OSC Tokyo 2013/Spring

By ftake @ 2013-02-28 01:40

先日の OSC 東京では、多くの方にブース・セミナーに来て頂き、ありがとうございました。今回は SUSE Studio の活用して、クラウドインフラで openSUSE を使う方法を中心に紹介しました。

セミナーの資料は SlideShare で公開しました:
クラウドインフラのゲストOSはopenSUSEで

ブースで配布した資料はこちらです:
Geeko Magazine vol. 6.1

来月には openSUSE 12.3 の公開があります。リリースイベントも開催する予定です。

16日に日本 Microsoft で行われたオープンソースカンファレンス.Cloud に参加してきました。当日は衆議院選挙の日でしたが、OSC 会場ではクラウドインフラ用(ゲスト)OS 総選挙を行いました。

この総選挙ではクラウドインフラ(EC2, Azure, VPS, …)のゲストに導入している OS と、その OS の理想とするサポート年数(パッチ提供期間)を投票してもらいました。使用用途での分類もしました。

投票結果

「お仕事・本格的」カテゴリでは、事前の予想通り CentOS がトップとなり、RedHat Enterprise を使っている方もいるようです。興味深いのはサポート期間で、

  • クラウドでも長ければ長い方が良い
  • 仮想化するとハードウェアが壊れても使い続けられるので長くなりそう
  • Web フレームワークのサポート期間が3年くらいなので、OSもそれくらいで十分
  • ハードウェアの減価償却で5年+α 欲しい

などの意見があり、3年以内と、5年、それ以上に分かれるようです。5年以上となると、やはり Enterprise 版の出番かと思いますが、3年であれば、コミュニティサポートのディストリビューションでも考えても良いのでは無いかと思います。(openSUSE には Evergreen と呼ばれる LTS サポートチームもあります)

個人的な用途や研究開発ではサポート期間は特に関係ないという意見が占めました。openSUSE 表が7票入っていますが、そのうち4票はユーザ会関係者以外により投じられています。また Ubuntu の割合も多くなっています。

最新号の Geeko Magazine では SUSE Studio を使ってカスタマイズ済の openSUSE のディスクイメージを作り、VPS と Azure 上に簡単に仮想マシンを構築する方法を紹介しました。後日公開予定です。

Tips: Zypper が遅い…そんなときは?

zypper コマンドで search や install をするのに、実行後出力が出るまで待たされることは無いでしょうか?

Zypper が裏で何をしているか、何に時間がかかっているかを知るには、-v オプションを使います。

$ zypper -v search ibus
冗長性: 1
オプション以外のプログラム引数: ‘ibus’
ターゲットを初期化しています
取得しています: repomd.xml ………………………………..[完了 (548 B/s)]
取得しています: content ……………………………………………[完了]
取得しています: media ……………………………………………..[完了]
取得しています: content ……………………………………………[完了]
取得しています: media ……………………………………………..[完了]
取得しています: repomd.xml …………………………………………[完了]
取得しています: repomd.xml …………………………………………[完了]
リポジトリのデータを読み込んでいます…
インストール済みのパッケージを読み込んでいます…
強制的な解決: いいえ (N)

S | 名前 | 概要 | 種類
–+————————————–+———————+—————–
i | ibus | Linux OS 向けイン-> | パッケージ

遅くなる大きな原因はリポジトリの自動更新です。リポジトリの自動更新を有効にすると、上記の例の場合は、検索をする前に、リポジトリの内容が変更されているかをサーバーに問い合わせ、変更されていればリポジトリの情報を取得し直します。 software.opensuse.org の 1-click インストールで、たくさんのリポジトリを登録している場合、これらのリポジトリを1つ1つ調べに行くので、時間がかかります。

手っ取り早い解決策は自動更新を無効にすることです。zypper コマンドからであれば

$ zypper mr –no-refresh リポジトリ番号or名前

で指定したリポジトリの自動更新を無効にできます。リポジトリ番号は

$ zypper repos

で確認できます。もちろん YaST からも変更できます。

自動更新を無効にすると、適当なタイミングでリポジトリの情報を取得しなければいけません。サーバーなどであれば

$ zypper refresh

を、検索やインストールする前に1回だけ実行して下さい。デスクトップであれば Packagekit が定期的にリポジトリの更新を行っていますので、上記のコマンドはあまり必要ありません。

参考: 覚えておきたい! zypper コマンドの使い方

IRC Proxy (znc) を導入する

By ftake @ 2012-09-23 00:46

12.2 が公開されたというのに、最近、更新が少なくてすみません。写真をアップロードしたりするのは Facebook が手軽すぎて…。アカウントを持っている人は日本 openSUSE ユーザ会のページももチェックしてみて下さい。

さて、毎週土曜日の夜に行われている IRC の定例をやっていると、次のようなことがあります。

  • 参加していない日のログが欲しい
  • 途中で抜けて戻ってきたときに、その間の発言を受け取りたい(特に途切れやすいモバイル環境で)

そこで便利なのが IRC Proxy です。IRC Proxy をどこかのサーバーにインストールしておくと、proxy が IRC サーバ(freenode など)に接続し続けてくれます。手元の IRC クライアントから proxy に接続すると、そのまま会話ができ、ログなども取得できます。

今回は、IRC proxy に znc を選びました。通信の暗号化にも対応しています。またサーバーは OSC で無料の VPS アカウントを配布している、Joe’s の VPS に openSUSE 12.1 をインストールして行いました。

znc は公式リポジトリには収録されてなく、OBS の server:irc に入っています。まずは、リポジトリを登録してから、znc をインストールします。

$ sudo zypper ar -R obs://server:irc/openSUSE_12.1 sever:irc
$ sudo zypper install znc

znc を動かすのに使うアカウントでログインして設定をします。こちらの記事を参考に設定しました。非常に手抜きですみませんが、今日はここまでです。

openSUSE Wiki編集大会 in 大久保

By ゆーいち @ 2009-10-18 17:34

日本openSUSEユーザ会のゆーいちです。

事後報告となってしまいますが、2009年10月17日(土)に東京都の大久保にてopenSUSE.org Japanese wikiの編集大会を行いました。

openSUSEユーザ会Wikiの勉強会10月ページに内容が書かれています。

今回の参加者は6名で、下記のページを更新しました。
– TOP
– 右サイドバー
– Printing
– PHP
– SDB:Intel-HDA sound problems
– YaST/Web
– YaST/Documentation/Locale
– YaST/モジュール
– YaST/Bugs
– YaST/Development/SVN repository
– YaST
– Bugs/SaX2
– バグレポート
– Firefox FAQ

1人だと翻訳する気分になれなくてもたまにはこういうWiki一斉更新大会みたいのも面白いと思います。

また企画しますので、ふるうってご参加下さいませ★

Geeko Wikiにユーザ会追加

By ゆーいち @ 2009-09-19 16:18

ゆーいちです。

実は結構前からなのですが、日本openSUSEユーザ会のWikiページをlivedoorからGeeko.jp Wikiページに移動を始めました(゜▽゜*)

日本openSUSEユーザ会 (Geeko.jp Wiki)

勉強会やOSCなどの参加情報もこちらに移動させますので、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

ディストリビューション大集合

By HeliosReds @ 2008-11-30 12:07

さて、先にお知らせしていたように、昨日は「楽天テクノロジーカンファレンス2008」が開催され、私も「ディストリビューション大集合」に参加してきました。

結局集まったのは CentOS、Debian、Fedora、Gentoo、Momonga、openSUSE、slax-ja、Ubuntu、Vine の 9 ディストリビューション(アルファベット順)。OSC の会場などでブースが点在することはあるとしても、これだけのディストリビューションが一堂に会してお話しする機会というのはこれまでなかったと思います。それぞれのプロジェクトの概要、参加パネラーの立ち位置、共通して感じている課題などの話が繰り広げられ、なかなか興味深い内容になっていたのではないかと思います。お客さんもザッと見渡して軽く100人は越えるくらい集まってくれて、大盛況でした。(興味はあったんだけど都合がつかなくて参加できなかった…という方もいらっしゃると思いますが、このセッションで使われた資料や映像など後ほど公開されるはずですので、改めてご案内します)

で、この日の締めくくりとして「楽天テクノロジー・アワード」の表彰式が行われ、金賞、銀賞、Ruby(笑)賞が楽天・三木谷社長から発表されていったのですが、なんと、よしおかさんが金賞を受賞! よしおかさん、おめでとうございます!

よしおかさんには副賞として「楽天スーパーポイント」(笑)が授与されましたので、この先よしおかさんを見かけて「受賞おめでとうございます!」と声をかけると何かごちそうしてもらえるかもしれません(笑)。

※我々のセッションの裏番組では PHP のセッションが行われていたようで、「ディストリビューション大集合」終了後喫茶コーナーで一息ついていたら elePHPant くん発見。記念に仲良し写真撮ってきました。 🙂