10月27日、28日に明星大学で開催されたオープンソースカンファレンス 2018 Tokyo/Fall に出展しました。

セミナーは2本立てで、始めに openSUSE Leap 15.0の新機能として、トランザクショナルアップデートの機能を紹介しました。

後半は井川さんによるOpenStackの開発の話でした。OpenStack の開発の過程で、これまでタスク管理の StoryBoard などの開発ツールを作ってきたそうです。


 

セミナーの様子

2日間の来場者は1050名と、少なめでした。しかし1日目の懇親会は約200名が参加し、いつも以上にごった返していました。

土曜日の午後の段階で、閉会式 LT の枠が残っているなぁ…と思い、openSUSE.Asia Summit と共催で参加した台湾の COSCUP と OSC 東京の違いを紹介しました。規模感は OSC 東京と同じですが、講演の構成やその他、いろいろが違います(続きはスライドで)。

OSC でこういうことをやってみたい(やって欲しい)と言う方は、11月に意見交換会があるので、参加してみて下さい。


日本openSUSEユーザ会が出展する次回のイベントは、11月の関西オープンフォーラム(KOF)と、オープンソースカンファレンス島根です。

次の東京は2月22日、23日の開催です。今後のイベントでもお待ちしております。

 

openSUSE.Asia Summit 2018 Taiwan

By ftake @ 2018-09-04 23:27

2018年8月10日〜13日にかけて、台湾の台北で openSUSE.Asia Summit が開催されました。今年は台湾最大のFLOSSコミュニティイベントであるCOSCUPとGNOME.Asia Summitとの共催で盛大に開催されました。

3日間のイベントの内訳は次のとおりです:

  • 10日(金): Community Day @SUSE Taiwan
  • 11日(土)、12日(日): メインカンファレンス @台灣科技大學
  • 13日(月): 1 day ツアー

ウェブサイト:

旅の準備

たまには、海外カンファレンスへの参加の準備方法も書いておきたいと思います。

まず気になるのは航空券と宿の確保ではないでしょうか?簡単に手順を紹介します。openSUSE には旅費の最大8割を支援するTravel Support Programというものがあります。これを申請するとき(発表投稿時)までに、航空券と宿代をある程度見積もっておく必要があり、早めに決めておく必要があります。また、本当はTSPの申請の承認が終わるまで買わないようにという指示がありますが、直前になると値段も高くなるので、TSP の結果(支援金額)によらず参加する場合は、早めに手配してしまいましょう。今回は2ヶ月前に予約していました。

手配の方法にはいくつかあります:

  • 航空券とホテルをそれぞれ手配する
  • 航空券とホテルがセットになったパックプランを旅行代理店経由で手配する

私の場合は、基本的に前者の方法を使います。後者の方法だと安くで入手できる場合や、空港からの送迎が付いていたりしますが、基本2人以上のプランばかりなのと、ホテルがカンファレンス会場にアクセスの良いところが選べないことがあるのが難点です(今回の台北は困らないのですが…)。

次は、航空券をどうやって買うかです。とりあえず、航空券の価格比較サイトで価格を調べながら、旅程と便を決めます。今回は特にお盆休みでしたので、日程や便によって大きく価格が異なりました。このとき LCC には、手荷物の料金が含まれていないため、追加費用を足すのを忘れないようにしましょう。

今回は木曜日の夜発(定時ちょっと前まで仕事できる時間)、水曜日の夕方発にして、ほとんど普段の価格の Eva Air(長榮航空)にすることにしました。LCC は夏休み価格になっていたので、価格は逆転していました。LCC の遅延、欠航リスクについては、修太さんのレポートを見て下さい。

どこから買うと安いかも比較サイトから分かるのですが、基本的には航空会社のウェブサイトから直接買っています。旅行代理店を通して買ったりすることもできますが、手数料がかかるところだと融通が利いたりしますが、間に挟まるものがあるので面倒なことになることもあります。

宿はオンライン予約サイトがいっぱいあるので、どれかを使いましょう。今回は Booking.com でした(前回の台湾は楽天でした、Expedia や Hotels.comを使うこともあります)。Booking.com は部屋の種類ごとに写真がたくさんあるのと、予約時に宿へのリクエストをチェックボックス形式 + 自由記述で書いて送れるのが便利です。グレードは日本で言うビジネスホテルクラス、場所は深夜着で、高速バスを降りてからの足がないので台北駅から徒歩圏内で探しました。あんまり評価値は気にしすぎなくても良いかと思いますが、酷すぎるレビューコメントがついていないか気をつけましょう。

両替についても一応。私の場合は海外キャッシングを有効化したカードを持っていき、現地の ATM で引き出しています。どうしても国内で両替したい場合は、横浜などの主要駅近くの銀行の外貨両替コーナーか成田空港で両替できますが、手数料が高めです。現地についてから空港で両替もできます。

観光をする場合は、観光ガイドを1冊持っていくのがおすすめです。オンラインでも調べられますが、やっぱりまとまった情報にぱっとアクセスできると便利です。2015年の Asia Summit のときに買った「地球の歩き方」を持っていきましたが、九份や十分のバスの本数や料金、入場料などがすっかり古くなっていました。

最後に、海外旅行保険入っておきましょうね。オンライン申し込みで低価格なものや、クレジットカード付帯の保険があります。

移動日

台風が来るということで、木曜日の午後を休暇にしておきました。台風は朝には過ぎ去ってしまいましたが、早めに成田空港に移動しました。

空港に行って、まず中華電信の SIM カードを入手。地下のテレコムスクエアのカウンターで開通日 + 5日間使えるちょうどよい SIM カード(これ以外はない)が1400円で手に入ります。到着が23時を過ぎるので、現地では翌朝まで買えず、駅から宿に移動するときに使えません。

1日前の同じ便が23時間遅れで飛んでいきましたが、乗る便はほぼ定刻通りに出発でした。

そして、台北桃園到着。もう2度目なのでさっさと現金を引き出して、高速バスに乗って台北駅まで行き、深夜の町を歩てホテルにチェックイン。宿は写真詐欺ではなくてよかったです。

Community Day

金曜日は Community Day でした。今回は規模が大きなイベントで、密なコミュニケーションができない懸念があったため、前日に openSUSE コミュニティだけのイベントを設定しました。会場は SUSE / Micro Focus の台湾オフィスの会議室で、ピザとフライドチキン(定番の組み合わせだそうです)を食べながら、Board の Ana と Simon と議論をしました。ビールメーカーに依頼して作った openSUSE.Asia Summit ラベルのビールも用意されました。

最初の話題は GSoC の学生の集め方でした。東アジアでやるにはやっぱり言葉の壁が大きいので、ローカル言語で話せるメンターが必要であること、教員を通して学生にアプローチすることが重要であること、告知がまだまだ足りていないことが挙がりました。

鎌田さんが中心となって行っている日本での openSUSE Leap ユーザガイドの翻訳の話も紹介し、公式化できないかという提案もしました。これについては、今はページごと(doc.opensuse.org)に GitHub プロジェクトがあるので、まずはそこで Issue を発行して議論すること、翻訳プラットフォームの Weblate に持っていきたいよねということを確認しました。

持っていった Geeko Magazine は大人気。各パラグラフの要約だけ作れば、翻訳版を作れるんじゃないかという声がありました。また、イラストを描いてくれるような人が他の地域にはいないので、Geeko Magazine の表紙はすごいとのことでした。

Community Day は少し早めにお開きにして、夜は3イベント合同の Welcome party へ移動。会場は台北101が見える屋上テラスのあるクラフトビールレストランでした。

openSUSE Board の Ana と Simon と、インドネシアの Edwin、日本から参加した榎さん、井川さん、大村さんと。

1日目

公館駅でインドネシアメンバーに呼び止められ、みんなでぞろぞろと会場へ移動しました。まだ準備中の会場でしたが、まず目に入ったのが、壁に貼りだしたタイムテーブルでした。スケジュールはチケットにもなっている COSCUP アプリからも確認できるのですが、発表がどの言語で行われるかが分からないため、この紙か Web サイト上のプログラムで確認していました。

開会式では、openSUSE Board の二人が挨拶。

その後に COSCUP キーノートで台湾のデジタル大臣のAudrey Tang氏 による講演がありました。細かい内容は YouTube を見ていただくとして、オープンソースの定義から話が始まり、Social Innovation Lab(共創スペース)についての説明がありました。

筆者の発表は openSUSE のトラックの2番目でした。今回は Input Method Framework (IMF) には、今後必要なことについて話しました。3年前は複数の IMF を切り替える話だったのですが、主に GNOME 方面で IBus 一本化が進み始めているので、IBus の課題という観点から話しました。残念ながら、韓国の成さんの IM についての発表が同じ時間帯で、そちらを聞きに行った人が何人か…。


井川さんの発表の様子です。IKEA の LACK/ラック を逆さまにしてサーバラックにするところでは、みんな写真を撮っていました。

openSUSE.Asia Summit での発表だけでは無く、日本のFLOSSコミュニティとしてブース出展もしました。のんびりとブースの設営を行ったあとがこの状況です。机の上には東海道らぐの島田さんがかき集めてくれたステッカー、Geeko Magazine などの書籍、OSC などを紹介するディスプレイが並びました。前日深夜の飛行機が飛ばなかったため Linux User はまだ届いていません。

openSUSE ブースではシールを貼った飲み物を配布していました。OSC と違い、食べ物系が多いです。

夕方、各トラックで一通りのセッションが終わったところで、メインホールで SUSE の執行役員の Ralf によるキーノートが行われました。会場は立ち見が出るほど満員でした。

夜は各部屋にテーマ毎に分かれて BoF です。openSUSE の BoF では、まず、これまでの開催の写真が集まったアルバムの受け渡しを行いました。

openSUSE.Asia Summit x COSCUP x GNOME.Asia 2018

続いて openSUSE.Asia Summit 2019 の開催地決定に向けてのプレゼンテーションです。今回からこれまでよりかなり早く募集を行い、開催地を決定するようプロセスを変更しました。事前にインドネシアのバリと、インドのファリダバッドが立候補しており、それぞれのプランの紹介と Q&A が行われました。10月には開催地が決まる予定です。

2日目

朝、参加者が集まる前にプログラムの張替えが行われていました。1枚1枚手作業です。

2日目は GNOME.Asia のキーノートで始まりました。写真は GNOME 関連プロジェクトの管理インフラを GitLab に移行した話です。

openSUSE.Asia トラックの1件目は小笠原さんの発表で、最新の LibreOffice を openSUSE で立ち上げる話でした。到着が間に合ってよかったです。

その裏側では openSUSE Board の Simon が openSUSE への貢献方法などを紹介していました。

中国(北京)の Sunny の発表では、過去の summit の参加者数や、ロゴコンテストの結果などを紹介し、これまでの openSUSE.Asia Summit を振り返りました。

その次は修太さん。DRBD についてでした。

インドネシアの Edwin の発表は “Maintaining the Good Spirit” というタイトルで、インドネシアのopenSUSEコミュニティの実例を交えながら、どのようにコミュニティを育てていくかという話でした。ただ、以下のウェブサイトから引用したという3つのオプションの真意が分からず、みんなで混乱しました。コミュニティが大きくなると、どのようにそのコミュニティのある種の品質 (the good spirit) を保っていくのは大変です。

https://www.feverbee.com/communityspirit/

成さんと一緒に写真を取ろうと、ブースで。

ブースも荷物が届いて完成形に。

「日本のコミュニティ」ブースは FOSS Asia (シンガポールで毎年開催されるカンファレンス) と Hong Kong Open Source Conference に囲まれていました。FOSS Asia を挟んで隣は Wiki Media で、博物館と連携したりしているそうです。

2日間を締めくくる閉会式の写真です。たくさんの並行セッションがあり、一つ一つのセッションはそんな混雑していないような感じがしますが、閉会式で集まると1つの部屋に収まりません。閉会式前のライトニングトークも入れませんでした。

閉会式後は COSCUP のスタッフの打ち上げに招待してもらいました。台湾の海鮮料理のお店で豪華な晩御飯でした。国内のイベントでこんな豪華な打ち上げはないですね。

打ち上げ後、お店のすぐ前が饒河街夜市だったので、毎回夜市に行けなかった小笠原さんを連れてちょっと見学へ。

1 day tour

COSCUP は終わってしまいましたが、GNOME.Asia と openSUSE.Asia はまだ続きます。月曜日は発表者向けの 1 day ツアーでした。

行き先は故宮博物院と台北101で、2015年に個人的に回った場所と同じになってしまいました。故宮博物院では、今回のツアーの添乗員さんが色々と説明してくれました。

台北101は天気が良かったため、前回行けなかった屋外展望台が開放されていました。この天気でもいつ土砂降りの雨になるか分からないので、夜景スポットの山の上に行くのは中止になりました。

夏にしか食べられない(2015年は12月)マンゴーかき氷も食べました。複数人で食べるのが基本だそうです。

まとめ

今年もopenSUSE.Asia Summitは盛大に開催されました。

openSUSE.Asia Summit はこれまでの Contributor だけではなく、誰でもが参加できるイベントです。地理的な条件によらず参加できるよう、旅費支援プログラムも用意しています。来年はどこで開催されるか決まっていませんが、ぜひ参加を検討してみて下さい。

おまけ: 観光編

丸1日確保してあった翌日は、台北市内から東に少し離れた九份、十分、基隆を巡ってきました。

2018年8月11日(土)・12日(日)に、台湾の国立台湾科技大学で開催された openSUSE.Asia Summit 2018 に参加してきましたので、レポートしたいと思います。

COSCUP、GNOME.Asiaとの共催

去年の日本開催が11月で、今年は1年経たないうちの開催スケジュールとなりました。これは、台湾チームの、COSCUP、GNOME.Asiaとの共催がしたい!との強い要望が実現した結果です。

COSCUPは台湾最大のカンファレンスで、GNOME.AsiaはGNOMEのアジア地域のカンファレンスですね。例年多くの参加者がいて、今年もすごい賑わいでした。(千人規模?なイメージでした。)

スケジュール

8月10日(金)が、コミュニティ・デイ として台湾のSUSEでboardを交えてopenSUSEに付いて話し合う日でした。私はコミケでgeeko magazineを頒布するタスクがあったため、この日の参加は失礼させて頂いて、夜の便で台湾へ向かおうとしたのですが・・・そのお話はまた後ほど書かせて頂きます。

11日(土)、12日(日)はCOSCOP、GNOME.Asiaとスケジュールを共にし、会場でのカンファレンスとなります。

13日(月)はエクスカーションで、台湾の国立故宮博物院台北101をまわるバスツアーでした。

いきなりトラブル

私は10日(金)の夜のLCCで台北に向かう予定だったのですが、なんと、運用上の理由での遅延により、その日の出発が不可能に。一時は今年のカンファレンス参加を諦めたのですが、24時間後に代替便が出る事が判明。その夜は一緒の便を予約していたLibreOfficeの小笠原さんの所にお邪魔させて頂き、一日遅れでの出発となりました。

今回、TSPを申請させて頂いたのですが、記述にも「極力安い飛行機や宿を探してね」とあるものの、LCCの成田発最終便はリスクが高く、そもそものカンファレンス参加が危ぶまれる事を考えると、もうちょっとリスクの低いルートを選んだ方が良かったかな、という結果でした。

なお、今日は付けないけど、明日チェックインするからね、と、ホテルに問い合わせから連絡したものの、上手く伝わっておらず、到着後はカンファレンス開始まで夜の街を彷徨う事に・・・

カンファレンス

なんとか到着し、12日のセッションに参加させて頂きました。

Using latest LibreOffice on openSUSE Leap 15 

小笠原さんによる、AppImageやsnapを使った、LibreOfficeのバージョンを恣意的に指定しての稼働方法の講演でした。利用、使用(ユース)だけでなく、デバッグ、検証、といった目的の使い方に付いて具体案が提案されていて、「アプリの使用はインストールの壁があるのももう昔の話なんだな」と感じました。

We are openSUSE.Asia Summit 

中国から来た、global committeeの一人でもあるsunnyの講演です。openSUSE.Asia Summitの辿った道やロゴなどの作成したものの紹介などをしてくれました。後半は、各国のコミュニティのリーダーに、モチベーションに付いてなどをインタビューしていました。最初はインタビュームービーの上映だったのですが、その後、実際にその場にいるリーダー達に直接マイクで喋ってもらう事に。

DRBD – block device replication solution for HA cluster mainly

不肖、私も発表させて頂きました。去年のopenSUSE.Asia Summitのスポンサーを務めていただいた、故久保氏へ感謝の意を表し、DRBDによるハイ・アベイラビリティの構築に付いて入門レベルですが概要を講演しました。

最後に、any question?と尋ねた所、特に反応も無かった為、上手く伝わらなかったと思われるのが悔しいです・・・英語によるプレゼン力の向上は課題となりました。また、このレベルのカンファレンスでしたら、もうちょっと深いレベル(例えばOpenSDSの具体例)で講演しても良かったかもしれません。

こちらが使用したスライドです。

Maintaining the Good Spirit 

インドネシアのコミュニティのリーダー、Edwinによる、コミュニティ運営の秘訣に付いての講演でした。

コミュニティに限らず、人が集まる所には良いも悪いも何かしら起こるもの、という事でしょうか。ルールはあるべき、完全にオープンにする必要は無い、といった主張を掲げたEdwinに、何人か質疑を投げかけていて、対話を重ねていました。

端から見てるから余計なのでしょうが、インドネシアチームは良いコミュニティを築けているように見えるんですよね。人も多いですし。ただ、その裏では、やはり只ならぬ努力があるという事なのでしょうか。

ブース

大村さんの提案で、[Japanese FLOSS community] と題して、日本のコミュニティに付いて紹介するブースも設置させて頂きました。

geeko magazineや小江戸LUG作成のlinuxUSER、また、様々なステッカーも、かなり皆さんの興味を引いていました。何人か日本文化に興味がある人もいらっしゃって、コミケの話題などで盛り上がったりもしました。(日本語を話せないまでも、読める方は結構いらっしゃった感じでした。)

尚、大村さんは現地語で参加者に色々と説明されてました。とても真似出来ないです・・・

他のブースも盛況で、一回に設置されていた企業ブースも人が多くてゆっくり見られないぐらいでした。

ローカルチームのsakanaとALが、openSUSE beerを取っておいてくれました。ありがとう!

最後に

一日遅れでの参加とは言え、ここに書ききれない程の、沢山の経験をさせて頂きました。新しく知り合えた、韓国からいらっしゃっていたソンデヒョン氏、インドネシアのHaris氏、ローカルチームのDaniel Lin氏、その他多くの方と仲良くして頂き、各国の状況に付いて少なからず見識を増やす事が出来ました。

各参加者との会話は、視点が違うというか、とても参考になる意見ばかりでした(ライフサイクルに対するコミュニティ活動の位置づけの話など)。DRBDの技術的な話も出来て、非常に有意義な時間となりました。openSUSEにはTSPという制度もあるので、興味を持たれた方は是非来年のopenSUSE.Asia Summitに参加されては如何でしょうか。

OSC 2018 北海道に参加しました

By Taniguchi Akira @ 2018-07-22 20:30

7月6日~7日に開催されたOSC 2018 Hokkaido の2日目に出展しました。

セミナーでは5月にリリースされた Leap 15 の紹介と、デスクトップ環境で使えるキーリマッパーの紹介を行いました。

ブースでは ribbon さん制作の LEGO Geeko くんとちびぎーこを並べて展示していたのですが、多くの方が足を止めて写真を撮られていました。
次は京都に登場予定です。

openSUSE mini Summit 2018 開催レポート開催編

By Syuta Hashimoto @ 2018-06-25 23:04

2018年6月23日(土)に行われた、openSUSE mini Summit 2018 の開催レポートです。

前準備

yoshinonさんが12:30 に来てくださり、途中合流のkhashimotoさんにも受付をお願いしました。私が懇親会回答を写しきれず、その辺りのオペレーションもお任せしてしまう事に・・・有難うございます。

Streaming with Taiwan

私の黒歴史一つ・・・

openSUSE Asia Summit 2018(今年のopenSUSEアジアサミット)のミーティングで話が上がったのですが、 13:00 〜 13:30までの、開催前の時間で、台湾チームとストリーミングをする事に。

ただ、@ftake さんのPCはLeap15 にアップデートしてデバイスが不調、私のノートPCに交換するも、そもそも私のノートPCはopenSUSEでは音が出ないという状態・・・ストリーミングは行ったものの、上手くコミュニケーションできず?な状態で、ぐだぐだスタートでした。日本チーム、台湾チーム、台湾リーダーsakana、申し訳無かったです。次はもっと良いストリーミングを・・・

Opening

会場を提供してくださった株式会社SHIFT様より、小笠原さんが会場のご案内をして下さいました。また、mini Summitと懇親会の様子をtwitterで実況してくださっていて、トゥゲッターにもアップしてくださっております。

Leap の初メジーアップデート! openSUSE Leap 15.0 リリース

by 武山さん

武山さんが、openSUSEユーザ会の活動報告の後、Leap15の概要を発表して下さいました。

Leap15での新機能を各種紹介。

transactional updateや、FlatPack等を紹介してくださいました。余りLeap15での新対応状況は広がっていない印象があるので、ここでの発表内容を広めたいと思います。

DRBD with openSUSE

株式会社サードウェア 黒木さん、櫻井さん

黒木さん、櫻井さんより、DRBDの講演です。

※櫻井さんより写真をご提供頂きました。

まず、櫻井さんより株式会社サードウェアの現状、好調をご報告頂き、その後、黒木さんよりDRBDの技術的なお話を頂きました。DRBDがブロックデバイスのレプリケーションで果たす役割と、その管理ソリューションのopenSUSE対応状況(芳しくない・・・)のお話を頂きました。参加者の中にDRBDを仕事で使った人がある、という人も居て、DRBDの利用シーンに対する具体的な質疑応答も充実しました。

参照サイト

自己紹介

恒例の自己紹介タイム。openSUSEユーザ会のメンバーとして、皆さん、お互いに名前や顔を覚えられたのではないでしょうか。

Portusでイメージの脆弱性診断

by 橋本修太

不肖私も、発表させて頂きました。今年2月、OSCで講演したPortusに、Clairを使った脆弱性診断の機能が追加されたので、その紹介です。

概要は小笠原さんがまとめてくださってるまさにそのものなのですが、「内訳(内部構成)を知らずに使いたい」コンテナと、「内訳(内部構成)を知らないとどんな脆弱性を持っているかわからない」ジレンマを、Clairなら解決できる、という内容でお送り致しました。

openSUSEから使うOneDrive

by ribbonさん

OneDriveをLinuxから使う時のアカウント回りの注意点、また、そのソリューションの紹介をして頂きました。

ソリューションは、onedrived-dev、OneDrive Free Client、rclone等、いくつか上げて頂いて、その現状や良し悪しを説明してくださいました。比較結果はrcloneが良さそうです。

openSUSEでおうちクラウド

by 井川さん

OpenStack開発者の井川さんから、なんと1Uラックサーバーを使った安価自宅クラウド体験談を発表して頂きました。

1Uラックサーバーの調達から、設置場所の構築(!?)、OpenStackのインストール等をお話してくださいました。安価な構築なのに電気代が10K/month かかってしまった等、良い点ばかりでなく課題の話も。

質問大会

予め応募して頂いた質問を皆で回答するコーナー。恒例行事との事です。(以下概要です。)

Q: WSL + VcXsrv + openSUSE で VisualStudioCode を使いたいのですが、うまくいきません。設定方法がわかれば、教えて頂きたいです。

A: Windows版を使うのがよさそうです。

Q: アップデート方法を教えてほしい~。いつも失敗するので

A: ISOから起動してアップデートすると失敗が少ない。

Q: openSUSE を デスクトップ・サーバ・VM上で使用してる方は、それぞれどれくらいいますか?

A: デスクトップ利用半分ほど。RasPiやVMで利用している人もいます。

Q: 使ってる場合、バージョンは?(42.x, 15, Tumbleweed, etc..?)

A: 15は少なめ。42.3が大多数。Thumbleweedは少数だが、利用者からは安定しているし使えるとの事。

Q: rubyのバージョン管理は何を使ってますか?

A: ディストリビューションパッケージで動かす、どうしても切り替えたければrubyenvを使用。

Q: ファイアーウォールに阻まれているかのどうかの確認はどうやってますか?

A: wiresharkで確認、nmapで確認、lsofで確認、ログで確認、サーバーに近い所からどんどんつなぎ変えて確認

現場感覚鋭い回答が多かった印象がありました。

LT

LEGOでGeeko ribbonさん

自宅より発掘されたレゴで作成したLEGO Geekoのお話でした。めでたく、LEGO GeekoはOSC北海道、OSC京都、と、全国を旅する事になったのでした。

openSUSEの替え歌を楽しんで歌って騒ぎましょう BurnDuck (nabaua)さん

SUSEのパロディムービーの日本語訳を紹介。しかし、そのパロディムービーはこの後の懇親会で皆で鑑賞した為、見たこと無い人にはピンとは来ない内容に・・・・

openSUSE.Asia Summit 2018 に行く方法 (物理) Hisa_Xさん

台湾に詳しい Hisa_Xさんより、台湾旅行の具体的な方法と台湾の簡単な案内でした。COSCUP、GNOME Asia、openSUSE.Asia Summitと、三つのカンファレンスが共催される台湾。暑い夏になりそうです。

じゃんけん大会

大人の事情でOSCには連れていけなくなってしまったちびぎーこ、前日まで開催されていたOpen Source SummitのTシャツ、まだまだ残っていた openSUSE.Asia Summit 2017 のTシャツ、等をじゃんけん大会で争奪しました。

また、Open Source Summitで仲良くしてくださったSUSEから、mini Summit 用にと最新ちびぎーこを沢山頂きました!こちらは人数分あったので、もれなくプレゼントに。ありがとうございました。

懇親会

そして一部はお開きしまして、二部は Leap15 リリースパーティー兼懇親会で皆さんで楽しみました。

小笠原さんが差し入れしてくださったシャンパンで乾杯し、懇親会LTでは、BurnDuckさんがSUSEのパロディムービーを流してくれたり、鹿さん、桔梗さんが近況報告的なLTをしてくださったりと、大盛り上がりの一夜でした。

さいごに

年に一回のopenSUSEユーザ会カンファレンス、いかがでしたでしょうか。講演はサーバーサイドに寄ってはいたものの、openSUSE(に限らずLinuxの)幅広い使い道を知る事が出来たのでは無いでしょうか。

GeekoMagazineの制作、頒布、各地OSC等、openSUSEユーザ会として活動する場面はまだまだあります。何処かでお会いしましたら、その時はまたよろしくお願いします。

openSUSE mini Summit 2018 開催レポート準備編

By Syuta Hashimoto @ 2018-06-24 23:01

2018年6月23日(土)に開催されました openSUSE mini Summit 2018 の開催レポート準備編です。

会場

サイボウズ様に頼もうか、とか、JSP様に頼もうか、とか、色々ありました。参加予定20〜30で、適当な場所は・・・

yahoo lodge 様

イベント利用可能ですが、審査があるとの事でした。まぁ応募だけしてみようか、と思った所、突然の「突然ですが今週一週間は受付を休止します」案内。結局はその間に会場決まったので、応募せず、でした。yahoo lodgeさん辺りだと、この規模のイベントで使う難易度ってどんな感じなんでしょうか?

tech play 様

300人規模の会場で、企業様は有料ですが、個人やコミュニティ活動では無料で使わせて頂けるとの事です。会場規模に対して参加人数が折り合わないなぁ、と思いつつ、一部を貸して頂ければ、と、応募しました。すると、すぐに「打ち合わせしましょう」とご連絡を頂けました。結局会場は決まってしまったので辞退させて頂いたのですが、何かの折に利用させて頂きたいです。

で、結局・・・

株式会社SHIFT様

openSUSE Asia Summit 2017でも運営として強力にopenSUSEコミュニティをサポートしてくださった、LibreOfficeの小笠原さんの案内で、株式会社SHIFT様のカフェスペースをお借りすることが出来ました!写真からでもいい雰囲気だとわかる場所だったのですが、実際は広く素敵で使いやすい、写真の3倍は素敵な空間でした。小笠原さん、株式会社SHIFT様、有難う御座いました。アクセスしやすい立地なのも、高評価ですよね。

スピーカー

株式会社サードウェア 黒木さん 櫻井さん

株式会社サードウェアの久保さんには、去年のopenSUSE Asia Summit2 2017でスポンサーをしてくださり、openSUSEコミュニティとしても感謝しております。その久保さんを忍び、今回は株式会社サードウェアの黒木さん、櫻井さんにご講演願いました。

ちょっと私の頼み方が肩苦しく、もっとフランクリーな感じで、と色々ご指摘頂いたりしましたが、なんとかDRBDの講演をして頂ける事となりました。

途中、DRBD管理ソフトのopenSUSEの対応状況の悪さなどが話題にあがり、@ftake さんがバグレポートを書いてくれたり、と、準備そのものがopenSUSEコミュニティへの貢献へ発展していく様子を見ることが出来ました。

井川さん

井川さんには @ftake さんからラブコールを送って頂きました。

OpesStackアップストリーム開発者に講演して頂けるって、凄いことですよね。コミュニティ活動に積極的な方なので、これからも良い関係を持っていただければ、と思います。

鎌田さん

スピーカーでは無いのですが・・・

openSUSEの翻訳の99%をしてくださっている、鎌田さん。MLで名前は登場するも、イベントでお会いしたことは無かったのですが、今回参加してくださいました!openSUSE活動には興味を持ってくださっているとの事ですので、これからもよろしくお願いします。(私も翻訳したいのでよろしくお願いします)

懇親会

発注は @ftake さんに御願いしてしまいました。@ftake さんの調査で、食事は レガラート さんにケータリングを依頼し、カクヤス さんに飲み物を依頼しました。レガラートさんは注文が別ページにリダイレクトされていたらしく、しかもそちらの方が注文が多かった様子・・・でも、一通り揃えられたのでよかったです。注文はコースでは無く、単品をチョイスしての構成。少しユーザー会費から出してますが、一人1000円で開催できて良かったです。(少し足りなかったかな?)

それでは、イベント編へ続きます。

openSUSE.Asia Summit 2018 ロゴ募集

By Syuta Hashimoto @ 2018-06-02 21:10

※英語原文はこちら

openSUSE.Asia Summit 2018(開催地:台北・台湾) のロゴコンテストを開始致します。ロゴはサミットの成功に必要不可欠です。ご存知の通り、openSUSE.Asia Summit では開催地のコミュニティの特色を反映したユニークなロゴを使用してきました。今年も素晴らしいロゴを用意する為、例年と同様にロゴコンテストを行います。

ロゴコンテストはこの通知発表後から開始し、2018年6月30日を締め切りとします。最優秀ロゴ応募者にはopensuse.Asia Summit 実行委員会より「Geeko Mystery Box(なにが入っているかはお楽しみ)」を贈呈致します。

 

ロゴコンテスト締め切り: 6月30日(土) UTC 13:00(日本時間22:00)

応募ロゴ審査期間: 7月1日(日)〜 2日(月)

ロゴ投票期間: 7月3日(火)〜 10日(火)

結果発表: 7月11日(水)

ロゴコンテスト募集要項:

  • ロゴは CC-BY-SA 4.0 ライセンスに準拠する事とします。また、openSUSE.Asia Summit 2018においてあなたの作品をロゴとして使用する場合、帰属【attribution(BY)-著作権者の表示】なく使用出来る事とします。帰属(著作権者の表示)はサミットのウェブサイトで行います。
  • ロゴはオリジナルである事とし、第三者の制作物を含む等、上記の著作権者の表示の特別条項付きCC-BY-SA 4.0 に抵触してはいけません。
  • 応募はモノクロとカラーの両方を必須とします。
  • フォーマットは SVG とします。
  • アジアの openSUSE コミュニティの特色を反映したものとしてください。
  • ロゴは以下の項目を避けるよう、厳重な注意を払って下さい。
    • 何れかのブランド名や商標、及びそれらを連想させるもの
    • 不適切な表現、攻撃的な表現、ヘイト表現、苦痛を与える表現、中傷的な表現、他人の名誉を毀損するような表現
    • 性別を限定した表現、および性別に対して挑発的な表現
    • 暴力や武器を連想させるような表現
    • アルコール、煙草、ドラッグの使用を連想させるような表現
    • 人種、ジェンダー、信仰、国籍、身体障害、性的指向、年齢に関する差別表現
    • グループや個人に対する、偏見、人種差別、中傷、及び何らかの害を与えるような表現
    • 宗教、信条、国家主義を連想させるような表現

ロゴは「openSUSE Project Trademark Guidelines」に従うものとします。

【openSUSE Project Trademark Guidelines】

  https://en.opensuse.org/File:OpenSUSE_Trademark_Guidelines.pdf

「branding guidelines」がロゴ作成の指針となるでしょう。(任意)

【branding guidelines】

  https://opensuse.github.io/branding-guidelines/

 

応募方法はメール送付となります。デザインしたロゴは以下の注意事項を確認の上、応募先メールアドレス opensuseasia-summit@googlegroups.com へメールして下さい。

  • 連絡先として、名前とメールアドレスを必ず入力してください。
  • デザインに付いてのコメント(何をイメージしているか等)を添付して下さい。(txtかpdfにて)
  • ベクターファイルのフォーマットは SVG とします。(他は受け付けません。)
  • 添付のビットマップの形式は以下の通りとします イメージサイズ: 256 * 256 以上 フォーマット: png
  • 容量は 512KB を超えないようにしてください。

openSUSE.Asia Summit実行委員会は各ロゴが募集要項を満たしているかを判定します。openSUSE.Asia Summitが最終決定を行いますので、最も得票数を得たデザインで必ずしも決まるわけではありません。

ロゴの作成には Inkscape を使用する事を強くおすすめします。 Inkscape は、多機能で、オープンソースな、デザインに使用出来るベクトル画像編集ツールです。