openSUSE Conference 2019 に参加してきました
橋本修太です
5/24 – 26、ドイツのニュルンベルク(SUSEの本社がある街)で開催された openSUSE Conference 2019 に参加してきましたので、レポートしたいと思います。
会場 Z-Bau
ライブハウスのようですね。大きな大学が無いので、ニュルンベルクで開催する時は、こういった所なのだとか。中央奥の入り口から入るメインホールは、200〜300人くらいは入れそうでした。
向かって左側はオープンテラスになっていて、ランチが振る舞われたり、二日目の夜は15.1のリリースパーティーをしたりしました。
フレンズ
日本からは、武山さん、井川さん、私、の三名で参加させて頂きました。
しかし、現地にもう1人、日本人の方が・・・・
そう、SUSEのカーネルメンテナーである、岩井さんにご挨拶させて頂きました。ずっとお会いしたかったので、めっちゃうれしかったです。岩井さんは、そんなはしゃぐ私に良く接してくださる、ナイスガイな方でした。
台湾からは、Joshsi、Kimlin, Iceの三名が参加されてました。去年のopenSUSE.Asia Summitで一緒だったらしいのですが、私は面識がなく・・・申し訳ない。しかし、そんな私にもとても仲良くしてくださいました。
今年のopenSUSE.Asia Summit開催国、インドネシアからはEdwinとSaputroが参加していて、Asia Summitに付いて皆と色々と議論していました。
インドからはAsia Summitのslackでお話しているAmey、それと、モーリシャスからパワフルなIshなど、各国の面白い方達と知り合うことが出来ました。
boardの方達も、良い方達ばかりで、私の挨拶に気軽に答えてくださいました。
私の英語力が拙く、あまりテクニカルな会話で盛り上がれなかったのが残念でしたが、世界中のopenSUSE熱を感じる事が出来ました。
セッション
色々と面白いセッションが続きました。そんな中からいくつかをピックアップしてみたいと思います。
YaST – Yet another SUSE Talk? by Thomas Di Giacomo
基調講演は、SUSEのCTO、Thomasの、SUSEとopenSUSEの協調関係に付いてでした。
Thinking About openSUSE HCL by Joshsi
台湾のJoshsiから、HCLの現在と提案についてのセッションでした。Joshsiはハードウェア屋らしく、自然と興味がこういう方向に向くのだとか。
”Kubernetes The Hard Way” on openSUSE Cloud environment by Masayuki Igawa
井川さんの発表は、”Hard Way”チュートリアルの紹介と、それを自分で構築したOpenStackでやってみた、という話でした。
Geeko Magazine: A Technical Magazine on openSUSE, edited on openSUSE by Fuminobu Takeyama
武山さんの発表は、Geeko Magazineについてでした。色々な国の方が興味津々に聞いていて、「翻訳用のデータは、いつ、どうやってアップするんだ?」とか、「なんでグローバルでやらないの?」といった、めっちゃポジティブな質問が飛び交いました。Geeko Magazine、世界に注目されてます。
openSUSE MicroOS in Production by Ish Sookun
モーリシャスのIshは、Kubicのプロダクションユースケースの紹介でした。タイトルはMicroOSになってますが、これは直前にRichardがKubicメインでは無く、MicroOSメインのリリースを行ったため。Ishは全面的にこの方針に賛成みたいですね。
Kubic with OpenSDS by hashimotosyuta
不肖、私も発表させて頂きました。統一的なストレージ管理プロジェクトであるOpenSDSと、Kubicからのストレージ利用の話をさせて頂きました。
しかし、ビデオがYouTubeにあがってるのですが、英語があんまりだねといった感じのコメントを頂いてしまいました。真剣に練習して、きちんと伝えたい事を伝えられるようになりたいです。
あと、ユースケースの話も聞きたい、という意見もあって、そういう話をした方がこういうカンファレンスでは良いのかも、と思いました。
Why you should choose openSUSE Kubic? by kimlin
台湾のkimlinによる、Kubicの紹介とインストール方法の案内でした。インストール方法の案内、私が前にOSCで発表したり、GeekoMagazineに書いたりした内容に似ていて、びっくりです。Kubicの入りやすさは、世界共通のようです。
openSUSE Leap 15.x Kernels: Status Quo by Takashi Iwai
岩井さんの発表は、15.1のカーネルについてでした。バックポートの8割方はドライバで、ドライバはユースケースが限られるのでユーザーによるテストもあまり進んでいない現実があるのだとか。カーネルメンテナの苦労の片鱗を窺い知れるお話でした。
印象的だったのは、openSUSEとSLESとで、カーネルのソースは一緒だよ、バイナリは違うけどね、という表現でした。
まだまだありましたが・・・・
以上、かいつまんで紹介させて頂きました。openSUSE Conferenec 2019のセッションは、YouTubeにあがってますので、是非みなさんも興味のあるものを聞いてみて下さい。
観光
ドイツについた日に、フランクフルトを少し観光し、帰る日に、ニュルンベルクを少し観光させて頂きました。あと、カンファレンスの終了後も、時間があればニュルンベルクの名所を回らせて頂きました。
SUSE本社にもお邪魔させて頂きました(外側からだけですが・・・)
ニュルンベルクはパンもソーセージも美味しく、街並みもきれいでとても印象に残る街でした。
来年はどこ開催かは決まってませんが、英語を練習して、また参加したいと思います。
その前に、秋のopenSUSE.Asia Summitですね。特にアジアの方達は、このイベントでお会いしましょう。
openSUSE、参加された皆さん、愉しいイベントをありがとう!