歩きました。空港からも見える巨大像があります。歴史のあるところなのかと思いきや、この像は最近完成した新しいものだそうです。

午後は空港近くのコワーキングスペースに移動し、主要なメンバーが集まる Community meeting が行われました。新しい openSUSE Board Chair の Gerald とも(全員)初めての顔合わせでした。会議はおもにドキュメンテーションの話で盛り上がり、マニュアルや動画の活用について意見が飛び交いました。

この日のメイントピックの1つは来年のAsia Summitについてだったのですが、肝心の提案者であるインドの Shobha が来られず、消化不良感のまま終了しました。

Community meeting の会場からバスに乗り込み、一路 Welcome party の会場である Jimbaran ビーチのレストランへ。ここで台湾や2016年の開催で出会い、2017年に日本に来てくれたメンバーと次々合流しました。シーフードを食べつつ、楽しい時間を過ごしました。

1日目

ホテルから大学までは 1.5 km ほど離れており、大学は山の上にあります。普通はタクシーを使うところ、日本チームは徒歩を選択。20分ほど歩きました。タクシーを使ったときもありましたが、基本的には徒歩でした。この記事の頭にある写真がエントランスの様子です。

いよいよ開会。私は 2016年のAsia Summitを経験しているので、あまり驚かないのですが、国会斉唱、ダンスで始まります。

大学からの挨拶では、今ではあらゆるところで Linux が使われているので、今回の Asia Summit を通して、学生にはより Linux に慣れ親しんで欲しいとメッセージがありました。30人弱の学生ボランティアが集まっており、openSUSE や Linux をまずは使ってもらって、2016年のときのように来年の Asia Summit にも来てもらえるようになれば良いなと思います。

講演は openSUSE Board の Axel, Gerald, Simon の3人からの基調講演でスタート。Axel は openSUSE プロジェクトに関わる数字を紹介し、30万ユーザーが毎月ダウンロードしていること、未だに 13.2 や 1回だけであるが 10.1 のダウンロードがあること、opensuse-de の購読者が 600 人に対して、opensuse-ja は 389 人であること、486人の openSUSE Member がいることなどが取り上げられました。

Gerald からはコミュニケーションの話で、インドネシア語の Selamat Pagi!(おはようございます)は、口角が上がって、みんな笑顔になるねという話がありました。発表の中で SUSE の CEO Melissa からのビデオメッセージがあり、openSUSE は引き続き重要なプロジェクトであること、その後に Gerald からも、SUSE と共有しているインフラなどの諸課題について解決していくと話がありました。

Simon からは、今後の法的な組織体制の話で、openSUSE の特に財政面で支える財団の設立などについて説明がありました。現在はプロジェクトの名前を変えるかどうかの投票が行われています。

最初のセッションは「Using Portainer (Docker Container Management) at openSUSE Leap 15.1」を聴きに行きました。Portainer はコンテナをデプロイ、管理するためのウェブアプリケーションで、テンプレートからのアプリケーションのインストールやネットワーク、ボリュームの管理までできてしまいます。単純に動かすだけであれば、インストールもとても簡単で、Docker が動いているローカルマシンでは、とりあえず動かしておいても良いかもしれません。

docker run -v /var/run/docker.sock:/var/run/docker.sock -p9000:9000   portainer/portainer

お昼ご飯はお弁当。写真には写っていませんが、お弁当には果物が付きもので、ジョグジャカルタはバナナでしたが、バリ島ではみかんのようです。

午後は「We are openSUSE Asia Community」という、Sunny 提案のワークショップ枠の講演へ。中身はみんなで分担しており、openSUSE.Asia のホスト募集、日本のコミュニティの紹介、グローバルコミュニティへの参加方法について20分ほど話しました。

写真はKukuhによるインドネシアコミュニティの紹介で、企業訪問もしているのだとか。遅れていた Shobha もここで合流し、無事インドコミュニティの話を聞くことができました。この1年の間に openSUSE のインストールイベントや、定期的なミートアップを始め、熱心な学生もいるそうです。

裏番組だった hatochan の発表を見に行くと、発表の最後でのお土産タイムで前回同様盛り上がっていました。

1日目の夜は発表者、ボランティアを交えてのパーティ。日本人チームはここでも徒歩を選択。野生の鶏(放し飼い?)を見つけたりしながら会場へ。交通量が比較的多く、空気が良くないのであまり歩きすぎないことをオススメします。

パーティはご飯をそれぞれ取って、あとは適当にテーブルで話すスタイルでした。私はインドネシアからの発表者が集まるテーブルへ。2017年に発表者として日本に来てくた Moko と Alin 夫婦が今年生まれた子供を連れで参加していたりすごい。

日本政府のインダストリー4.0の政策について聞かれて(具体的に何もできていない話が多くて)回答に困ったので、hatochan を呼んで来たときの図。

1日目の録画とハイライトはこちらにあります:

2日目

今回のロゴコンテストの優勝者への記念品の贈呈に続いて、これまでの openSUSE.Asia Summit の記録が集められたアルバムが Sakana から Kukuh へ。そろそろページが足りなくなりそうな予感です。

この後、Simon と GNOME の Neil からそれぞれキーノート。OSS の活動するときに、人にはキャパシティがあるんだから、燃え尽きるなよという話や、Jim Zemlin が2017年は Linux デスクトップの年だという発表をしたときに Mac を使っていたと言うような話がありました。(レポートが長くなってきて、だんだん適当になってきました)

2日目の最初に私の発表。内容は openSUSE Conference と同じで Geeko Magazine についてでした。Douglas からは LibreOffice からコピペじゃなくて、インポートしないの?と聞かれましたが、LibreOffice から良い感じにスタ イルを Scribus 上のものとマッピングしてくれないと意味が無かったりで使っていないです。Sunny からはどのくらいの期間でどのくらいの量を売り切るのかという質問で、1年以内に150部配りきっています。

前から気になっていた Cedric による Uyuni の話へ。Uyuni の使い方の話をすっ飛ばして開発の話でした。Uyuni は SUSE Manager の upstream という位置づけで(SUSE Manager は space walk の fork だった)、OS をインストールしたり、構成管理をするためのウェブアプリケーションです。

Uyuni のフロントエンド部分は Spring + JSP の Java ウェブアプリケーションで、裏側では Salt Stack など色々なものが動いているようです。Maven ではなく OBS から依存するライブラリを取ってくる仕組みを使っているなど、開発するときにはいろいろとはまりどころがありそうです。

井川さんの「How to Participate Open Source development」。

井川さんと同じ時間帯にやっていた Ish の MicroOS ワークショップが気になり15分だけ様子を見に行きました。cgroup の説明から podman コマンドの使い方など、裏側の話もちょいちょい入っており、日本で1回、このハンズオンをやってみても良いかもしれませんね。

いよいよ2日間の Asia Summit もクロージングへ。イベントのラストはライトニングトーク大会です。といっても、Sunny がもっと英語で話そう、今から前に出てきて1分間話せたら、お土産をあげようと言った発表!?をやったりと、自由な感じでした。

ドラがとてもでかい!本来であれば、大学のフォーマルなイベントで使用するためのものだそうです。

インドの Shobha による来年の Asia Summit を Delhi の Faridabad で開催する提案。昨年に引き続き2回目の提案で、課題だった今年はローカルの体制もだいぶ強化されました。

3日目

楽しい楽しい Ubud と Uluwatu への 1 day ツアーのはずが、お腹を壊してホテルに1日籠もっていました。なのでレポートはありません…。食べ物に気をつけるのはもちろんですが、疲れて抵抗力が落ちるのも危険です。

4日目

午後には体調がだいぶ良くなったので、昼過ぎから車をチャーターして、1日遅れで Ubud へ連れて行ってもらいました。帰りの便は翌日の0:45だったので、荷物を載せて行き、空港で降ろしてもらいました。

おわりに

openSUSE.Asia Summit は発表を聞くだけのイベントではなく、openSUSE コミュニティメンバーが集まり、face to face でコミュニケーションを取るためのイベントです。きちんと発表プロポーザルをかければ(コツがあります)、発表のハードルもそれほど高くありません。旅費についても openSUSE Travel Support Program により、最大 80% 補助が出るため、時間だけ確保できれば心配はありません。ぜひ、来年は参加してみて下さい。