日本語 manpage には気をつけよう

By ribbon @ 2020-12-20 00:02

めでたくTumbleweedに20201115版の日本語マニュアルが入りましたが、必ずしも最新の日本語manpage が入ったわけではありません。たとえば、 od コマンドは、日本語訳が GNU textutils のバージョン2.1なのに対し、英語版の方はcoreutils のバージョン8.32になっています。coreutils にいくつかのパッケージが集約されたことも反映されていません。

たとえば od の日本語manpage には –endian オプションが含まれていません。また、接尾辞についての記述も、 b (512倍)しか記載がありません。8.32では、KB,K(KirobyteとKibibyte),MB,Mのように、単位を示す記述についての記載もあります(Mの上、G,T,P,E,Z,Yも使えます)。

openSUSEの場合、たとえば man od とすると、同じmanpage が複数ある場合、一旦マニュアルを選択する画面が表示されます。たとえば、環境変数で LANG=ja_JP.UTF-8 というように日本語を指定する場合、そのままEnterキーを入力すると、既定で日本語のmanpage が表示されます。しかし、1+1,あるいは +1 というように指定すると、英語版のマニュアルを表示できます。ですので、マニュアルページを参照する際は、適宜英語版のマニュアルも参照して、日本語版と差がないかどうかを確認することをお勧めします。