Singularity + openSUSEでコンテナ管理
当ブログではお久しぶりです。鹿野と申します。
あ〜、同じ苗字の人が多いのでそれで(汗)
今回はSingularityを使用して、コンテナ運用する方法を紹介します!
Singularityって何か?
一言で言うと、Dockerみたいなコンテナフレームワークです。
下記のような特徴を持っています。
・ 主に一般ユーザーで使用することを想定(故にGPUとも相性抜群!)
・ Dockerイメージをそのまま使用可能(DockerHUB……もちろん使えます)
……のため、主にスパコンで使用されることが多いようです。
(私も仕事でそっち方面の調査していく中でたどり着いた次第だったり)
openSUSEとSingularityは相性抜群!??
openSUSE 15.2ではSingularityは公式パッケージが用意されています。
ワンクリックインストールも可能ということですね!
https://software.opensuse.org/package/singularity
zypperでももちろんインストール可能です。
zypper install singularity
実は、公式パッケージが用意されてるのは現時点でかなり稀のディストリのようです。RHELやCentOSではRPMファイルが公開されているのみですし、DebianやUbuntuに至っては自分でコンパイルする必要があったり。
openSUSEがDeepLearningに力を入れてる!
……と数日前まで本気で疑ってましたが、どうやら間違えではなさそう???
PyTorch with CUDAを動かしてみよう!
openSUSE 15.2 で Singularityインストール後は下記のおまじないが必要です。
usermod -a -G singularity (Singularityを動かすユーザ名)
openSUSEのSingularity READMEにも書いてありますが、要するにsingularityのグループに実行するユーザを追加してあげる必要があります。(これするならDockerと変わらない気もしなくもないですが……まぁGPUをコンテナ内で動かすという点では一般ユーザ権限で動かせるのは利点なのかな……?)
あとは下記のコマンドで、Singularity用コンテナイメージをビルドすると、コンテナ内でPyTorch + CUDA で動かすことができます。
singularity build pytorch.sif docker://pytorch/pytorch:latest singularity shell --nv pytorch.sif
たったこれだけですね!
NVIDIA-Dockerのような煩わしさがなく、非常にシンプルだと思います。
singularity shellコマンドに –nv オプションをつけてあげるとコンテナ内でGPUが使用できます。NVIDIAのGPUを使用するには事前にNVIDIAのドライバなども必要ですが、それについては下記のURLから。
https://opensuse-community.org/
まとめ
いかがでしたでしょうか。
簡単にopenSUSE + Singularityを使用して、コンテナ内でGPU(PyTorch)を使用する方法を紹介しました。
openSUSE 15.2でAI開発がしやすくなった!?という触れ込みは、どうやら嘘ではなかったのかも??←筆者がそもそも半信半疑だったとか(汗)