openSUSE Advent Calendar 2021 の 4日目です。書き手がまだまだ足りませんので、ぜひ気軽に投稿をお願いします。

今日は新しいPCの話です。これまでは、2012年に組んだ Core i7-3770S のデスクトップ PC を Windows 10 で、Dynabook VZ72 (i7-7500U) で openSUSE Leap を使ってきました。このデスクトップPCのほうが、まもなく10年ということもあり、時々フリーズしたり、性能不足なところもあり、半導体が高騰している微妙なタイミングですが、完全に壊れる前に買い換えることにしました。

構成

新しい PC の構成は次のとおりです。

  • CPU: Ryzen 7 5700G
  • M/B: Gigabyte X570S
    • ネットワークカードは RTL8125 2.5GbE
  • メモリー: SanMax Technologies PC4-25600 16GB CL22 Skhynix × 2
  • SSD: CFD CSSD-M2B5GPG3VNF (512GB, PCIe Gen 4×4)
  • ケース: Fractal Design Define 7 Compact
  • 電源: Antec NeoECO GOLD 550W(旧PCから流用)

マザーボードが無駄にX570なのは、実家の DeskMini A300 の PC の調子が悪く、故障箇所の切り分けを行うために旧CPUに対応したX570にしました。ちょっと無駄です。さらに、GPU 内臓の Ryzen 7 5000G は PCIe が Gen 3 になってしまうので、X570 の意味がありません…。残ったメリットは、増設した場合のメモリークロックくらいでしょうか。

今回こそコンパクトな PC にしたいと思っていたのですが、この状況でマザーボードの選択肢が少なく、結局 ATX ケースになってしまいました。Fractal Design の 5インチベイのないコンパクトラインのケースなのですが、今まで使っていた 15年以上前の ATX ケースよりずいぶん大きいです。最近、デスクトップ PC をわざわざ買う人は、ハイエンドのグラッフィックカードを付けるからか仕方がないですね。HDD は NAS に移してしまったので、3.5インチや2.5インチベイも使っておらず、中身はすっからかんです。そのうち簡易水冷でも導入して有効活用することにしましょう。

openSUSE Leap を入れる

これまで、デスクトップでは Windows を使っていましたが、最近、Steam で配信されているゲーム(AOCとか)は Linux でも動くので、ホスト OS を openSUSE にしてしまうことにしました。加えて、openSUSE 界隈で流行っているかもしれない、PCI pass-through を使って、物理 GPU を Windows ゲストに直接接続すれば快適な Windows ゲスト環境が作れるはず…と考えていました。結局、Windows ゲストはちょっと試しただけで使っていないのですが、この話はまた今度。

さて、openSUSE Leap のカーネルは、新しいハードウェアに対応できるようにパッチがたくさん入っていますが、ちょっと古いです。そのため、最新のハードウェアでは一部の機能が使えないことがあります。今回、Leap は普通にインストールできましたが、画面の解像度が 4K にならないし、もっさりしていて、少なくともグラフィックドライバまわりが動いてない感じでした。

そんなときは、最新のカーネルを OBS から持ってきます。Leap 向けの最新カーネルは以下の OBS プロジェクトでビルドされています。このリポジトリを登録して、kernel-default や kernel-frimware-* をインストールすれば OK です。
https://build.opensuse.org/project/show/Kernel:stable:Backport
このリポジトリは openSUSE Leap としてメンテされているものではありませんのでご注意ください。

新しいPCは?

8コア、16スレッドということで、やっぱりパッケージのビルド作業が快適になりました。CPU内蔵のGPUですが、Full HDでゲームをする分には十分で、グラフィックカードを増設するのはだいぶ先になりそうです。