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この記事は、「openSUSE AdventCalendar 2018」16日目の記事です。

皆さんおはようございます。橋本修太です。

さて、先日jaのMLにこんな投稿がありました。

【意訳】

openSUSE(Kubic)でCloud Foundry動かしたことある人います?

Kubicのキーワードが目に止まり、はて、Cloud Foundryとは?と思った私は、調査してみました。

本記事は情報収集のみとなります。「やってみた」は次の機会になりますこと、ご了承ください。

Cloud Foundryとは

ホームページはこちら。概要を纏めてくださっているページが幾つか有りますので、それらを見ていきますと、どうやら、webアプリケーションのソースコードをpushするだけで、ビルド・デプロイを自動で行ってくれる、オープンソースのソリューションの模様(商用版もあり)。イメージとしてはherokuに近いですね(こんな記事もありました)。

「アメリカのFortune 500企業のうち約半数が導入済み」といった謳い文句も見られますね。

インストール方法

いくつかあるようです。Cloud Foundry自体、複数のコンポーネントで構成されるソリューションなので、手順があったり、インストールを支援してくれるソリューションがあったりします。

また、Pivotal、SUSEなどがチューニングしたソリューションもあって、それぞれ強みがあるようです。

ちなみに、Cloud Foundryとやりとりを行うコマンドラインツール群、cf-cliは、openSUSEにパッケージがありました。(動くかな?)

A. PCF-DEVをインストール

PCFとは、Pivotal Cloud Foundryの略です。Pivotalはクラウドで有名な会社のようです。

ここが展開している、ローカル開発用のCloud Foundry、PCF-DEVが、インストールしてみるには丁度良いよ、という投稿もstack overflowで見たりしました。

構成としては、Linux(私の場合openSUSE)の上に、VirtualBoxを動かし、その中でPCFを動かすようです。

インストール方法はこちら

B. BOSHでインストール

BOSHは、Cloud Foundryの導入・運用を制御するソリューションのようです。

単一マシンに展開したり、クラスタ構成に展開したりもできるようです。

通常、Cloud Foundryをインストールと言えば、この方法が正攻法?なのかもしれません。

C. SUSE Cloud Foundryをインストール(on Vagrant)

SUSEも、Cloud Foundryには力を入れていて、チューニングしたソリューションを持っていました。

githubはこちら

主なチューニング点として、以下が挙げられていました。

  • Kubernetes(Docker)の上で動くように、Cloud Foundryのコンポーネントのコンテナライズにfissileを使っている
  • Cloud FoundryのコンポーネントはopenSUSE Steamcellで動く
  • オプションとして、Cloud FoundryのAppをopenSUSE stackのpreviewで動かす事が出来る

Steamcellだの、stackだの、previewだの、ちょっとピントこない単語が沢山・・・これらはおいおい調べていく事にしまして、1番目に付いて、もともとCloud FoundryはKubernetesの上で動くようには作られていなかったのですが、そこをSUSE等が開発したとの事です。

件のgithubには、on Kubernetesで動かす方法も記載されているのですが、ここではPCF-DEVと同じように、VMの上で動かす方法を。

Disclaimerに、「openSUSE 42.xは、libvirtでテストしてますよ」とあります。ここが42.xになっているのが、ちょっと気になるところですが・・・(あと、SUSEのgithubなのに、openSUSEがOpenSUSEになっている所とか)

あとは、Deploying SCF on Vagrantのセクション通りにやっていけばよさそうです。

ただ、要件にいきなり「メモリは16G以上は用意してね」とあって、私のデスクトップはもう無理状態です。

D. SUSE Cloud Foundryをインストール(on Kubernetes)

C.で触れましたが、Kubernetesの上にインストールできるのが、SCFの強みとの事。Helmでインストールするようですね。インストールページには要件等書いてありますので、適応させて行けば動くでしょうか?

ちなみに、環境チェック用スクリプトがあるのですが、Kubic上で走らせた所、半分ぐらいerrorとなってしまいました。

課題&感想

  • やってみる!
  • もう少し、正確かつ精密な情報を収集し、記事にする

駆け足で情報収集だけしたのですが、結構複雑な構成をしていて、ちゃんと理解しようとするとそれなりのボリュームになりそうです。使う側は、ソースコードをcf pushすれば、デプロイまで完了、とやりやすい事この上無いですね。

では、16Gメモリを積んでいるノートPCがあるので、近いうちにやってみたをやってみたいと思います。

明日は @ftake さんの、geeko.jpをメンテナンスした話ですね。塩漬けに近かったサイトですので、色々と面白い話題が出てきそうです。こうご期待。

 

 

 

 

コメント/トラックバック

コメント

  1. Ryo Murakawa - 2018/12/28 00:27

    メーリングリストで聞いておいて、返信できてなかったのですが、情報ありがとうございます。CloudFoundryをopenSUSEで走らせられると、いろんな視点で面白いと思って、挑戦しようとして、まだ何もできてないのですが、これからこういった情報発信ができるといいなって思ってます。

  2. hashimotosyuta - 2018/12/29 21:30

    Ryo Murakawaさん
    コメント有難うございます。
    こちらこそ、CloudFoundryを形に出来てなくて申し訳ないです・・・
    こういう情報発信って、すごく楽しいと思うので、Murakawaさんも是非!MLや、このブログでの発信、期待しています(ブログアカウントの方針、確認しておきますね)