By hashimom @
2017-07-09 22:26
※英語原文は こちら をご覧ください。
openSUSE.Asia 実行委員会では、2017年10月21日、22日に電気通信大学 (The University of Electro-Communications) で開催される openSUSE.Asia Summit 2017の発表提案(call for proposals)を募集します。
openSUSE.Asia Summit の詳細については こちら の開催案内をご覧ください。
発表者は openSUSE Travel Support Program (TSP) を受ける権利があります。もしあなたが東京から遠い場所に住んでいる場合でも、ぜひ発表を検討下さい。
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By hashimom @
2017-07-02 21:22
※ 英語原文は こちら をご覧ください。
openSUSE.Asia Summit 2017 を、東京の調布市にある電気通信大学で 10 月 21 日と 22 日に開催することをお知らせいたします。
openSUSE.Asia Summit はアジア地域の openSUSE コミュニティ(貢献者、ユーザー)が一堂に集まり、交流し、楽しむイベントです。普段はオンラインで活動しているコミュニティのメンバーが、実際に対面し、その声音を聞きながら、それぞれの知識や経験を共有し、openSUSE を中心とした多彩な FLOSS に関する技術を学ぶ事ができます。
openSUSE.Asia Summit は、今年の東京開催で 4 回目となります。2014 年に第 1 回が北京で開催され、台湾、ジョグジャカルタで開催されてきました。これまでの開催では、中国、台湾、インド、インドネシア、日本および、ドイツから参加者が集まりました。
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By ftake @
2016-10-15 21:38
9月30日から10月2日までインドネシアの Islam Negeri Sunan Kalijaga 大学(以下 UIN)で開催された openSUSE.Asia Summit 2016 に参加してきました。
スケジュールはこちら:
https://events.opensuse.org/conference/summitasia16/schedule
各発表の動画(12月末時点で途中まで)も公開されています:
https://www.youtube.com/channel/UCFGB0Tsqn45oBfJyfi-tJVg
会場
UIN はジョグジャカルタ(Yogyakarta, ジョグジャ)というジャワ島の中部南海岸に位置する都市にあります。ちょうど京都のような立ち位置で、首都と名前が似ていたり、古い王宮や遺跡があったり、大学が多数集まる学生の街です。京都の姉妹都市でもあります。
大きな地図を表示
ジョグジャカルタはある意味 openSUSE の町です。州内の小中学校に導入されている Eラーニングシステムの OS に openSUSE が採用されており、膨大な数の生徒や児童が openSUSE に触れています。
2日目の基調講演では、この Eラーニングシステムプロジェクトの紹介がありました。このプロジェクトは JICA の支援の元、日本の ODA 「ジョグジャカルタ特別州ICT活用教育質向上事業 」で進められたものでした。
ジョグジャカルタへは羽田からジャカルタに飛び、国内線に乗り換えです。乗り継ぎ時間を含めて、10時間程度でした。ジャカルタのスカルノハッタ国際空港はちょうど改造中で、色々と混乱中です。乗り継ぎの案内の人がいるのは良いのですが、ついて行ったら外に出られず、 SIM カードと現金を入手しそびれました。現金は町中のコンビニATMでクレジットカードからキャッシングでき、SIMカードは道ばたのお店で simPATI という日本語のブログで見かけるブランドのカードを2 GB で 50k ルピア(400円くらい)で買えました。(現地スタッフの通訳してもらいましたが…)
参加者
総参加者は約500名でした。インドネシアの openSUSE コミュニティは活発で、openSUSE ID の Facebook で主に活動しており、オフラインイベントも開催しているそうです。GNOME や GNU/Linux Bogor (GLiB) コミュニティメンバーも多く見かけました。
参加者の多くは学生でした。今回のようなイベントに出席すると、ワークショップ修了証や参加者証が発行されるユニークなシステムがあります。学生たちはこの修了証が欲しいようです。
今回の Summit は参加費を徴収しています。Tシャツや昼ご飯も提供するので、無料にすると、これらを目的とした参加者が押し寄せるそうです。
BlankOn Linux で働いているというメンバーも何人かいました。インドネシア発の Linux ディストリビューションで、Manokwari という、GNOMEユーティリティ + HTML5 で構成された独自のデスクトップ環境を使用しているのが特徴です。
0日目: ワークショップ
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0日目はワークショップのみを1トラックで行いました。会場の広さの都合上、参加者は抽選で40名が選ばれました。Ceph、openQA、Elasticsearch のワークショップが行われました。
インドネシアには伝統的なお菓子が色々とあり、コーヒーブレークで提供されました。写真の3色の団子はココナッツの何かが入っています。また、様々なものに青唐辛子が刺さっていたり、添えてあり、唐辛子を少しずつかじりながら、食べるようです。
この唐辛子をぱくっと食べてしまった hatochan は大変なことになりました…。
夜はスピーカーとボランティアスタッフ招待の夕食会でした。町の中心部からかなり離れたお店で、ラムの串焼き専門店でした。このお店、メニューはこれだけ(ご飯 = 「ナシ」と飲み物はある)と、すごいお店ですが、それなりに賑わっていました。
1日目
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今年の Asia Summit がすごいのは、参加者数だけではありません。
お祈り、国歌斉唱から始まり、伝統舞踊の披露、Maroon 5 「Sugar」の替え歌 のバンド演奏など、ちょっとしたイベントが仕込まれていました。
イベントと言えばTシャツですが、今年はスポンサーの Fans 提供の靴までありました。
SUSE からの基調講演は、マーケティングチームの Dougas DeMaio からで、openSUSE への貢献の仕方について説明しました。Linuxcon Euro で忙しい中、弾丸旅行で来てくれました。「(貢献への)障壁を作っているのは自分自身だ!」とのことです。ぜひ飛び越えてみましょう!
午後は、openSUSE + Moodle で試験のシステムを作った話を聞いた後、Open Build Service のハンズオンを見に行きました。ちょとパッケージを作るには時間が足りなかったようですが、多くの人が実際に手を動かしていました。隣りにいた子が vi の使い方が分からずに困っていたので、助けてあげたりしました。
この後は、面さんと hatochan の発表が続きます。
面さんは脆弱性を管理するための、脆弱性やプラットフォーム記述言語の話でした。
hatochan は昨年からの続きで、USB メモリに入れておいた複数の ISO ファイルから選んでブートする方法でした。
夜はスピーカー・スタッフ招待のパーティでした。hatochan は、独特の英語の話し方(出川イングリッシュ!?)と、なんとかインドネシア語を繰り出そうとする姿勢に、現地の若者(女の子)に大人気でした。
2日目
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最初に会場を提供して下さった UIN からの基調講演がありました。UIN では、世界一のイスラム学科の大学になることを目指しているそうですが、もう一つの柱として科学技術、特にコンピュータ・サイエンスに注目しているそうです。UIN 在学中の学生や卒業生が多く OSS コミュニティに関わっていて嬉しいと話していました。
この日の午後は私が2件発表しました。1件目は openSUSE への貢献の仕方のちょっとしたチュートリアルでした。
もう1件は来年の openSUSE.Asia Summit の提案です。多くの参加者が大学で日本語を勉強していたり、AKB などの J-POP が歌えたり、コナンが好きだったりと日本の色々なことに興味を持っており、会場はヒートアップしました。新型 iPhone の発表でもやっているのか…というような感じでした。(あれはもっとオーディエンスが多いと思いますが)
会場にいる多くのインドネシアのコミュニティメンバーをグローバルに連れ出せればと思います。
インドネシアのコミュニティ
openSUSE のコミュニティは Facebook 上で運用されています。ML は使い方が分からない人が多いので使っていないそうです。オフ会では Linux の話に限らず、ゲームなどの話もしているようです。
また、インドネシアの昔からの考え方で、助け合いの文化があり、それが OSS コミュニティの活性化につながっているのではないかという話もありました。
写真を見ていても分かると思いますが、女性が多いです。やはり女性の方が少ないのは事実なので、女性の参加者には他の友達も連れてきてもらって参加者を増やしているそうです。中国からの Sunny の発表も含めて、女性の OSS コミュニティでの活躍についての発表がいくつかありました。OSS コミュニティで結婚相手を見つけたり、兄弟や友達を紹介するのはよく行われているそうです。(夫婦、婚約者での参加者も数組)
エクスカーション
ジョグジャカルタには仏教の寺院であるボロブドゥール遺跡と、ヒンズー教の寺院のプランバナン寺院群があります。住んでいる人はイスラム教徒なので、ちょっと不思議な感じがします。
4日目には、発表者・スタッフでバスをチャーターしてこれらの2つの遺跡へ。私と hatochan は18時の飛行機でジャカルタへ移動する予定でしたので、プランバナン寺院群まで行って、その後のビーチでの日没は見ずに分かれる予定でした。しかし、ボロブドゥール遺跡からプランバナンへの移動中にバスが故障。インドネシアでは良くあることのようです。結果、プランバナン寺院では30分しか滞在できず、我々のためにローカルメンバーがタクシーを用意して、荷物も移動させて、すぐに空港に向かえるようにしてくれました。
ジャカルタの旅
帰りはジャカルタに立ち寄り、1泊しました。ジャカルタの開発は進んでおり、古い建物と高層ビルがミックスされています。交通機関も整備中で、観光ガイドには載っていないバス専用線の路線もできていました。
鉄道は空港にも行ける地下鉄が建設中です。既存の路線は日本からの中古車両(営団6000系とJR 205系)が配備され、今では郊外からの通勤手段になっているようです。
来年は
openSUSE.Asia Summit 2016 は多くのスタッフに支えられて実現しました。スタッフの裏方レポートが以下のブログで読めますので、ぜひみて下さい。
来年の openSUSE.Asia Summit 2017 は日本で開催しようと考えています。開催にはスタッフや当日のボランティアが必用です。ぜひ、ご協力をお願いします。
By ftake @
2016-01-06 21:53
12月4日〜6日にかけて台湾の国立台北教育大学で開催された openSUSE.Asia Summit 2015に参加してきました。今年は3日間の日程で、初日はワークショップと Ubuntu コミュニティとの共催のリリースパーティが行われ、2日目と3日目は事前応募者による口頭発表が行われました。参加者は事前登録者だけで49人(うち日本人6人)でした。
また、台北の勉強会コミュニティ Study Area との共催で、Study Area のトラックが設定されました。台湾では、平日の夜は仕事を早めに切り上げて、コミュニティ活動に参加する人が多いそうです。
プログラムや当日のスライド(一部)は以下のページから見ることができます
https://events.opensuse.org/conference/summitasia15/
openSUSE.Asia Summit
openSUSE.Asia Summit はアジア地域の openSUSE ユーザや開発者が、実際に顔を合わせてコミュニケーションを取ることを目的としたイベントです。欧米では openSUSE Conference や openSUSE Summit といったイベントが開催されてきましたが、アジア地域からはどうしても参加が難しくなります。そこで2014年に初めて北京で開催し、今回が2回めになります。
開催地の決定は、オリンピックのように開催したい地域のチームが開催計画を提出し、それを審査して決める方式です。2015年は台北とインドのニューデリーのチームが立候補し、台北に決まりました。
Summit の構成はおよそ次のようになっています
long talk (1時間の口頭発表)
short talk (30分の口頭発表)
workshop (3時間程度で、参加者が実際に手を動かしながら進めるセミナー)
lightening talk (持ち時間10分のライトニングトーク)
集まることが一番大切ということで、発表を現地語で行うことが認められています(スライドは英語)。アジア地域の課題で、北京でも台北でもそうですが、参加者全員が英語が話せるわけではありません。時間帯によっては、すべてのセッションが中国語になってしまうことがありました。
Travel Support Program
openSUSE コミュニティメンバーがイベントに参加することを金銭的に補助する Travel Support Program というものがあります。事前審査に通ると、旅費と宿泊費の最大8割をスポンサーの SUSE が補助してくれます(6万円なら、自己負担は1万2千円)。今回も日本からの発表者は旅費補助を受けて参加しました。
台北へのアクセス
台北は日本から最も行きやすい海外の都市の1つです。(逆も同じようで、毎年のように旅行に来ている人もいます) 所要時間も4時間程度で、LCC も多く飛んでいるため、下手な国内旅行よりも安く上がります。
当初の予定では、金曜日早朝、羽田発の Peach で行く予定でしたが、急遽金曜日に仕事が入ってしまったため、成田20時台の飛行機で台湾に向かいました。台北には街中にある松山空港と、郊外にある桃園空港の2つがありますが、成田からの便は桃園空港に着きます。さすがに到着が23時になると、空港で SIM カードを買えませんでしたが、台北駅までの高速バスは24時間営業で、遅い時間に出発しても台北入りできます。
SIM カードと書きましたが、SIMロックフリー端末(ドコモの端末を解除して持って行きました)があれば、1200円程度で5日間使える SIM カードを入手できます。街中で地図を見たり、何かを調べたりが簡単にできるので、この辺も気軽さに繋がるのではないかと思います。
日本からの参加者
2015年は、Linuxcon Japan の後に、台湾の Sakana を始めとする海外メンバーとの交流会を開催したり、openSUSE mini Summit で宣伝したことで、小江戸らぐ 関係者6名が集まりました。
発表者と発表内容は次のようなものでした:
N. Ogasawara, Vertical Writing feature of LibreOffice
K. Hatori, Booding directly opensuse iso file by grub2
F. Takeyama, Redesigning Input-Method Launcher and Management System
K. Omo, AppArmor UseCases with Docker system on SuSE
2日目
2日目の最初に openSUSE Board を代表して、Michal Hrušecký が基調講演を行いました。最初に、11月にリリースされた Leap 42.1 と、Tumbleweed について触れました。openSUSE のコミュニティには2タイプの人がいて、片方は bleeding edge crazies で、1周間に1回のカーネルアップデートでは静か過ぎると思うような人たちです。もう一方は安定性を求めるような人たちです。先日リリースされた Leap 42.1 は後者を対象としたものですが、SLENTOS (SUSE Linux Enterprise の CentOS) では退屈なディストリビューションになってしまうため、現在の SUSE Linux Enterprise をベースに openSUSE のパッケージを足し合わせる形になりました。
さらに、Michal は openSUSE のプロジェクトの中で、誰が「力」を持っているのか?と問いました。彼の答えは、「力」を持っているのは下記のどれでもなく、「あなた」であると力説しました。openSUSE Project には次のようなチームがあります:
openSUSE Board
openSUSE Member による投票によって選ばれるメンバーです。意見が割れた場合に取りまとめる役割があります
リリースチーム
Coolo を中心とした、パッケージの最終的な取り込みの判断を行ったりしています。今は誰でもが参加可能で、フルタイムの仕事の枠もあります。
SUSE
openSUSE のスポンサーですが、絶対的な権力はありません
Various teams
特定分野のパッケージを開発するチームや、マーケティングなど様々なチームがあります。誰でもが OBS を通して、パッケージを送ったり、マーケティング活動に参加することができます。
上記のチームの活動のほとんどは誰でもが参加でき、1人1人のコミュニティメンバーの協力によって成り立っています。
セッションの間にある休憩時間(今年は多めに設定しました)では、他の参加者と交流するチャンスです。2回目の参加で、Summit 全体の運営メンバーの私の場合は、昨年会った人や、オンラインでしか会ったことのない人との挨拶まわりでした。
初参加でも台湾のメンバーがもてなしてくれます。お菓子をつまみつつ、現地のメンバーが着ていた「逃げたダメだ」Tシャツや HHKB、日本の女優…などの話題で盛り上がっていました。台湾では日本旅行や日本のドラマ、漫画などの人気が高く、大学で日本語を学ぶ人も多いため、日本語を話せる人もいます。
お昼ご飯は、中国本土から来たメンバーと現地の案内人で近所のお店に。この日のお昼ご飯は牛肉麺と水餃子、野菜炒めのセットでした(約640円)。
次回の開催を目指すインドネシアからは、Edwin がジョグジャカルタ特別州で行われてきた Eラーニングプロジェクトの紹介を行いました。このプロジェクトの一環として、500校の小中学校で児童・生徒・教員が使用する PC の OS として、openSUSE Education-Li-f-e が採用されています。
州のサーバーにアクセスするインターネット回線さえない学校もあり、無線のアンテナを建てるところから導入を進めたそうです。また、子供たちは特に気にしなかったものの、教員には Windows 環境から OSS を中心とした環境に乗り換えるハードルが高かったそうです。
小笠原さんは LibreOffice の縦書きの話をしました。せっかく用意した資料がないというアクシデントがありましたが、LibreOffice Conference の発表資料を使って発表していました。台湾は日本と同じく縦書きを使うので、興味を持ってもらえたのだと思います。
2日目最後のセッションは「はとちゃん」による「Booding directly opensuse iso file by grub2」。Grub 2 から、ISO ファイルのライブ CD を直接起動しようと頑張ったけれども、失敗したという話でした。身振り手振りで必死に説明しようとしていました。
夜はスポンサー提供のパーティです。日本でもおなじみのスタイルの、鍋食べ放題でした。ただ火鍋は激辛でした。誰だったかが、日本に行ったとき、最後に鍋にご飯を入れていたのが印象的だった…と言ったために、その場で〆の雑炊の作り方を披露することに…。
パーティの会場で、日本から持ってきていた Geeko Magazine を何人かに配りました。あの表紙に、みんな大興奮で、ぜひ翻訳したいから、クリエイティブコモンズライセンスなどでソースを配布してくれというリクエストが来ています。
3日目
沖縄より南の南国とはいえ、ちょっと肌寒かったのですが、この日は雨でさらにエアコンをガンガンに効かせていたため、とても寒かったです。
中国の SUSE のマネージャの Sunny は、どうやって女性をコミュニティに巻き込むかについて話していましたが、残念ながらネタが中国語で仕込んであったらしく、中国語での発表になってしまいました。最後に、この話を聞いて、彼女や奥さんを OSS の活動に連れてきたいかという問いに手を上げない日本勢に対して、「連れてくる人がいないのかな?」とひとこと…。
私の発表は、インプットメソッドを起動する openSUSE の 10年もののスクリプトをなんとかしないといけない…という話でした。この発表を聴きに、昔から openSUSE の多言語化をしてきた Swyear が来てくれました。プレゼンが終わった後に、台湾で使われているキーボードとインプットメソッドの話で議論したのですが、知らないことがたくさんでした…。
午後は面さんの AppArmor と Docker の話がありました。openSUSE.Asia Summit はテクニカルな内容が全体的に少なめで、レベルの設定が難しかったかもしれません。コンテナ毎に AppArmor のプロファイルを指定して、よりセキュアにコンテナを実行できるのは知らなかったので、勉強になりました。
ライトニングトークでは Hillwood が Wintricks で、簡単に Windows アプリケーションを Wine 上にインストールできることを披露し、Michal が openSUSE に対して、コミュニティメンバーができることを協調し、インドネシアチームがジョグジャカルタの紹介をして、2015年の openSUSE.Asia Summit は終わりました。
夜は日本のメンバーというか小江戸らぐのメンバーで士林夜市へ。様々な台湾名物を手ごろな値段で楽しめます。夜市のお店のおばちゃんに食べきれないような量の料理を勧められたりも…。
翌日以降
今年は観光の時間を確保しようと、Summit 翌日も台北に宿泊し、帰りの飛行機も16時台の便にしました。故宮博物院で念願の白菜(注: 翡翠で作られた)を見たり、小籠包を食べたり、違う夜市に行って愛玉子(ゼリーが入った飲み物)や紅豆湯圓(お汁粉)を食べたりしました。もちろん、ギネスに登録された世界最高速のエレベータで台北101の展望台にも行ってきました。
台湾は、今後何度行っても、まだまだ楽しめそうですし、台北の openSUSE コミュニティメンバーとイベントなんかもできそうです。
最後に、そして日本開催へ
少なくとも openSUSE のコミュニティでは、海外からの参加者を温かく迎えてくれますし、英語ができなくても、共通のコミュニティならではの話題で、なんとなくコミュニケーションが取れます。TSP で旅費の補助も出るので、ぜひ、海外イベントにも参加してみてはいかがでしょうか?
また、日本でも openSUSE.Asia Summit (と GNOME.Asia Summit)を2017年に開催するために、誘致委員会を年内に立ち上げる予定です。参加者を一緒にもてなしてくれるかたも募集しています。
By ftake @
2014-11-18 22:13
10月17と18日に初のアジア地域でのopenSUSE Summit が北京航空航天大学で開催されました。
顔を合わせることが重要
openSUSEの開発は世界中からの多くの人が関わっているため、主なコミュニケーション手段は、メールやオンラインシステムを通して行われます。openSUSE.Asia Summit の重要な目的の1つは、普段オンラインでしか交流の無い人と実際に会うことです。実際に、会場入りすると、次々と挨拶が始まります。まずはopenSUSE.Asia Summitの準備を一緒にしてきた運営メンバー、そして日本語入力まわりを協力してパッケージングしているHillwood(中国人)と出会いました。
実際に会うことで初めて「どのような人か」分かることは多く、今後のオンラインコミュニケーションにも役立つのではないかと思います。 Asia Summitの発起人で、台湾のコミュニティメンバーのsakanaは「イベントの規模や、話す言葉は重要ではない。会う機会を作ることが重要」といっていました。実際に、今回もほとんどのセッションが中国語でした。
openSUSEの今後の方向性
基調講演では、openSUSE Board長のRichard BrownとSUSEのエンジニアリング副社長であるRalf FlaxaがともにopenSUSEとSLESの今後の役割についてふれました。13.2のリリースと同時に、ローリングリリースのTumbleweedがFactoryのスナップショットベースとなり、より最新のフルパッケージがディストリビューションとして提供されます。13.2に向けて整備してきた自動テストフレームワークopenQAがこれを可能にしました。
一方、エンタープライズ向けのSLESと、新しさを求めるopenSUSEの間にはギャップがあります。このギャップを埋めるアイデアとして、バージョン番号付きのopenSUSEのリリースサイクルを見直すこと、長期サポートをするEvergreenプロジェクトが紹介されました。
主な講演
Max Linは13.2以降のリリースの鍵となる、openQAとStagingプロジェクトの紹介を行いました(2セッション)。この2つの役割を簡単に説明すると、パッケージメンテナーによって更新されたパッケージは Factory に取り込む前に、まずはStagingプロジェクトに送られ、Staging プロジェクトのパッケージとFactoryの他のパッケージを合わせた状態でテストが行われます。このテストに使われるフレームワークがopenQAです。OSを仮想マシンで起動し、アプリケーションの起動・キーの入力などから構成されるテストケースを自動で実行します。openQAはGUIのテストにも対応しており、画面上に表示されている文字列が期待したものと同じかを判定することもできます。
その他には、Gary Linによるセキュアブートが有効な環境下でopenSUSEを動かす仕組みの解説もありました。現在のセキュアブートの環境では、Microsoftの鍵で署名されたブートローダーしか起動できませんが、署名されたプリローダーのShimを通してShimの鍵で署名されたGRUBを起動できます。また、マシン所有者のカスタムブートローダーやカーネルはmachine owner keyという鍵を用いて署名し、セキュアに起動できることが紹介されました。ブートローダーやカーネルの署名はOBSを通して簡単に行うこともできます。
台湾・日本・インド・北京のopenSUSEコミュニティの活動についての紹介も行いました。(日本は筆者が担当)インドコミュニティでは頻繁にパーティを開くようで、これがコミュニティを盛り上げる秘訣だと言っていたのが印象的でした。 私の発表スライド「A closer look at fonts and font rendering system on openSUSE」のスライドはこちらです。Notoフォントの話や、fontconfig、ヒンティングについて話しました:
ワークショップ
会場で実際に手を動かすワークショップもいくつか開催されました。OBSワークショップでは学生ボランティアのメンバーが初めてのパッケージングに挑戦していました。
昼食は吉野家! (#matsuyanow ならず)
北京の町中にはセブンイレブンを始めとする日本でお馴染みのお店がちょくちょく見られますが、吉野家もそのうちの1つです。Summitの昼食は2日とも吉野家でした。とても人気があるようで、お昼の大混雑の中、参加者全員でお店に押しかけました(残念ながら、OSC界隈で人気のある松屋は見当たりません)。お店の雰囲気は日本のハンバーガーチェーン店に似ています。牛丼・豚丼・鶏丼・きのこ丼と一緒にコーラを頼むのが定番だそうです。
ライトニングトーク
OSCでお馴染みの、最後のLT大会にしてみました。時間を拡大して当日申し込みを可能にしてみました。中でも面白かった発表は、Justin Wongによるgdanmakuの紹介です。gdanmakuはニコニコ動画のようなコメントを、スクリーン上に表示するアプリケーションで、LT会場からブラウザ経由でコメントを投稿していました。
その他、食べ物など
次回以降は?
2日間を通して、アニメが好きだとか、今度日本に行くけど、どこに行くべきか、次回は秋葉原で開催して欲しいといった話題が上がっていました。次回は台湾になりそうですが、より多くの人が日本から参加してもらえれば…と思います。(写真は主にボランティアのみなさん)