By ftake @
2022-08-21 21:30
はじめに
先日、C100 と Geeko Magazine の告知を出した際、geeko.jp のウェブサーバーが落ちてしまいました。普段は全然問題ないのですが、512 MB の VPS のため、ほんの少しアクセスが増えるとメモリーを使い果たしてしまうようです。
openSUSE の Web サーバーは 2009 年頃から使い続けていることもあって Apache で、しかも MPM (Multi-processing modules) は prefork です。複数のアクセスに対してプロセスを作成して対応するので、メモリー使用量やプロセスの生成コストが課題です。設定変更前のメモリー使用量を見ると次のような状態で、1プロセスあたり 30 MB 前後使っています。とりあえずの対策としては、プロセスの最大数を抑えればよいのですが、メモリー使用量削減のため、これを機に MPM を event にすることにしました。
# smem -U wwwrun -k
PID User Command Swap USS PSS RSS
26053 wwwrun /usr /sbin /httpd -prefork -DS 24.2M 576.0K 1.3M 9.5M
23952 wwwrun /usr /sbin /httpd -prefork -DS 14.5M 20.8M 21.7M 30.4M
26051 wwwrun /usr /sbin /httpd -prefork -DS 5.6M 23.5M 24.4M 32.9M
23953 wwwrun /usr /sbin /httpd -prefork -DS 6.3M 23.7M 24.4M 31.8M
2023 wwwrun /usr /sbin /httpd -prefork -DS 5.4M 24.0M 24.8M 32.7M
7054 wwwrun /usr /sbin /httpd -prefork -DS 7.5M 26.0M 26.8M 35.0M
23955 wwwrun /usr /sbin /httpd -prefork -DS 5.0M 32.6M 33.6M 42.2M
23956 wwwrun /usr /sbin /httpd -prefork -DS 5.5M 34.2M 34.9M 43.1M
23959 wwwrun /usr /sbin /httpd -prefork -DS 5.5M 34.4M 35.3M 43.8M
2022 wwwrun /usr /sbin /httpd -prefork -DS 6.0M 34.7M 35.6M 43.6M
少し前までの Apache の MPM といえば worker で、スレッドを使って並列処理をします。私の知識もここで止まっていました。event は新しい MPM で、今どきのイベント駆動で実装されています。ワーカースレッド内で受信待ちやソケット書き込み待ちをせずに、パケット到着や書き込み可能になったイベントを受けてスレッドに処理を割り当てるようです。
MPM を prefork から event にするために必要なことは、次の通りです。
event MPM をインストールする PHP を mod_php による実行から mod_proxy_fcgi + php_fpm (FastCGI) による実行に変える php_fpm で Web アプリを実行できるように AppArmor のプロファイルを設定する
結構面倒くさいですね。
openSUSE のバージョンは Leap 15.4 です。
event MPM をインストールする
これは簡単で apache2-event をインストールするだけです。apache2-prefork もインストールされいる環境では、apache2-event が優先されます。
mod_proxy_fcgi + php_fpm への変更
これまでは mod_php でこの Word Press などを実行してきました。mod_php の場合、PHP のスクリプトは Apache のプロセスで実行されていました。マルチスレッドに対応していない mod_php は event や worker では使用できません。php_fpm で PHP を別プロセスで起動しておき、リクエスト時にこの PHP プロセスに処理を依頼する形に変更する必要があります。
セットアップ手順は以下の通りです。php7-fpm をインストールして、パッケージに含まれるデフォルトの設定を有効化します。
zypper in php7 -fpm
cd /etc /php7 /fpm
mv php -fpm .conf .default php -fpm .conf
cd php -fpm .d
mv www .conf .default www .conf
systemctl enable php -fpm
systemctl start php -fpm
Apache 側の設定を変えます。openSUSE では Apache で使用するモジュールは /etc/sysconfig/apache2 で有効化します。php7 を削除し、proxy と proxy_fcgi を追加します。
APACHE_MODULES ="(省略)proxy proxy_fcgi"
次に、php ファイルのハンドリングを mod_php から php_fpm に切り替えます。/etc/apache2/conf.d/ に以下のファイルを作成します。openSUSE のデフォルト設定では php7_fpm は 9000 で待ち受けていますので、php へのアクセスを 127.0.0.1:9000 に転送するようにします。
ProxyErrorOverride on は php_fpm がエラーを返した場合に、php_fpm のエラーメッセージをそのままブラウザに返すのではなく、Apache 側で設定したエラー画面を表示するための設定です。
< filesmatch "\.ph(p[3457]?|tml)$" ="" >
SetHandler "proxy:fcgi://127.0.0.1:9000"
< /filesmatch >
< filesmatch "\.php[3457]?s$" ="" >
SetHandler application /x -httpd -php -source
< /filesmatch >
DirectoryIndex index .php4
DirectoryIndex index .php5
DirectoryIndex index .php7
DirectoryIndex index .php
ProxyErrorOverride on
AppArmor の設定変更
openSUSE Leap 15.4 では php_fpm 用の AppArmor プロファイルが含まれており、php_fpm が行える操作に制限がかかっています。そのため、何も設定しないと、php-fpm が php ファイルにアクセスできません。/var/log/audit/ に次のようなログが出力され、403 が返ります。
type =AVC msg =audit ( 1661003085.840 : 89050 ) : apparmor ="DENIED" operation ="open" profile ="php-fpm" name ="/srv/www/htdocs/index.php" pid =20329 comm ="php-fpm" requested_mask ="r" denied_mask ="r" fsuid =498 ouid =498
php_fpm のプロファイルを調整するには、/etc/apparmor.d/php-fpm.d/ に次のような設定ファイルを作成し、php-fpm がアクセスできるディレクトリを設定します。
# tmp へのアクセス
include < abstractions user -tmp ="" >
# htdocs への読み書き
# 読み取りだけであれば <abstractions/web-data> もあり
owner /srv /www /htdocs /** rw ,
結果
設定後にメモリー使用量を見てみます。
PID User Command Swap USS PSS RSS
29193 wwwrun /usr /sbin /httpd -event -DSYS 208.0K 804.0K 1.3M 4.9M
29195 wwwrun /usr /sbin /httpd -event -DSYS 208.0K 1.6M 2.8M 11.0M
29194 wwwrun /usr /sbin /httpd -event -DSYS 208.0K 1.6M 2.8M 11.1M
29196 wwwrun /usr /sbin /httpd -event -DSYS 208.0K 2.2M 3.4M 11.6M
29278 wwwrun /usr /sbin /httpd -event -DSYS 208.0K 3.2M 4.4M 12.7M
29094 wwwrun php -fpm : pool www 208.0K 25.3M 30.3M 47.1M
29306 wwwrun php -fpm : pool www 208.0K 33.8M 38.4M 54.5M
29337 wwwrun php -fpm : pool www 208.0K 35.6M 39.5M 54.0M
php-fpm のプロセスが増えましたが、Apache のプロセスのメモリー使用量はぐっと小さくなりました。Apache と php-fpm の初期プロセス数、最大プロセス数はこれから調整したいと思います。
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By ftake @
2022-08-07 21:45
今年の夏も Geeko Magazine を発行します。最初の頒布はコミックマーケット C100 1日目 8月13日(土)西2ホール す19b です。事前に入場券の購入が必要になりますので、ご注意ください。
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By ftake @
2022-02-12 21:33
Rancher Desktop はデスクトップ環境上に開発用の Kubernetes 環境や Docker 環境を構築できるアプリケーションです。Rancher は現在は SUSE の傘下にあり、Rancher Desktop も SUSE の Rancher チームを中心に開発されています。
先日、Docker Desktop が個人用途を除いて有償化されたため、代替として注目されています。
インストール
Rancher Desktop の公式ページにも案内がありますが、RPM パッケージは以下の OBS リポジトリで配布されています。https://download.opensuse.org/repositories/isv:/Rancher:/stable/rpm/
インストールはいつもの通りです。
sudo zypper ar -c https : //download .opensuse .org /repositories /isv : /Rancher : /stable /rpm /isv : Rancher : stable .repo
sudo zypper ref
sudo zypper in rancher -desktop
あとは、メニューから Rancher Desktop を選べば起動できます。
Kubernetes のインストール
起動すると、何をセットアップするか聞かれます。ここで、containerd を選ぶと nerdctl が使えるようになります。docker を選ぶと、docker コマンドや API が使えるようになるはずです。
しかし、何やらエラーが。
「Reset Kubernetes」でリセットしてみたところ、今度は何も出ませんでした。
クライアントコマンドは ~/.local/bin/ にインストールされるので、パスを通しておきます:
% ls ~ /. local /bin
docker @ helm @ kubectl @ nerdctl @
~/.kube/config は勝手に設定してくれるので、らくらくですね。
完了すると Kubernetes などが動いている VM (Lima) が走っていることが分かります。
% pgrep -a qemu
984 /usr /bin /qemu -system -x86_64 -cpu host -machine q35 , accel =kvm -smp 2 , sockets =1 , cores =2 , threads =1 -m 6144 -boot order =d , splash -time =0 , menu =on -drive file =/home /geeko /.local /share /rancher -desktop /lima /0 /basedisk , media =cdrom , readonly =on -drive file =/home /geeko /.local /share /rancher -desktop /lima /0 /diffdisk , if =virtio -cdrom /home /geeko /.local /share /rancher -desktop /lima /0 /cidata .iso -netdev user , id =net0 , net =192.168.5.0 /24 , dhcpstart =192.168.5.15 , hostfwd =tcp : 127.0.0.1 : 45009 -: 22 -device virtio -net -pci , netdev =net0 , mac =52 : 55 : 55 : f4 : b7 : 19 -device virtio -rng -pci -display none -device virtio -vga -device virtio -keyboard -pci -device virtio -mouse -pci -parallel none -chardev socket , id =char -serial , path =/home /geeko /.local /share /rancher -desktop /lima /0 /serial .sock , server =on , wait =off , logfile =/home /geeko /.local /share /rancher -desktop /lima /0 /serial .log -serial chardev : char -serial -chardev socket , id =char -qmp , path =/home /geeko /.local /share /rancher -desktop /lima /0 /qmp .sock , server =on , wait =off -qmp chardev : char -qmp -name lima -0 -pidfile /home /geeko /.local /share /rancher -desktop /lima /0 /qemu .pid
使ってみる
簡単に何かを動かしてみましょう。
kubectl run redmine -test --image =redmine --port =3000
kubectl port -forward redmine -test 8080 : 3000
あとはブラウザで http://localhost:8080 にアクセス
kubectl によるトンネリングだけではなく、Rancher Desktop 側にもポートフォワーディング機能があるようですが、私の環境では出てきませんので、もう少し探してみます。
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By ftake @
2021-12-26 21:50
この記事は openSUSE Advent Calendar の25日目です。
今年も openSUSE Advent Calendar にご参加頂きありがとうございました。みなさん忙しかったからか、今年は13日目で力尽きてしまいました。
最終日は openSUSE 関連の活動を振り返ってみようと思います。
1〜5月
うーん。何かを行った記録がありません。15.3 向けの開発をしていたかもしれません。
6月
openSUSE Leap 15.3 がリリースされました。今年はリリースパーティーも mini Summit もできなかったので、来年はしたいですね。
8月
openSUSE.Asia Summit をオンラインで開催しました。もともとは昨年にインドで開催する予定でしたが、インドチームによるオンライン開催になりました。
https://events.opensuse.org/conferences/oSAS21
8月末に開催された Open Developers Conference (ODC) では、Cross Distro Developers Camp の枠で Leap 15.3 とリリースモデルの話をしました。
https://speakerdeck.com/ftake/opensuse-leap-15-dot-3-toririsumoderufalsehua
9月〜11月
同じく活動の記録が…。
12月
今年も Advent Calendar を作成しました。序盤は勢い良くスタートしましたが…途中でばったり力尽きてしまった感じになってしまいました。
大晦日には Geeko Magazine Special Edition を久しぶり発行します。2年ぶりとは思えないページ数になっています。オンラインイベントが続くため、頒布機会がなかなか確保できなさそうですが、機会があればお手にとって見たください。
来年は?
今年は仕事が忙しく、Mozc の最新バージョンへのアップデートなど、いろいろやりかけになってしまいました。なんとか時間を取れるようにしたいなと思います。
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By ftake @
2021-12-19 22:43
openSUSE Advent Calendar の 19日目です。今年はすっかり力尽きてしまいました。クリスマス前にはもう少し投稿できるようにしたいと思います。
2年ぶりの Geeko Magazine Special Edition を発行します。最初の頒布はコミックマーケット C99 で、スペースは 2日目 東テ14b です。今年のコミックマーケットは事前チケットや、ワクチン接種証明書または PCR 検査結果が必要ですので、参加される方はご注意下さい。
今回の記事は次の通りです。久しぶりにも関わらず、例年通り集まりました。
SLE とパッケージがバイナリレベルで同じに!openSUSE Leap 15.3 リリース これは使える!?パッケージの説明一覧から見つけた面白そうなソフトウェアはこれだ!? OmegaT + TexTra で、Weblate による packages の説明を翻訳 マニフェストデバッグから入る Kubernetes 入門 小説: 女子高生アイドルがギーコと戯れる忙しい日々
コミックマーケット以降の頒布機会は未定です。当面 OSC はオンラインの予定ですので、どうするか検討します。
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By ftake @
2021-12-10 00:00
みなさんは KDE のグローバルメニューを使ってますか? グローバルメニューは KDE Plasma のアップレットで、アクティブなウインドウのメニューが表示されます。画面上端にパネルを置いて、そこにこれを配置することで、macOS 風の UI を実現できます。
しかし、このグローバルメニューですが、時々不安定になり、アプリケーションによっては表示されなくなったりすることがあります。
同じようにアクティブウインドウのメニューを表示できるアップレットに Window AppMenu というものがあり、こちらであれば問題が起きないことがあります。困ったときは試してみてください。https://github.com/psifidotos/applet-window-appmenu
インストール方法はそんなに難しくはなく、Installation.md に書かれている以下のパッケージと
sudo zypper in -y xrandr cmake make gcc gcc -c ++ extra -cmake -modules libqt5 -qtbase -devel libqt5 -qtdeclarative -devel libKF5WindowSystem5 plasma -framework -devel libSM -devel libqt5 -qtx11extras -devel libkdecoration2 -devel kconfigwidgets -devel kwidgetsaddons -devel kdeclarative -devel
このあたりを追加でインストールしました
sudo zypper in kwayland -devel plasma5 -workspace -devel plasma5 -addons -devel kitemmodels -devel
あとは install.sh を実行するとインストールされ、パネルに Window AppMenu を追加できるようになります。
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By ftake @
2021-12-04 23:07
openSUSE Advent Calendar 2021 の 4日目です。書き手がまだまだ足りませんので、ぜひ気軽に投稿をお願いします。
今日は新しいPCの話です。これまでは、2012年に組んだ Core i7-3770S のデスクトップ PC を Windows 10 で、Dynabook VZ72 (i7-7500U) で openSUSE Leap を使ってきました。このデスクトップPCのほうが、まもなく10年ということもあり、時々フリーズしたり、性能不足なところもあり、半導体が高騰している微妙なタイミングですが、完全に壊れる前に買い換えることにしました。
構成
新しい PC の構成は次のとおりです。
CPU: Ryzen 7 5700G M/B: Gigabyte X570Sネットワークカードは RTL8125 2.5GbE メモリー: SanMax Technologies PC4-25600 16GB CL22 Skhynix × 2 SSD: CFD CSSD-M2B5GPG3VNF (512GB, PCIe Gen 4×4) ケース: Fractal Design Define 7 Compact 電源: Antec NeoECO GOLD 550W(旧PCから流用)
マザーボードが無駄にX570なのは、実家の DeskMini A300 の PC の調子が悪く、故障箇所の切り分けを行うために旧CPUに対応したX570にしました。ちょっと無駄です。さらに、GPU 内臓の Ryzen 7 5000G は PCIe が Gen 3 になってしまうので、X570 の意味がありません…。残ったメリットは、増設した場合のメモリークロックくらいでしょうか。
今回こそコンパクトな PC にしたいと思っていたのですが、この状況でマザーボードの選択肢が少なく、結局 ATX ケースになってしまいました。Fractal Design の 5インチベイのないコンパクトラインのケースなのですが、今まで使っていた 15年以上前の ATX ケースよりずいぶん大きいです。最近、デスクトップ PC をわざわざ買う人は、ハイエンドのグラッフィックカードを付けるからか仕方がないですね。HDD は NAS に移してしまったので、3.5インチや2.5インチベイも使っておらず、中身はすっからかんです。そのうち簡易水冷でも導入して有効活用することにしましょう。
openSUSE Leap を入れる
これまで、デスクトップでは Windows を使っていましたが、最近、Steam で配信されているゲーム(AOCとか)は Linux でも動くので、ホスト OS を openSUSE にしてしまうことにしました。加えて、openSUSE 界隈で流行っているかもしれない、PCI pass-through を使って、物理 GPU を Windows ゲストに直接接続すれば快適な Windows ゲスト環境が作れるはず…と考えていました。結局、Windows ゲストはちょっと試しただけで使っていないのですが、この話はまた今度。
さて、openSUSE Leap のカーネルは、新しいハードウェアに対応できるようにパッチがたくさん入っていますが、ちょっと古いです。そのため、最新のハードウェアでは一部の機能が使えないことがあります。今回、Leap は普通にインストールできましたが、画面の解像度が 4K にならないし、もっさりしていて、少なくともグラフィックドライバまわりが動いてない感じでした。
そんなときは、最新のカーネルを OBS から持ってきます。Leap 向けの最新カーネルは以下の OBS プロジェクトでビルドされています。このリポジトリを登録して、kernel-default や kernel-frimware-* をインストールすれば OK です。https://build.opensuse.org/project/show/Kernel:stable:Backport このリポジトリは openSUSE Leap としてメンテされているものではありませんのでご注意ください。
新しいPCは?
8コア、16スレッドということで、やっぱりパッケージのビルド作業が快適になりました。CPU内蔵のGPUですが、Full HDでゲームをする分には十分で、グラフィックカードを増設するのはだいぶ先になりそうです。
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