openSUSEでDvorakキーボード配列を使う
この記事は「openSUSE AdventCalendar 2018」12日目の記事です。
※2018/12/15 頂いたコメントを反映しました
全国1名※1のDvorakキーボード配列ユーザーの皆様、こんばんわ。橋本修太です。
※1 独自調査(要するに、私は一人しかDvorakユーザーを知らないのです・・・)
それでは、早速openSUSEでキーボード配列をDvorakにする方法を見てみましょう。
結論 YaSTで設定
YaST > ハードウェア > システムキーボード配列 と辿っていきます。
そして、このシステムキーボード配列を選択すると出てくる一覧から、「Dvorak」を選択します。
一番上なので、選びやすいですね。みなさんもどんどんこのDvorakを選択していきましょう。
Dvorakとは
Dvorak博士が考案した、タイプしやすさを考えたキーボード配列です。左手の小指の所が「a」なのは変わらないのですが、そこから内側に向けて「o」「e」「u」「i」となっています。これ、ローマ字タイプですと、母音に当たりますね。なので、感覚的に右手、左手、右手、左手、と、リズムを刻むように交互に指を動かす感じになって、スムーズにタイプが出来ます。
配列の全容は先程のページでどうぞ。タイプ負荷か減るので、腱鞘炎の予防にもなるとの事です。
使っている感想としては、キーがほぼホームポジションで足りるので、指を少ししか動かさずにタイプ出来ます。QWERTY時の幅広く指を動かさないといけないダルさが全く無いです。素直に、楽ですね。
一般的なキーボード配列
対して、一般的なキーボード配列は「QWERTY」と呼ばれています。左上の「Q」から右に向かってキーを読んでみましょう。ほら、「QWERTY」になりましたでしょう。
このQWERTY、生い立ちには諸説あるようですね。様々な理由から少しづつかわっていって、この形になったようです。
その他の設定方法
さて、さっきはぱぱっとYaSTでDvorakを設定してしまいましたが、X環境下なら以下のコマンドで設定も出来ます。
setxkbmap dvorak
これをXmodmapに書いておけば、Xセッション開始時にDvorakにする事も出来ますね。
ちなみに私はXmodmapには以下の設定を書いています。
!replace 無変換 to Alt_L
keycode 102 = Alt_L
!replace 前候補変換 to Alt_R
keycode 100 = Alt_R
スペースの左の「無変換」を左Altに、右の「変換」を右Altに、それぞれ割り当てています。
※2018/12/15追記
@ftakeさんより、コメントを頂きました。
ibus-mozc を使っている人は、エンジンに Mozc (Dvorak) を追加するだけでも使えます。Mozc (JP) や Mozc (US) も追加しておけば、Super+Space でレイアウトの切り替えもできます。
との事です。をを、なるほど。
そう言えば、その昔、この辺りの設定でDvorakにした事があったような・・・
と、いうことで
YaSTで簡単設定なので、是非皆さんもDvorak試してみましょう。すっごく楽ですよ。
課題&感想
- 職場のキーボードはQWERTYから変更できなかったりする
- emacsのキーバインドが意図された動きでなくなる
- 物理的にプリントされているアルファベットが参考にならないため、ランダム文字列のパスワード入力とか至難
- YaSTの設定は結局何処の何を設定している?
- 右手、左手、の交互打鍵が、たまに入れ替わってしまう
- ログイン時はQWERTYで、コンソールでもXでも、ログインしたらDvorakにしたい
そういえば、以前ribbonさんにタイピング練習ソフトを紹介して頂いたような・・・ribbonさん、何でしたっけ?
※2018/12/15追記
@ribbonさんより、教えて頂きました。
GNU Typist https://www.gnu.org/software/gtypist/ の、たぶん前身です。
今見てみましたが、Dvorakコースがあります。
今度やってみたいと思います。
明日はemaxserこと、川上さんの、openSUSEでDropboxを使う記事です。即効性の高い記事になりそうですね。こうご期待。
GNU Typist https://www.gnu.org/software/gtypist/ の、たぶん前身です。
今見てみましたが、Dvorakコースがあります。
ibus-mozc を使っている人は、エンジンに Mozc (Dvorak) を追加するだけでも使えます。Mozc (JP) や Mozc (US) も追加しておけば、Super+Space でレイアウトの切り替えもできます。
コメントありがとうございます。
@ribbonさん
Dvorakコース、どんなものか一度やってみたいですね
@ftakeさん
ibus-mozcの中でも切り替えられるんですね。ユーザーごとに設定するならこちらのほうが便利かも、ですね