Combustionに至るまで

By Syuta Hashimoto @ 2022-12-15 08:59

この記事は openSUSE Advent Calendar 2022 の15日目です。

CombustionはMicroOSのプリメイドイメージをプロビジョンしてくれるスクリプトです。

ここ数年でMicroOSのプリメイドイメージのプロビジョンソフトが移り変わったので、紹介させて頂きます。

cloud-init

cloud-initはもともとUbuntuのクラウドイメージのプロビジョンソフトウェアでした。MicroOSは初期の頃対応していました。今はOpenStack用のプリメイドイメージ専用になっています。

ignition

CoreOSのプロビジョンソフトウェアで、JSONで記述した設定ファイルを使います。

MicroOSは今もignitionに対応しています。MicroOSのignitionのwikiはこちらです。

Combustion

MicroOS専用のプロビジョンソフトウェアです。スクリプトを書くことで、かなり柔軟な設定をすることが出来ます。dracatモジュールとのことですので、追っていろいろ見てみたいと思います。Combustionのwikiはこちらです。

この記事は openSUSE Advent Calendar 2022 の14日目です。

大分遅くなりましたが、先月、自宅のopenSUSEを15.4にアップデートしました。なお、SLES15 サービスパック3(Leap 15.3のベース)は、2022年12月でサポートが切れる(セキュリティパッチの提供などが終了する)ので、皆さん15.4にアップデートすることをおすすめします。

さて、15.4にアップデートしたところ、emacsを起動した時に初期設定が反映されなくなりました。

そこでXDDCのもくもく会で力を貸して頂いて対処したので、書いてみます。なお、最終的な解決までには至りませんでした。

結論

/usr/share/hunspell に、ja_JP.affとja_JP.dicを配置する(中身は何でも良い)

症状

emacsを起動しても初期設定が反映されない

*Messages*に以下のメッセージが表示されている

ispell-find-hunspell-dictionaries: Can’t find Hunspell dictionary with a .aff affix file

教えてくださった方法

Ubuntuの開発者の方に、まずstraceでemacs.d/init.el読んでるかみてみたら?と教えて頂きました。

strace -f emacs > strace.log

straceはシステムコールやシグナルをトレースするプログラムです。

このログをinit.elでgrepしても、ヒットしませんでした。なので、そもそもinit.elを読んで無いようです。

どうやら、メッセージにある通り、hunspellの起動が失敗していて、init.elの読み込みまで進んでないようです。

それでhunspellでログをgrepしていると、/usr/share/hunspell/ja_JP.affと/usr/share/hunspell/ja_JP.dicを読みに行く跡がありました。

そこで、/usr/share/hunspell/en_US.affと/usr/share/hunspell/en_US.dicをそれぞれコピーして/usr/share/hunspell/ja_JP.affと/usr/share/hunspell/ja_JP.dicとして配置した所、無事init.elを読み込みました。

hunspellは日本語チェックをする事はないので、このファイルがあることは問題にならないのですが、回避策にしかならないですね・・・

hunspellはどうやらLANGの値を見ているらしく、以下のように起動するとエラーなく起動できました。

LANG=en_US.UTF-8 emacs 

hunspellがLANGの値を見る所を探っていけば、根本解決までいけそうですね。

Linodeでスピードテスト

By Syuta Hashimoto @ 2022-12-13 08:38

この記事は openSUSE Advent Calendar 2022 の13日目です。

さて、前回 AkamaiさんがLinodeサービスアピールしてますと紹介させて頂いたのですが、各リージョンのスピードテストが出来る場所があったので紹介させて頂きます。

なお、ちゃんとリージョンに日本もありました。

このページはログインせずとも使えるみたいですね。

日本で測定してみました。

試しに、ムンバイで測定してみました。

それぞれ一回測定しただけなので信憑性は微妙ですが、確かにpingやDLで差が出ていますね。

Akamaiが親会社なので、近いところのリージョンへのアクセスは期待できるのでは無いでしょうか。

LinodeにopenSUSEがあった

By Syuta Hashimoto @ 2022-12-11 14:26

この記事は openSUSE Advent Calendar 2022 の11日目です。

12/4(日)の前日設営と、12/5(月)、6(火)に、Open Source Summit Japan 2022にボランティアスタッフとして参加してきました。

そこでCDN大手のAkamaiさんがブースを出していて、Linodeというクラウドプロバイダーを買収してクラウドサービスを始めたとアピールされていました。クーポン頂いちゃいました。

そしてなんとそのLinodeのイメージにopenSUSE Leapが入っていました。

(クラウドでサーバー用途で使うならMicroOSがいいですが、さすがに利用者が遠ざかってしまいますかね・・・)

他にも、AlmaLinux、Alpine、Arch、CentOS、Debian、Fedora、Gentoo、Kali、Rocky、Slackware、Ubuntuと、一通り揃っているのでは無いでしょうか。(さすがにミラクルはない模様・・・ここはプッシュのチャンスかも)

お値段はこんな感じです。

Shared CPUだとかなりお安い感じで使えるのでは無いでしょうか。パフォーマンスがどれくらい出るものなのか、興味深いですね。なお、GPUは日本だと選べませんでした。

作成時にsshキーを登録できるので、すぐにssh接続で使えます。IPもグローバルを振ってくれます。

podmanをインストールしてnginxを動かしてみました。

いつも通りの操作で普通に動きました。

せっかくなので、クラウドで遊ぶ時は使わせて頂こうと思います。

あと、各リージョンのベンチマークができるサービスもあったので、後日紹介させて頂きます。

openSUSE.Asia Summit 2022 ロゴ募集

By Syuta Hashimoto @ 2022-07-19 21:15

※訳者コメント:去年のロゴはHaruo Yoshino さんの作品が採用されました。ロゴ応募はサミットに参加する形の一つだと思いますので、ぜひご応募ください。

私達はopenSUSE.Asia Summit 2022のロゴコンテストを開始します。ロゴはサミットの成功に必要不可欠な要素です。ご存知の通り、過去のopenSUSE.Asia Summitには、サミットが開催された地域・コミュニティを反映したユニークなロゴがあります。今年も前例に習って今年のサミットに相応しいロゴを集めるためにロゴコンテストを開催します。注意して頂きたいこととして、今年のサミットは2つのパートにわかれています。1つはバーチャルオンラインカンファレンスで行うアジアサミットメイントラック、もう1つは各地域で開催されるローカルパートです。このロゴはアジアサミットメイントラック用になります。ですので、このロゴはアジアを表現するものとなります。

コンテストは現在開催されていて、2022年7月23日が締切となります。最優秀作品の作者には運営委員から感謝の気持ちとして「Geeko Mystery Box(なにが入っているかはお楽しみ)」を送らせて頂きます。

締切:2022年7月23日
最優秀作品発表:8月14日の週

ロゴコンテスト募集要項:

  • ロゴは CC-BY-SA 4.0 ライセンスに準拠する事とします。また、openSUSE.Asia Summit 2018においてあなたの作品をロゴとして使用する場合、帰属【attribution(BY)-著作権者の表示】なく使用出来る事とします。帰属(著作権者の表示)はサミットのウェブサイトで行います。
  • ロゴはオリジナルである事とし、第三者の制作物を含む等、上記の著作権者の表示の特別条項付きCC-BY-SA 4.0 に抵触してはいけません。
  • モノクロとカラーフォーマットの両方を必ず提出してください。
  • SVGフォーマットで提出してください。
  • デザインはアジアのopenSUSEコミュニティを反映するものにしてください。
  • ロゴは以下の項目を避けるよう、厳重な注意を払って下さい。
    • 何れかのブランド名や商標、及びそれらを連想させるもの
    • 不適切な表現、攻撃的な表現、ヘイト表現、苦痛を与える表現、中傷的な表現、他人の名誉を毀損するような表現
    • 性別を限定した表現、および性別に対して挑発的な表現
    • 暴力や武器を連想させるような表現
    • アルコール、煙草、ドラッグの使用を連想させるような表現
    • 人種、ジェンダー、信仰、国籍、身体障害、性的指向、年齢に関する差別表現
    • グループや個人に対する、偏見、人種差別、中傷、及び何らかの害を与えるような表現
    • 宗教、信条、国家主義を連想させるような表現
  • ロゴは、「openSUSEプロジェクトトレードマークガイドライン」に従ってください。
  • ブランディングガイドライン はロゴのデザインに役立ちます(オプション)。

提出方法:以下の内容と共にデザインをopensuseasia-summit@googlegroups.comに送信してください

  • 件名:openSUSE.Asia Summit 2022 Logo Design – [お名前]
  • 連絡先のお名前とメールアドレス
  • 設計の理念に関する文書(txtまたはpdf)
  • SVGフォーマットのベクターファイル(SVGフォーマットであることを確認してください)
  • 添付のビットマップ サイズ:256×256 px以上、PNGフォーマット
  • ファイルサイズ 512 KB未満

openSUSE.Asia Summit 実行委員は、ロゴがすべての要件を満たしていることを条件として、ロゴを決定します。最終的な決定はopenSUSE.Asia Summit 実行委員が行い、それは最高スコアのデザインではない場合もあります。作成者には、Inkscape を使用することをお勧めします。Inkscapeは、あらゆる種類のデザインのための、強力でフリーでオープンソースのベクトルグラフィックツールです。

openSUSE.Asia Summit 2022 発表提案募集

By Syuta Hashimoto @ 2022-07-19 21:00

※訳者注:セッションは英語での発表となります。また、英語版の告知より数日経っています。

本日、openSUSE.Asia Summit 2022 メイントラックの発表提案募集を告知できることをうれしく思います。openSUSE.Asia Summitの実行委員では、様々な活動背景や様々なオープンソースソフトウェアの推進者のスピーカーを探しています。 openSUSE.Asia Summitは毎年アジアでオープンソースソフトウェアを使うことを推進するために企画されており、openSUSEコミュニティ(コントリビューターとユーザーの両方)にその価値を認められているイベントです。昨年のインドチームによって開催されたバーチャルサミットに引き続き、8回目の開催となる openSUSE.Asia Summit 2022 は openSUSEオンラインボランティアチームによって、9月末に開催されます。過去のAsia Summitはインドネシア、中国、台湾、日本、韓国、インドなどから多くの方が参加しました。

今年のイベントは2パートから成ります:Asia Summit メイントラックと、それぞれのアジアの国/地域で開催される、オンラインやオフラインのローカルパートです。今回の募集はAsia Summitのメイントラックになります。Asia Summitメイントラックはオンラインカンファレンスツールを使ったオンラインでの開催のみとなります。トークは基本的にライブ中継になります。しかし、あらかじめ録画しておいたビデオを流す事も出来ます。

トピック

openSUSE.Asia Summit 2022は、openSUSEに関連するトピックや、次のようなトピックを募集しますークラウド、仮想化、コンテナ、コンテナオーケストレーション、Linuxデスクトップ環境やソフトウェアなど。なぜならopenSUSEは様々なFLOSSプロダクトを集めたものだからです。トピックの例は次のようなものですが、これらに限らなくても大丈夫です。

  • openSUSE(Leap、Tumbleweed、Open Build Service、openQA、YaST)
  • openSUSE Kubic & MicroOS、クラウド、仮想化、コンテテやコンテナオーケストレーション
  • 組み込みやIoT
  • セキュリティ(アクセス制御、暗号化、脆弱性マネジメント)
  • デスクトップ環境やソフトウェア(GNOME、KDE、XFCE)
  • オフィススイート、グラフィックスソフト、マルチメディア(LibreOffice、Calligra、GIMP、Inkscape)
  • 多言語対応(インプットメソッド、翻訳)
  • openSUSEで動いているその他のソフトウェア

技術的では無いトピックを歓迎していることにも注目してください。例えば以下のようなトピックです。

  • FLOSS技術の解説
  • 開発、品質保証、翻訳
  • Tips & Tricks、体験談(成功、失敗問わず)、ベストプラクティス
  • マーケティング、コミュニティマネジメント
  • 教育

セッションの種類

これらの2種類の発表提案を募集しています。

  • プレゼンテーションを使った、基調講演かロングトーク(30分+Q&A)
  • プレゼンテーション有り/無しどちらでもよしとする、ショートトーク(15分+Q&A)

オンラインセッションは聞き手が注意力を保つのが難しい為、トークは短く魅力的なものを心がけて下さい。

スケジュール

  • 締切:2022年7月31日
  • 採用通知:8月15日週
  • カンファレンス:
    • 9/30日(金) 10:00 UTC – 15:00 UTC(日本時間 19:00 – 24:00)
    • 10/1日(土) 4:00 UTC – 7:00 UTC(日本時間 13:00 – 16:00)

発表提案の登録方法

イベントページにご登録下さい。

  • 発表提案は英語で書いて下さい。また、適切なタイトルと共に、150〜500字の長さでお願いします。
  • 発表とスライドは英語でお願いします。
  • 登録前にスペルチェックや文法チェックを行うようお願いします。 LibreOffice Extensions Languagetool や、grammarly が使えます。
  • プロフィールの経歴も評価対象になります。ご自身の活動状態・背景を忘れずに記載して下さい。
  • openSUSE Conference code of Conduct に従って下さい。発表提案の登録成功後、詳細を入力するフォームのリンクが送付されます。

プロポーザル作成ガイド

発表提案がトピックに関するものや関連するものであることを明確にしてください

例えば、セキュリティやデスクトップアプリケーションに関するトークの場合、アプリケーションのインストールから始まると良いでしょう。

発表提案がそうである理由を含めて下さい

理由として次のようなものが含まれるでしょう

  • アプリケーション/技術/ソリューションに必要とされている
  • 提案されているソリューションの機能の展望
  • 想定聴者(初心者、貢献者)の学習

もし発表提案の書き方やプレゼンテーションの準備に不明な所や確認したい所があれば、お気軽にソーシャルメディアでローカルチームに連絡したり、運営委員に質問したりしてください。

運営委員連絡先

プログラムに関するご質問などは次のメールアドレスにお問い合わせ下さい。
opensuseasia-summit@googlegroups.com

それでは、openSUSE.Asia Summit 2022でお会いできることを楽しみにしています。

openSUSE.Asia Summit は、コントリビューターやファンがアジア全域から参加者が集まる、アジア地域の年次openSUSEカンファレンスです。このイベントでは、openSUSEディストリビューションとそのコミュニティ、個人や企業で使用するアプリケーション、そしてオープンソースの文化について、主に焦点を当てています。

2014年から、openSUSE.Asia Summitはオフラインで開催され、コミュニティの人たちが実際に会う非常に良い機会でした。しかしながら、COVID-19の影響により、2020年のサミットはキャンセルせざるを得ませんでした。そして2021年、サミットはインドチームによりオンラインで開催されました。

openSUSE.Asia Summit 2022はどうなる?

openSUSE.Asia Summit 2022はハイブリッドイベントとなります。

中心となるオンラインサミットと共に、各国/地域でのオフラインイベントをそれぞれ開催します。

アジア全体パート(オンライン + サテライトのオフライン)

  • 各アジア地域から参加しやすいよう、4:00 – 6:00 UTC(13:00 – 15:00 JST)を目安に開催します。
  • 基調講演、招待講演などを予定しています。

ローカルパート(オンライン/オフライン – 開催場所に依る)

  • 各国、各地は、COVID-19の影響や制限を熟慮した上で、オフラインイベントを開催することができます。
  • 開催内容はそれぞれの開催場所によって異なります。それぞれの開催場所で、トークセッション、ワークショップ、ミートアップなどが企画されます。

ボランティアにお願いしたいこと

このイベントを実現する為、ボランティアを募集しています。今年はボランティアはどの地域からでも参加できます。

ボランティアにお願いしたいことは以下の通りです。

  • アジア地域パートの準備の為のレギュラーオンラインミーティングに参加してください(今は金曜日の 13:00 UTC <22:00 JST>にSlackで行っています。)
  • ローカルパートのイベントを企画し、アジア地域パートとスケジュール調整を行ってください
  • オンラインカンファレンスを手伝い、ボランティア同士のミーティングのスケジュールを調整してください
  • オフラインイベントを開催してください(openSUSE.Asia Summitの実行委員に相談し、必要なサポートを受けることができます)

ボランティアに興味がありましたら、5月30日までに簡単な自己紹介と共にメールを opensuseasia-summit@googlegroups.com までお送りください。

原文はこちら

※訳者コメント※

今年のopenSUSE.Asia Summitは、メインのオンラインイベントと、各地域のローカルイベントのハイブリッド開催となりました。ボランティアスタッフには、オンラインイベント、ローカルイベントの両方(もしくは片方)のお手伝いをして頂ければと思っています。興味を持たれましたら、上記の実行委員連絡先や、ユーザ会の方へご連絡ください。疑問・質問なども遠慮なくお問い合わせください。