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2021-12-05 00:37
この記事は openSUSE Advent Calendar の5日目です。
今回は fbi を紹介します。
パッケージ名 fbi バージョン Retrieving package fbi-2.14-3.8.x86_64 動作 ○ 少々物騒な名前ですが、フレームバッファ上にイメージを表示させるツールです。こんな感じで表示されます。
画面の下にはステータスが表示されています。 また、 -t オプションで、指定された秒数毎にループして複数の画像を表示させることもできます。そのとき、 –blend オプションを使用すると前後の画像をオーバラップすることができます。 コンソール上でちょっと画像をチェックしたり、X 環境なしで簡単なフォトビューワを作るときには便利に使えそうです。
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2021-12-03 00:24
この記事は openSUSE Advent Calendar の3日目です。
今回は ntop を紹介します。
パッケージ名 htop バージョン htop-3.1.1-1.1.x86_64 動作 ○ 詳細 top のおしゃれバージョンです。CPU使用率を色つきのグラフで表示したり、プロセスの状況を色つきで見やすく表示したりします。
ファンクションキーを使って、整列する順番を変更することも出来ます。
そのほかにも、直接 top の画面からプロセスを終了したり(割り込み発生させたり)、Tree表示をさせることも出来ます。
pstree、kill コマンドの代替にもなりますので、便利に使えそうです。
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2021-12-02 00:25
この記事は openSUSE Advent Calendar の2日目です。
今回は highlight を紹介します。
パッケージ名 highlight バージョン highlight-4.1-1.3.x86_64 動作 ○ 詳細 テキストを読み込んで、色を付けて表示するツールです。出力形式は平文のほかに HTML や RTF、ODT、SVG などが選べます。オプションを付けないと平文が生成されます。
HTML出力をすると、色を付けたHTMLテキストが生成されます。ODT への変換もメニューにあるのですが、結果ファイルは、LibreOffice 7.1 では開けませんでした。そのかわり、RTF 形式では、LibreOffice 7.1で開くことが出来ました。
テキストを簡単に見やすくして表示させる場合には便利に使えると思います。
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2021-12-01 00:44
この記事は openSUSE Advent Calendar の1日目です。
今回は、 headmore を紹介します。
パッケージ名 headmore バージョン headmore-1.2-1.16.x86_64 動作 △ テキストベースのVNC クライアントです。しかし、一応画面は表示されるのですが(ここではWindowsに繋いでいます)、GUIな画面をテキストで表示しているため、大まかな雰囲気が掴めるという感じでしかありません。ものすごくズームすれば、大まかな形は分かりますが。
取りあえずコンソールから、GUIな画面がおおよそどうなっているかを簡単に確認するときには便利に使えるかもしれません。
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2021-05-06 17:58
前回は S でしたが、今回は A です。
パッケージ名 ansifilter バージョン ansifilter-2.18-1.5.x86_64 動作 △ 詳細 テキスト中の ANSI エスケープシーケンスを取り去ったり、HTMLなどの形式に変換できます。たとえば、script コマンドで、ANSI エスケープシーケンス付きのメッセージを記録したのち、それをテキストとして利用するときなどには便利に使えます。
ただし、漢字についてはうまくいかない場合がかなりあります。また、HTML 変換については、エスケープシーケンスを落として変換、すなわち、色とかの情報がまるまる落ちて変換されます。ここはちょっと惜しいところです。 漢字が含まれていない、typescript の結果を整理する場合などには便利に使えそうです。
パッケージ名 arping2 バージョン arping2-2.21-1.5.x86_64 動作 ◎ 詳細 ICMP のほかに、ARP を使って相手との疎通を確認するツールです。ICMP echo に反応しない機器との疎通を確認できます。但し、root でないと動きません。
# ping -c 4 192.168.A.BB
PING 192.168.A.BB (192.168.A.BB) 56(84) bytes of data.
--- 192.168.A.BB ping statistics ---
4 packets transmitted, 0 received, 100% packet loss, time 3058ms
tw:~ # arping2 -c 4 192.168.A.BB
ARPING 192.168.A.BB
42 bytes from a6:3a:xx:yy:zz:98 (192.168.A.BB): index=0 time=487.929 usec
42 bytes from a6:3a:xx:yy:zz:98 (192.168.A.BB): index=1 time=362.456 usec
42 bytes from a6:3a:xx:yy:zz:98 (192.168.A.BB): index=2 time=356.881 usec
42 bytes from a6:3a:xx:yy:zz:98 (192.168.A.BB): index=3 time=389.354 usec
--- 192.168.A.BB statistics ---
4 packets transmitted, 4 packets received, 0% unanswered (0 extra)
rtt min/avg/max/std-dev = 0.357/0.399/0.488/0.053 ms
たとえば、Windows Server の既定状態のような機器との疎通を確認するには便利に使えそうです。
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2021-04-28 18:11
前回は T でしたが、今回は S です。
パッケージ名 scout バージョン scout-0.2.4+20210325.6c2d9f3-1.1.noarch 動作 △ 詳細 コマンドが見つからない場合、パッケージ内にあれば、そのパッケージを表示してくれるツールです。たとえば、
> scout bin sdl-config
リポジトリ | パッケージ | パス | バイナリ
----------------------------------+--------------+----------+------------
zypp (openSUSE-20210325-0) | libSDL-devel | /usr/bin | sdl-config
zypp (download.opensuse.org-oss) | libSDL-devel | /usr/bin | sdl-config
というような感じになります。 ただ、日本語で表示するとカラムがずれてしまうこと、マニュアルに書いた例題が、上記以外では動作しないこと(python のエラーになります)があるので、使えるかどうかは微妙なところです。
パッケージ名 sc バージョン sc-7.16-13.26.x86_64 動作 ◯ 詳細 コンソールで動くスプレッドシートです。但しちょっとくせがあります。文字はそのまま入力できず、必ずプレフィックスをつける必要があります。例えば、数字や数式を入力する際には、まず = キーを押してから、入力したい文字列を入れます。 文字列も入りますが、日本語文字列は、UTF-8環境では入りませんでした。 カーソル移動は矢印キーのほかに、h、j、k、l の vi 風キーバインドでも使えます。 関数は @sum とか @lookup とか、@logとか、最低限のものは揃っているようです。 sc は、大昔のPC を知っている人ならば、 VisiCalc だと思えば感覚が掴めるかと思います。
パッケージ名 socat バージョン socat-1.7.4.1-1.4.x86_64 動作 詳細 種々のソケットによる通信を中継してくれるツールです。IPv6 にも対応し、種々のネットワークオプションや細かな制御のためのオプションも用意されています。 一番簡単な使い方としては、ファイアウォールの内側にあるサーバに対して、入口のサーバに socat を設定しておき、socat 経由で接続するというやり方でしょう。あるいは直接ルーティングされていないセグメントへの接続時にも使えます。 たとえば、192.168.x.0 のセグメントから、172.31.y.0 のセグメントにあるサーバを経由し、 172.16.z.0 のセグメントにあるマシンに繋ぐには以下のようにします(ここでは、daytime プロトコルを起動しておいてそこに繋ぎます)。
socat tcp4-listen:8089,reuseaddr,fork tcp:172.16.z.zz:13
結果はこうなります。
% telnet 172.31.y.yy 8089
Trying 172.31.y.yy...
Connected to susedev.
Escape character is '^]'.
28 APR 2021 18:00:15 JST
Connection closed by foreign host.
このようにすることで、2段階のログインをしなくとも172.16.z.0 のセグメントにあるマシンに接続することが出来ます。
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2021-04-16 10:27
前回は Q でしたが、今回は T です。
パッケージ名 tcptraceroute バージョン tcptraceroute-1.5.beta7-lp152.48.5 動作 ○ 詳細 tcp を使った traceroute と同等の機能を実行するツールです。ICMP ではなくて、TCPで特定のポートを叩く形で traceroute 相当の出力を表示します。インストール時にはlibnet9-1.2~rc3-lp152.3.4 も必要となります(自動でインストールされます)。また、Thumbleweed には入っていません。LEAP のみです。 とあるサーバにtraceroute をしてみてもうまく動かなかったのですが、ポート 22 を指定して tcptraceroute を実行したところ、うまく表示できました。
% traceroute -n 210.171.174.178
traceroute to 210.171.174.178 (210.171.174.178), 30 hops max, 60 byte packets
1 172.31.255.254 0.875 ms 0.529 ms 0.612 ms
2 124.155.82.121 26.090 ms 25.900 ms 25.712 ms
3 124.155.82.69 25.762 ms 25.571 ms 25.651 ms
4 124.155.82.2 25.465 ms 25.627 ms 25.441 ms
5 202.224.52.170 62.408 ms 62.183 ms 61.993 ms
6 202.224.52.5 24.652 ms 27.474 ms 27.147 ms
7 202.224.52.13 27.300 ms 16.913 ms 16.556 ms
8 203.190.230.13 16.553 ms 16.760 ms 16.508 ms
9 61.211.190.90 16.626 ms 16.458 ms 61.211.190.98 16.564 ms
10 219.124.151.210 16.147 ms 20.514 ms 19.783 ms
11 210.171.170.10 19.491 ms 19.283 ms 8.395 ms
12 210.171.170.34 7.396 ms 18.154 ms 17.967 ms
13 * * *
14 * * *
15 * * *
16 * * *
17 * * *
18 * * *
19 * * *
20 * * *
21 * * *
22 * * *
23 * * *
24 * * *
25 * * *
26 * * *
27 * * *
28 * * *
29 * * *
30 * * *
% tcptraceroute -n 210.171.174.178 22
Selected device eth0, address 172.31.255.189, port 57123 for outgoing packets
Tracing the path to 210.171.174.178 on TCP port 22 (ssh), 30 hops max
1 172.31.255.254 0.614 ms 0.723 ms 0.702 ms
2 124.155.82.121 4.183 ms 3.435 ms 3.461 ms
3 124.155.82.69 4.362 ms 4.036 ms 3.909 ms
4 124.155.82.2 3.690 ms 3.572 ms 4.257 ms
5 202.224.52.170 6.843 ms 6.607 ms 10.887 ms
6 202.224.52.5 6.634 ms 6.954 ms 6.597 ms
7 202.224.52.13 5.601 ms 4.822 ms 5.065 ms
8 203.190.230.13 5.674 ms 6.073 ms 7.402 ms
9 61.211.190.90 6.423 ms 5.553 ms 6.690 ms
10 219.124.151.214 5.680 ms 6.735 ms 5.742 ms
11 210.171.170.10 6.646 ms 6.523 ms 7.012 ms
12 210.171.170.34 5.233 ms 7.322 ms 6.962 ms
13 192.168.3.252 10.616 ms 6.878 ms 10.268 ms
14 210.171.174.178 [open] 8.053 ms * *
ただ、万能ではないようです。Azure の中にある仮想マシンに、 tcptraceroute をポート 3389 や port 22 で実行してみたのですが、やはり繋がりませんでした。
パッケージ名 tdiff バージョン tdiff-0.8.5-3.6.x86_64 動作 ◎ 詳細 ディレクトリの比較をするコマンドです。diff とは違い、ファイルの差分を取るわけではありません。ディレクトリ中のファイルについて、日付や属性などを比較するためのツールです。たとえば、このような感じになります。
# tdiff . /home/ribbon
tdiff: (top-level): mode: 0700 0755
tdiff: (top-level): uid: root(0) ribbon(1000)
tdiff: (top-level): gid: root(0) users(100)
tdiff: (top-level): nlink: 9 21
tdiff: .bash_history: uid: root(0) ribbon(1000)
tdiff: .bash_history: gid: root(0) users(100)
tdiff: .bash_history: size: 1382 3546
tdiff: .bash_history: contents differ
tdiff: .bashrc: only present in /home/ribbon
tdiff: .cache: uid: root(0) ribbon(1000)
また、-v オプション( -vv,-vvv,-vvvv もあります)を指定すると統計情報を出力します。
tdiff: inode cache statistics:
Hashing statistics for inode cache (@0x55916e3e4610):
Table size : 101
Entry count : 11
Occupied buckets : 10
Distribution efficiency : 90.91%
Average bucket length : 1.1
Max bucket length : 2
tdiff: end
そのほかにもオプションが多数あります。数字の0 から 9 までのオプションを指定すると、チェックする項目が徐々に増えていくようになっています。
# tdiff -0 .local /home/ribbon/.local
# tdiff -1 .local /home/ribbon/.local
tdiff: share/RecentDocuments: only present in /home/ribbon/.local
tdiff: share/baloo: only present in /home/ribbon/.local
tdiff: share/flatpak/.changed: only present in .local
(略)
# tdiff -2 .local /home/ribbon/.local
tdiff: (top-level): mode: 0755 0700
tdiff: share/RecentDocuments: only present in /home/ribbon/.local
tdiff: share/baloo: only present in /home/ribbon/.local
tdiff: share/flatpak: mode: 0700 0755
tdiff: share/flatpak/.changed: only present in .local
(略)
# tdiff -3 .local /home/ribbon/.local
tdiff: (top-level): mode: 0755 0700
tdiff: (top-level): uid: root(0) ribbon(1000)
tdiff: (top-level): gid: root(0) users(100)
tdiff: share: uid: root(0) ribbon(1000)
tdiff: share: gid: root(0) users(100)
tdiff: share/RecentDocuments: only present in /home/ribbon/.local
tdiff: share/baloo: only present in /home/ribbon/.local
tdiff: share/flatpak: mode: 0700 0755
tdiff: share/flatpak: uid: root(0) ribbon(1000)
tdiff: share/flatpak: gid: root(0) users(100)
tdiff: share/flatpak/.changed: only present in .local
(略)
tdiff は、ファイルの有無や、属性の違いなどを一気に調べるときに便利に使えそうです。
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