Geeko

By tokamoto @ 2008-06-07 03:46

さて、SUSEと言えばGeeko。ノベルではそのキャラクタをぬいぐるみにし、販促物としてお配りしています。2004年からですから、お持ちの方も多いことでしょう。

今日現在、日本でリリースしているぬいぐるみは4種類あります。いずれも、型を日本で起こしていますので、愛嬌のある顔かと。

手のひらサイズのものは3種類。

三種混合の図 (撮影:tokamoto)
写真●三種混合の図

真ん中のものが最初のものです。

右のものは、IBMとのコラボバージョンで、少々レアもの。最近だとLinuxWorld Expo/Tokyo 2008の最終日にお配りしていました。IBMとの共同イベント、ブースでないと、手に入りません。

左のものは、サイズが少し小さくなっています。

比較してみると、こんな感じ。

Geekoの身長 (撮影:tokamoto)
写真●Geekoにも身長差がある!
左が最初のもの。

どっちが出るかは、営業とイベント担当Kさん次第。

この3種に加えて、大Geekoがあります。SUSE Linux Professionalご購入者の方へのプレゼントとして作成したと記憶しています。

大Geeko (モデル:社長秘書Tさん;撮影:総務Fさん)
写真●ビッグサイズGeeko

写真で見ると、その大きさと、差が歴然ですね。こちらはいまや、特別なイベントで景品として出るか出ないかというもの。

そのほか、日本ではお配りしていませんが、さらにちっこいGeeko、足にマグネットがついているものなどの生息が海外で確認されています。

ちなみに、もっと前のGeeko、確か2004年のSUSE買収時にドイツより連れ帰ったときのものと記憶していますが、ノベルの受付にはこんなのもいまして、来訪者をお迎えしております。

レアGeeko (撮影:tokamoto)
写真●始祖Geeko?

また、Geekoグッズはぬいぐるみ以外にもたくさん出していまして、立体系でカレントなものは、オープンソースカンファレンスなどでよくお配りしているHPとのコラボで作ったストラップ。

Geekoストラップ (撮影:tokamoto)
写真●Geekoストラップ
USBメモリは社員番号を隠すためのものでストラップとは関係ありません

余談ですが、ノベルは現在、私の知る限り、販促物で最高額のモノをお配りしているのではないかと思います。

USBメモリ (撮影:tokamoto)
写真●Interop USBメモリ

NovellはMicrosoftと相互運用性に関する提携を行いましたが、それに関する販促物で、USBメモリです。白文字のものが2GB、黒文字のものが1GB。2GBのものは、なんと1個$25!! Gartner SYMPOSIUM ITxpo 2007でブースの前を通られた方に、アンケートも何もいただかずにお配りしていました。

たとえば、こんな風にして使います。

手首に装着の図 (手タレ、撮影:tokamoto)
写真●装着方法の一例

これは、マイクロソフトとの共催イベントでお配りしています。受け取るとただのリストバンドかと思ってしまう方も多いかと思われますが、実はUSBメモリですのでよければお使いください。

そのほか、ちょっと古いサイトですけど、Novellの販促物を集めたサイトがありますので、最後にご紹介しておきます。(サポートのYさん、情報ありがとう)

これを読んでおられる方で、Geekoグッズを集めたサイトをご存知であれば、お知らせください。

forums.opensuse.org 間もなく始動

By HeliosReds @ 2008-06-07 03:30

すでに3月にはその計画が発表されていましたが、いよいよ9日から forums.opensuse.org(6/7現在、まだ利用はできません)が動き始めるようです(アナウンスメント)。

この forums.opensuse.org というのは、suseforums.net、suselinuxsupport.de、forums.novell.com の”openSUSE support forums”という3大(英語)ユーザ・サポート・フォーラムを統合したもので、opensuse.org のユーザアカウントでそのまま利用できるものとなります。

フォーラムと聞くと、思い出すのは先日の Linux World での .org パビリオンのパネルディスカッションで聞いた、日本LDAPユーザ会/日本Sambaユーザ会の小田切さんのお話。

従来のオープンソース開発コミュニティにとって情報交換メディアのメインだったメーリングリストは、どうも、若い世代にとってはちょっと敷居が高いものらしく、新規参加者が少なく、また、投稿される量なども減少傾向にある。彼らにとっては、フォーラムだとか BBS だとかに書き込む方が気楽で、質問等もむしろそちらに投稿することが多いようだ。ところが、そういった質問に回答してあげられるだけの知識、経験を持っている「おじさん世代」にとっては、メーリングリストであれば質問は放っておいても自分の元に届くので「いっちょ答えてやるか」という気持ちにもなれるが、どんな質問が上がっているかわざわざこちらから覗きにいかなければならないフォーラムや BBS だと、どうしても面倒に感じてしまう。結果、フォーラムや BBS に投げられた質問に対してはあまり有効な回答が付かないか、あるいは中途半端な知識しか持っていない者による不正確な回答が氾濫しやすくなる。

確かに、opensuse-ja メーリングリストを見てみても、けして活発にやりとりが行われているとは言い難いし、他のコミュニティのメーリングリストを覗いてみても、やはり似たような状況。かたや、OKWave のような質問掲示板には毎日かなりの量の投稿が集まるし、openSUSE についてだけ見ても、2ch の方がむしろ活気があったりする。

質問する側からすれば、入り込みやすいフォーラムは魅力でしょうが、問題となるのは、回答してあげられる知識とモチベーションを持った人をどれだけ集められるか。今回の本家での動き、しばらくその成り行きを見ていって、盗めそうなノウハウはどんどん盗んでいきたいものです。

DistroWatch の”ページヒットランキング”で、デフォルト表示の “Last 6 months” だと首位は Ubuntu なのですが、集計期間を “Last 7 days” として表示すると、(6/6)現在、 openSUSE が首位に立っています。

distrowatch_hpd_ranking_7days_20080606

ZDNet のブログ(英語)でも「もし Ubuntu をフォルクスワーゲンだとするなら、openSUSE はメルセデス・ベンツだ」と評価されているようで、11.0 のリリースに向けて皆さんの注目が集まってきているようです。

siga と supportconfig

By HeliosReds @ 2008-06-06 16:36

SUSE には、他のディストリビューションにはないオリジナルの便利なコマンド(代表格といえば、SuSEconfig でしょうか…)が同梱されてたりしますよね。

そんなオリジナルコマンドの一つに siga(System Information GAthering) というコマンドがあることはご存知でしょう(…えっ!? 知らない!? でしたらこの機会に覚えてしまいましょう)。root 権限でこのコマンドを実行すると、その名の通りシステム情報を収集して /tmp/siga 以下に siga.txt、siga.html というファイルにして書き出してくれるので、リモートの相手をサポートしてあげなければならない場合等、いちいち相手の環境を問い質すより、このコマンドの実行結果を送ってもらった方が正確で話が早かったりするわけです。

で、実は最近Cool Solutionsを見ていて見つけたのですが、siga と同じような用途で使える supportconfig というツールがあるとのこと。SLE についての情報として紹介されているんですが、実は openSUSE でも使えるツールなので、早速試してみました。

上記リンク先でインストール手順に書かれている

1. Uninstall the supportconfig and chkbin RPM packages

…については、openSUSE であればデフォルトで入っているようなパッケージではないので省略可能です。また、同リンクからダウンロードできる ntsutils パッケージは既にちょっと古くなってしまっているので、ここは BuildService にある最新パッケージを 1-Click Install で入れてしまいましょう。

インストールしてしまえば、後は root 権限で supportconfig コマンドを実行するだけ。これで、/var/log 以下に nts_HOSTNAME_YYMMDD_hhmm.tbz という名前の圧縮されたファイルが出来上がります。そのファイルを展開すると、basic-environment.txt、basic-health-check.txt、boot.txt、chkconfig.txt…といった形で、小分けにされたテキストファイルが見つかります(このへんが、単一のファイルとして出力される siga と違うところでしょうか…)。

siga も supportconfig も、本来の用途は Novell のサポートを受けるための基本情報収集にあるわけですが、それは抜きにしても、一度実行してみてどんな結果が出力されるか一通り見ておくと、とても勉強になります。是非お試しください。

もう一つの”OpenOffice.org”

By HeliosReds @ 2008-06-06 13:57

openSUSE(デスクトップ環境として KDE や GNOME を選択した場合) や SLED をインストールすると、デフォルトでインストールされる OpenOffice.org(以下、OOo) 。当たり前のように使ってしまっているので見落としがちですが、実はこれ、Sun の本家サイトや OOo 日本ユーザ会から入手できるものとはちょっと内容が異なっていて、細かい部分で独自のチューンナップが施された、いわば”Enhanced by Novell”なバージョンであるということ、ご存知だったでしょうか?

で、この独自の OOo 、他のディストリビューションでも使える RPM も公開されているんですが、実は Linux バージョンだけでなく、Windows バージョンも公開されています。
“Your Office Suite” — go-oo.org


Novell の FTP サイトの projects 以下からも入手できますので、Windows 環境でも SUSE で使い慣れた OOo を使いたい!という方は是非お試しください。

リアルタイム

By tokamoto @ 2008-06-06 00:27

SUSE Linux Enterpriseファミリには、SUSE Linux Enterprise Real Time 10(以下SLERT)という製品があります。今回のSP2リリースでは少し遅れて、17日FCS予定です。仮想化に比べるとあまり目立っていませんが、技術的にはとっても面白いものなのではないかなと思っています。

使い方はいろいろあるでしょうが、Novellではよく、SQLトランザクションを一例にご紹介しています。

要件の厳しいDBの場合、全トランザクションがもれなくxx以内に応答を返すことなんていうこともありますが、Linux上でこれを実現しようとされた方は、その大変さに苦労されたのではないでしょうか。それがSLERTを使うと、特異点をなくして平準化できると。

これを実現するためにはカーネルの手当てが必要なわけですが、これだけでは出来上がったものをホスティングするぐらいしかできないわけで、そこに至るためのチューニングツールが充実しているのがSLERTというディストリビューション(製品)なわけです。まぁ、実際に本気でやると、「BIOSを直させました」という先人の言葉があるくらいで、ソフトウェア部分だけでなく、ハードウェアまで突き抜ける技術力が必要なときもあるようですが。

 

2008/6/18のBest of BrainShareでは、このSLERTもご紹介します。

リアルタイムカーネルについては、developerWorks Japanの記事に譲ります。

日本ではハンズオンセミナーなど行っていませんが、パートナーさんであれば今年はシンガポールで費用無料のトレーニングがあります。(渡航、滞在費は必要)

今からでもパートナー登録間に合いますので、よければ是非。

私も昨年、出張先で小便小僧を観たので、今年もせっかくですから世界三大がっかりの2つ目を観たいのですが、OSC/Kyotoと重なるため…。

SLE10SP2

By tokamoto @ 2008-06-05 23:09

SUSE Linux Enterpriseの最新版、SLE10SP2がリリースされていますので、よろしければお試しください。

何が変わったの? (英語)

あと、WindowsやRHELを、XenのFullvirtualizationで動かすには、Paravirtualドライバを入れるのがオススメ。

ところで、SUSE Linux EnterpriseにはSDKがあるのをご存知でしょうか?

今日、お客様のところで「SLES10でSubversionを使いたくていろいろやったんだけど、結局SDKっていうものがあることに後から気づいた」とのことでしたので、ノベルの告知不足ですね。

内容物一覧

これまでSLE10にパッケージがないときは、10.1のリポジトリをインストールソースに追加して持ってきていたのですが、先日消えてしまいましたのでメディアかリポジトリをコピーしていないとこれはダメですね。

今なら、openSUSE Build Serviceで探すのがよいかな。

 

個人的には今回のリリース、以下のところが気に入っています。

  1. Xen
    • Windows Server 2008が結構速く動く
    • FullvirtualizationでWindowsなどがLive Migrationできる
    • blktapが裏技を使わなくても使える
  2. heartbeat 2.1.3でorder制約をつけたcloneリソースがちゃんと使えて片系障害時にもマトモに動作する
  3. OpenOffice.org 2.4 Novell Editionで、最近のMicrosoftからのダウンロード物が.*xなので、これに苦労しない