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<<Wednesday, June 11th, 2008 by Joe Brockmeier>>

openSUSE プロジェクトは、openSUSE ビルドサービス 1.0 の最初のリリース候補版をリリースしました。このリリース候補版により、openSUSE の構築にコミュニティが公式に参加できる体制をサポートするためのすべての機能が実装されました。これにより、開発者は build.opensuse.org で openSUSE に対して直接寄与することができるようになりました。

openSUSE ビルドサービスは当初から、パッケージやソリューションの構築において各グループが緊密に作業できるように、シンプルな協力システムを提供してきました。1.0 RC 1 リリースは、ビルドサービスを openSUSE の Factory ディストリビューションのようなより大きなプロジェクトに拡大するために、以前から備わっていた機能をより良いものとしました。

コントリビュータ(貢献者)にとって、今回の変更は以下のような意味を持ちます。

  • 誰でも、公式パッケージャまたはパッケージチームによりメンテナンスされた開発真っ最中のパッケージを探し出すことができます。コントリビュータは、その開発中のバージョンに対する変更を提案することができます。
  • どんなコントリビュータにも、自分が変更した分をプロジェクトに取り込んでもらうべくリクエストすることができるように、提案を処理し、通知するシステムが実装されました。
  • 寄与された提案を取り込む前の段階で、品質の検証ができます。提案された変更が誰にとっても納得のいくものか、テスト構築してみることができます。
  • ブランチ処理機能が改善されました。パッケージのブランチをセットアップすることが容易になりました。ブランチはオリジナルのパッケージと同様に構築することが可能で、なおかつ変更を加えることも可能です。
  • 1.0 において、ソース処理が改善されました。これによってブランチを保守することが容易になり、すべてのコピーを取ることなく変更部分の履歴を取り置くことができるようになりました。このため、パッケージの最新版を元にしたフィーチャーを保守することが容易になります。ビルドサービスは、変更した要素を含む最新のパッケージを自動的に構築します。

これらの機能の大部分は、サーバサイドで実行されます。残りの部分については、コントリビュータが新機能の恩恵を受けられるよう、様々なビルドサービスのクライアント上で実行されます。

ビルドサービスチームはこの他にも、システムがより柔軟性に富み、使いやすくなるように、たくさんの小さな改善やバグフィックスを行ってきました。

openSUSE ビルドサービスは今や、協力体制を作るうえで”機能的な部分は完成した”と言えるでしょう。しかし、チームはユーザから多くのフィードバックがあることを期待しています。なぜなら、今やこれがディストリビューションの標準作業ツールとなっているからです。私たちはこのフィードバックに基づいてビルドサービスを改善するアップデートを今後もリリースし続けていきます。コントリビュータは、メーリングリストや Freenode の #opensuse-buildservice チャンネル上でビルドサービスについて語り合うことができます。

<< Translated by Satoru Matsumoto>>

※原文はこちら

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